大腸癌体験記5 [大腸癌体験記]
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ステージ IV 大腸癌 2年生のエピソード版です。随時追加していきます。
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お花のその後 2012年6月21日UP
4月末に肝臓のオペで入院中に埼玉の親戚からお見舞いに頂いたお花のその後報告です。 当時のお花は枯れてしまいましたが土台のオアシスと葉っぱは今も我が家で生き続けています。
オリジナル (5/7撮影)
Version-1 (5/31撮影) Version-2 (6/21撮影)_
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肺の執刀医による術後診察 2012年6月18日UP
肺の手術後13日目の診察を受けて来ました。肋骨の間の傷は直ったので今日から入浴OKとのこと。8日の退院直後よりシャワーは許可されていたのですが湯船にゆっくり浸かれます。 嬉しい。
切除した肺のスライス写真をみせて貰いましたが腫瘍は、病理検査の結果、やはり大腸(S字結腸)から転移した癌で肝臓から見つかったものと同じであることが確認されました。 また切除後に確認できた癌の大きさは18x13x17mmでした。
腫瘍マーカーのCEA値は前回の検査から未だ1カ月経過していないので今回検査しなかったようですが、それ以外の血液の状態は今日の時点で全て正常とのこと。 レントゲン写真も見せて貰いましたが、肺を膨らませた写真は手術前のものと比較しても見分けがつかないくらいに大きく膨らんでいました。 肺活量は計ってみないと正確には分かりませんが、手術前の5500ccと殆ど変らないでしょうとの事でした。
肝臓と肺の各専門医の治療は今日で一先ず終わり、次回より大腸の専門医である主治医の治療に戻ります。
腫瘍マーカーCEA値が基準値の5ng/ml以下にまで下がることが当面の目標となりますが、その下がり具合を見ながら今後の治療方針が決まることになると思われます。
次回の診察&血液検査
7月3日 16:00~
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肺のオペ成功 2012年6月9日UP
6月4日に入院し、6月5日に「胸腔鏡下右肺下葉部分切除術」なる3時間程の手術を受け、昨日退院してきました。 転移癌の話はさて置き、私の動いている肺を如何に手術するのかに興味があったのですが、手術前の執刀医の説明を聞いて納得です。
要は、肺以外の手術の場合は「人口呼吸器」の管を気管に挿して左右の肺を同時に動かし続けるのに対し、右肺の手術の場合は、管を左肺の気管支まで深く挿して左肺のみを動かし続け、右肺を停止させ萎ませて患部を引っ張り出し切除すると言うことでした。正に片肺運転で反対側の肺を手術するわけです。 切った後はホッチキスの様な器具で空気が漏れないように止め、万が一空気漏れがある場合は血液中の血小板の成分の様な糊(フィブリノーゲン?)で固めるとのことでした。
切りたい患部への到達方法としては開胸手術と言って胸を切り開く方法もあるが、最近は患者への負担の少ない胸腔鏡と言う棒の先にカメラを取り付けた器具を胸の肋骨の隙間から挿入してTVモニターに映し出し、別の穴から器具を差し込んでモニターを見ながら手術をするとの事でした。
小生の場合、右肺の手術ですから、体の右側(右腕の肘の位置から数cm上辺り)の肋骨の間に長さ約15mmの切り口が2箇所、また脇の下数cm下の辺りに長さ約50mmの切り口が1箇所残っています。 またお腹の右側上部、横隔膜の肺側に術後の体液排出用穴が残っています。術後の穴は大小、計4箇所です。
手術直後には体液排出用の穴にドレインと呼ばれる太めのチューブが糸で縫いつけられた状態で付いていました。ドレインの先には一定の力で体液を吸い出す為の大がかりなタンク状の電動ポンプが繋がれていました。 腹部や肝臓の術後には小さな弁当箱ほどの吸引バッグだったのですが、大がかりな訳は吸引しすぎて肺を傷つけない為なのかも知れません。
前置きが長くなってしまいましたが、手術は成功し、術後の回復も順調すぎるくらい順調で、術後3日目の昨日、無事に退院できました。切除した肺の癌細胞は家族が確認した後、病理検査に回されていますので、次回受診時に大腸からの転移癌だったのか否かの結果報告がなされる予定です。 尚、今回入院直後の血液検査時に腫瘍マーカーCEA値の測定もしてもらったところ13.7迄数値が下がっておりました。
今後の予定:
6月18日: 肺の執刀医による術後検診
7月 3日: 主治医による診察
腫瘍マーカーCEA値の推移を監視しつつ今後の治療方針を決めることになります。
肝臓手術前 74.2(3/28)
肝臓手術後 32.7(5/15)術後19日目
肺手術前 13.7(6/4)
正常値の5以下に下がるのか?下がったとして今後の化学療法をやるのか?
5以下に下がらない場合は犯人捜しの検査を更に続けることに成ります。
PS: 手術翌日(6/6)の夕刻、昨年来、肝細胞がんと闘っておられた私のシドニー時代からの大先輩が76歳でご逝去されたとの悲しい知らせが入院中の病床に届きました。運よく昨日退院できたので今日の葬儀に参列することができました。ご冥福を祈るとともに彼の分も頑張る所存です。 合掌!!!
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肺の執刀医による診察 2012年5月28日UP
今日、肺の執刀医による診察をうけて来ました。
先週金曜日(5月25日)のCT検査の画像を見せてもらいましたが、転移癌は18.21mmに成長していました。因みに前回(4月17日)の大きさが15.81mm,その前のPET検査(3月8日)での大きさが11.7mmでしたから、毎月3~4mmのペースで成長を続けていることが分かります。
転移癌はそれ自体から更なる転移をきたすことは無いとの説明が有りましたので、そうであれば今回の肺の手術で腫瘍マーカーを上昇させていた原因は一先ず取り除けると思われます。次に何時また伏兵に襲われるかは知れませんが、伏兵が活動できないよう、これまで以上に体力を回復し、自己免疫力を上げる運動(ゴルフ?)をするつもりです。
肺の手術ですが予定通り、6月5日(火曜)に受けることになりました。前日から入院して下剤を飲み、手術は胸腔鏡でやるので術後1週間くらいで退院できる筈とのことでした。
肺の構造ですが、右肺が上葉、中葉、下葉の3つに、左肺が上葉と下葉の2つに、計5つの風船に分かれている様です。私の癌は右肺下葉の体の中心あたりに出来ているので、多分図の青丸印の位置辺りかと思われます。
手術の詳細説明は、入院日の夜にしてくれるとの事ですが、約1時間の手術時間+前後処置で計2~3時間の手術となり、
概略は以下手順となるようです:
1)手術台の上で左側臥位、全身麻酔でスタンバイ
2)肋骨の間に穴をいくつか開けて、胸腔鏡を入れ、モニターを見ながらオペを行う
3)切除する患部は下葉の奥(背骨近く)となるが、患部を引っ張り出し、切り取ると同時にホッチキスのような特殊器具で残す右肺下葉側をくっ付けてしまうので、風船をパンクさせるようなことは無いとのことでした。
執刀医は今年4月に着任した若いドクターで、病院内のWEB上にも情報が無く、若干不安は残るが、命を預けることにします。
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肝臓手術後19日目の診察 2012年5月15日UP
肝臓手術後19日目の執刀医による診察を今日受けて来ました。
お腹の手術跡の回復も順調で、接合部を止めていたテープを全てはがして貰いました。 場所によってテープかぶれを起こしており痒みが出始めていたのでスッキリしました。 但し、腹筋は術後2カ月ほど経過するまでは使わないように言われました。手術時に腹筋の一部を切断し、糸で縫い合わせているとの事で納得です。
切り取った肝臓の癌細胞を色んな角度でスライスした写真を十数枚見せて貰いましたが、肝臓の癌は完全に取りきれたとの事でした。また正確な癌の大きさは 32x28x25mm だったとの事。 やはり肝臓の栄養を吸い取り、毎日ものすごい速度で大きくなり続けていた様です。
診察前に血液検査も受けたのですが、肝機能も順調に回復しているとのことでした。また本日時点の腫瘍マーカーCEA値は 32.7 でした。3月28日に 74.2 でしたから一気に半減したことになります。昨年の例からすると正常値の5以下になるには、残る肺の癌を摘出後3カ月は要すると思われます。体中の血液が入れ替わるのに時間がかかるからです。
心配していた右骨盤付近で見つかった腫瘍の病理検査判定は「白」でした。癌では無かった様で久々に気分が晴れ晴れしました。昨年のS字結腸癌摘出時に腹膜から癌が見つかって居たので、今回も骨盤付近から癌が見つかったとなれば、一番恐れている「腹膜播種」が今すぐ現実のものとなってしまう所でしたが「かわいそうだからもう少し生かしてあげよう」との神様の配慮だったのかも知れません。 未だ安心はできませんが一先ず良かった。 合掌!!!
肺の手術日が6月5日に決まった様です。
今後の予定:
5月25日: CT検査
5月28日: 肺の執刀医による診察
6月 5日: 肺のオペ(胸腔鏡による手術の予定)
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肝臓のオペ成功 2012年5月8日UP
4月26日に肝臓に転移した大腸がんの摘出と胸に埋め込んだ点滴用ポートの取出し手術を受けて一昨日の日曜日 昼頃に退院してきました。術後12日目で未だ腹筋は使えませんが家の周りを杖無しでゆっくり散歩できるまで回復しました。
癌の出来ていた場所は図のS2とS3の左葉外側区域と呼ばれる場所で、S2とS3区域を一塊に摘出したとの事でした。下の、切除した肝臓のイラストは娘が原寸大で描いたもので形は魚のマンボーに似ていたとのこと。約10cm四方と随分大きいですが、これでも全肝臓の16%だそうです。イラストの中央の丸いのが癌です。大きさは未だ詳細説明を受けておらず分かりませんが、4月17日のCT検査時点で2.8cmに成長していたとの術前説明がありましたのでおそらくその近辺のサイズかと思われます。切除しなかった肝臓には手術中に超音波検査を行い怪しい影が本当にないのかも調べてくれる手筈でした。
肝臓を切ると言っても、肝動脈、肝静脈、門脈という血管や胆管を処理しながらの手術で、家族によると朝11:30に手術室に見送り、ICU内で再開できたのが夜7時だったようで、術前術後の麻酔処置の時間を1時間としても手術時間は6時間半もかかったようです。家族への術後説明では、胆汁が中々止まらず時間がかかったとの事でした。前回の大腸の手術の時に胆のうを切除しているのでそれも影響したのかも知れません。
術後はICUで一泊し、翌日から一般病棟に移り、いきなり歩行訓練かと思いきや、執刀医の先生から「今日は歩かなくても良いですよ」との助け舟がでて助かりました。でも翌々日の朝には「さあ歩きましょう」と誘われ十数メートル歩き、ベッドに戻った瞬間に意識を失った様です。気付くと数人の看護師に必死で呼びかけられており、「うん、どうした?また手術でもやったのかな?」という感じでした。
その翌日もレントゲン撮影の時に立った状態の撮影で「息を吸って、吐いて、止めて。。。」と言われ、車いすに座った途端に又意識を失った様です。心電図や心臓の超音波検査をされ循環器の先生の診察も受けましたが異常はなく、迷走神経の反射でしょうとの事でした。
困ったのは、この後ナースたちから悪い意味ではないのですが要注意人物としてマークされ、胸には心電図のセンサー、指には酸素濃度センサーを付けられ病院内の何処に居ても異常が有ると誰かが飛んでくる状態でした。痒くて仕方がなかったので退院の数日前に執刀医にお願いし取り外して貰いました。
今回の手術では肝臓だけでなく、腹膜近辺への転移が無いかも開腹して(傷口は臍上3cm位の所を水平に約15cm切り、その線の中ほどから胸に向けて約15cmの切り傷があり逆T字形をしています)入念に調べて貰いました。ちょっとショックだったのは、骨盤付近で2~3mm大(右のイラスト参照)の癌と思われる塊が見つかり病理検査に出しているという説明があった事。次回診察日に結果説明がある予定です。
今後の予定:
5月15日 血液検査と術後の診察
5月25日 CT検査
6月 肺に転移した大腸がんのオペ予定
手術の連続で大変ですが「もう手術で取りきれません」と宣告される迄は希望を持って頑張り続けるつもりです。人はいつかは死ぬのですが、その時が来るまでは、明るく思う存分生きたいと思います。
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転移癌のPET画像 2012年4月20日UP
今週17日 (火曜日) に撮影した造影CT画像は未だ見せて貰っておりませんが、写真は今年3月8日のPETの画像です。
左の赤円の所が来週26日 (木曜日) に手術予定の肝左葉外側に転移した大腸癌 (転移癌) です。大きさは撮影時点では直径20mmとのことでした。CT検査では唯の影にしか見えませんが、家賃も払わず私の体に寄生し食費代も払わずに勝手に肝臓から栄養をしぼりとっているけしからんやつです。
右の緑円部分が肺 (正確には寄静脈食道陥没部というようです) に転移した大腸癌です。3月8日のPET検査時点では長径11.7mmの辺縁平滑な結節病変とコメントされていました。 こいつは肝臓の手術が終わって、体力が回復した時点で再手術の予定です。
先のことを心配してもしかたが無いのですが、これから2度の手術は各臓器の専門医に任せるとして、その後で、私に有効な分子標的薬 (癌退治薬) が無いといわれているのが若干心配です。
この先、腹膜播種や骨髄転移といったお手上げ状態にならないよう、体内に隠れている癌細胞を徹底的にたたくべく、大腸がんを対象とした「がんペプチドワクチン療法」を東大医科学研究所と共に臨床研究を行っているという近畿大学や山口大学にも手術後に足を運んでみようかとも考えています。
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お花ありがとうございます 2012年4月19日UP
広島在住の義妹から 「手術がんばってくださいね」 と昨日お花をいただきました。
感謝。。。です! 部屋中、お花の良いにおいが立ち込めています。
今日、散歩中に同じマンションの酒飲み仲間 2人に出会いました。
「元気そうじゃないですか~~」 と声をかけてもらいましたが、私の返事は「はい、ありがとうございます」ではなく
「でしょ~~? そう見えるでしょう? でも来週また手術なんですよ」 でした。
「早く治して、また飲み会をやりましょう」 と励まされましたが、たぶん肝臓の半分は切り落とすことになり、あまり無理はできなくなると思われます。
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写真集のスライドを追加しました。 4月18日追記
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関西・桜めぐり 2012年4月16日UP
4月10日から4日間、妻と関西に行ってきました。
目的は両親の墓参りと兄弟会だったのですが、ついでに大阪市内観光と吉野の桜を見物して来ました。
毎日よく歩きました。
因みに歩数は:
初日 移動と大阪城花見、道頓堀散策 13946 歩
2日目 墓参りと兄弟会、梅田散策 12429 歩
3日目 奈良・吉野の桜見物 15236 歩
4日目 通天閣となんば花月、復路移動で 10764 歩でした。 連日いつもの2~3倍です。
大阪城の桜は満開でした。 たこ焼きを頬張りながら西の丸公園、天守閣、大阪城港からのミニクルーズを満喫してきました。
吉野の桜は山の下の 「下千本」 と呼ばれる所はほぼ満開でしたが、山の上の 「中千本」 「上千本」 と登っていくにつれ開花はまばらでした。 今テレビで放送中の吉野のCMを撮影したと思われる上千本の「花矢倉展望台」や中千本の「金峰山寺 金剛蔵王大権現」にも行きお参りをしてきました。
吉野駅から中千本への登りだけバスに乗りましたが後は全て歩きです。山歩きと言っても私の故郷の十津川村ほど山肌が切り立ってはいませんが、似た風景もあり懐かしく感じながら楽しんできました。今年は開花が少し遅いようです。毎年4月上旬から5月上旬頃まで桜が楽しめるようです。
近鉄・大阪阿部野橋駅から特急電車で1時間16分、特急料金込みで1,450円で行けましたので関西に行かれる皆さんは候補地のひとつに加えられては如何でしょうか? 高さ7Mもある金峰山寺 (きんぷせんじ) の3体の金剛蔵王大権現 特別公開 (ご開帳?) は6月7日までだそうです。
よく歩き、殆ど毎日のように200~300円の関西うどんを食べ、痩せたかと思いきや、私が1Kg、妻が2Kg体重を増やして帰宅しました。
最終日に初めて行った通天閣で、ビリケン像の前で記念撮影して貰ったのですが、撮影直後にカメラマン2人がかけてくれた掛け声 「めっちゃ、ええや~~~ん」 が、今我が家の流行語となっております。
体力も気分もすっきりしましたので、これで来週からの手術の準備は万全かと思います。 私たちの帰省に合わせて兄弟会を開催してくれた兄上、姉上に心より感謝です。
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
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先ずは肝臓のオペ決定 2012年3月28日UP
今日病院に行き各種検査をうけた後、今後の治療方針を聞いてきました。
先ずは肝臓に転移した癌の切除手術を受け、その後落ち着いた段階で肺の手術を受ける事で決まりました。当初4月中に手術ができるかどうか分からないと言われて憤慨していましたが26日に決定した事で一先ず安心しました。
但し今日の血液検査での腫瘍マーカーCEA値は基準値5に対し、74.2と言う過去に経験した事のない恐ろしい数字でした。1月24日が7.1、2月23日が22でしたから、1か月毎に3倍強づつすごい勢いで増加しており、転移した癌は着実に大きくなっているのが分かります。 残念ながら毎日の散歩もR-1ヨーグルトも癌の大軍の前では豆鉄砲くらいの効果しか無かったようです。
今後の日程:
4月 5日 ICG 肝機能検査(血液検査)
4月17日 CT検査(2月28日のCT検査と比較して癌の成長状況を把握)
4月24日 入院(期間:約2週間)
4月25日 主治医による手術の事前説明 with 家族
4月26日 手術日(肝臓の癌部分の切除+胸の点滴ポートの取り外し)
手術日までの過ごし方は、お酒さえ飲まなければ普段通りで良いとの事でした。 旅行もOKとのことでしたので、行ければ大阪の私の実家の墓参りにでも行ってみようかと考えています。
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肝臓の転移癌から切除か? 2012年3月22日UP
3月8日のPET検査、3月16日の造影MRI検査、昨年3月8日の手術で私の大腸から切り取った癌細胞(原発巣)のKRAS遺伝子の各検査結果と今後の治療方針を聞きに、昨日主治医の診察を受けて来ました。
検査では肝臓と肺 各1か所以外の転移は見つからなかったとの事でした。 腹膜への転移も心配していたのですが、今の所見当たらないとの事で取り敢えず一安心の結果でした。 ただし10mm以下の小さな癌は現状の医療機器では見つけられないので手放しでは喜べませんが。 また、3月8日のPET検査で肝臓の癌は20mmと変化無かったのですが、肺の方が11.7mmと若干大きくなっていました。
悪いニュースとしては、癌細胞の遺伝子検査で、意味はよく理解できなかったのですが私のは12番目とかに1か所変異が有ったとの事で、パニツムマブ、セツキシマブ等の最新の分子標的薬(抗癌剤)が使えないことが分かった事です。 今後手術が出来ないほど癌細胞が拡散した際に、私に使える分子標的薬は現状ではアバスチンと言う、効果が余りないと言われているものしか無いことになります。
転移箇所が肝臓と肺の2か所以外に無いとの確認が取れたので、先ずは肝臓から手術となる予定です。肝臓の癌は肺に比べて成長スピードが早い様ですので、希望としては明日にでも手術を受けたいのですが、手術室と他の医師との調整が必要な様で、手術日に関しては1週間待って欲しいとの事でした。3月28日には決まる予定です。
手術に向けた血液の再検査、尿検査、レントゲン、心電図、呼吸機能検査を3月28日にうけることに成りました。検査の後に手術日を決めて貰えそうです。
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1073R-1乳酸菌 2012年3月17日UP
1073R-1乳酸菌がNK細胞を活性化させるメカニズムを少し勉強してみました。
どうやらR-1ヨーグルトの中の1073R-1乳酸菌は、多糖体(EPS)なるものを多く生み出し、それが体内にインターフェロンガンマー(INF-γ)なるものを誘発し、そのインターフェロンガンマーがNK細胞を活性化させるとのことです。。。難しいですね。
免疫のメカニズムに関する詳細な説明スライドはココを参照してください。
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オムロン歩数計 2012年3月17日UP
今更遅いって妻に笑われているのですが、癌が肝臓と肺に転移したのが分かった最近、よく歩くようになりました。
今日はあいにく終日雨で歩数は伸びないと思いますが、目標は毎日5000歩超です。 写真の歩数計(万歩計?)を息子が63歳の誕生日の祝いに買ってくれました。 8日分の歩数を日ごとに記録しておけて、データーをパソコンにいつでも取り込めて自動的にオムロンの WellnessLINK なるサイトに転送してくれ定期的に健康状態の診断コメントを出してくれます。 チャート表示もしてくれて結構気に入っています。 血圧と体温、体重のデーターも手入力ですが WellnessLINK に追記できます。
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R1ヨーグルトのコピー 2012年3月17日UP
タイガーのヨーグルトメーカー(アマゾンで5千円)を買って、品薄の明治1073Rー1乳酸菌ヨーグルトを増やしてみました。
作り方は;
1)パック牛乳を冷蔵庫から出して常温に戻しておく
2)手をしっかり石鹸で洗う
3)付属品の牛乳パックキャップ(白)と計量スプーンを3分間熱湯に浸し殺菌する
4)パック牛乳の注ぎ口を4隅とも開ける
5)ヨーグルト(スターター)の蓋をを開けて計量スプーン2杯(大さじ2杯くらい)
の量をパック牛乳の中に入れてよくかき混ぜる
6)ヨーグルトメーカーの中に入れ、殺菌したキャップ(白)で蓋をする
7)ヨーグルトメーカーの上蓋(透明)をして10時間程 通電する
夜11時頃にしかけて翌朝9時に、1リットルのヨーグルトが出来ていました。
出来立ては熱いのでヨーグルトメーカーから出して冷蔵庫で冷やす必要があります。
好みでジャム、はちみつ、果物をトッピングして食べると飽きずに毎日食べられます。
食べ終わる前に、自家製のヨーグルトを5)のスターター乳酸菌の代わりとして使えばエンドレスに増やせるはずです。 ただしヨーグルト作りに雑菌は厳禁とのことですので、もし入手出来れば新しいヨーグルトを買い足しておくつもりです。
6)のヨーグルトメーカーにパック牛乳を移す前にキャップをしてしまうと、パックを持ち上げた際に牛乳があふれ出てしまいます。 はい、私はヤッテしまいました。。。要注意です。
若いころ、ブルガリアのソフィアを訪問した際に教わったヨーグルトの作り方は、食べ残しのヨーグルトを新しい牛乳に混ぜ、毛布にくるんで押し入れで1昼夜保存するという荒っぽいものでした。 購入したヨーグルトメーカーは通電中45℃に保温してくれて短時間にヨーグルトを作れる様です。 欲しいものが何でもインターネットで探せて入手できる、便利な世の中になったものです。
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R-1 ヨーグルト 2012年3月13日UP
食べるとインフルエンザにかからないヨーグルトとして有名になり、今だに入手困難になっている本物の赤いヨーグルトを久しぶりに近くのスーパーでGETしました。 一人一個の限定販売でした。 メーカーのプレスリリースにも一定の効果が発表されており;
体内の Natural Killer 細胞を活性化させインフルエンザ菌や癌をやっつけてくれるそうです。 TV局が取り上げた後、ず~と品薄状態が続いていますので、ヨーグルトメーカーでも買ってこの菌を増やして試してみようかとも考えています。 今更遅すぎるかも知れませんが。。。
余談ですが、最近のスーパーのヨーグルト売り場がやたらと赤くなっているのは滑稽ですね。
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此れまでの経緯 2012年3月12日UP
1昨年の暮れ頃より便が少し出たあと直ぐに詰まってしまう感じの排便障害に悩まされ、昨年2月末にファイバー検査を受けたところ、大腸のS字結腸部分に腸管が閉塞するほどの大きな癌が見つかりました。 破裂すると危険な状態だったため検査直後に着の身着のまま入院し、3月8日に手術をうけました。
執刀医の術後説明では、S字結腸癌とその前後10cm、計20cmの大腸と胆嚢を切除。また手術中に大腸のリンパ節に4箇所と腹膜の膀胱壁側に1箇所の転移が新たに見つかったため同時に切除したとのこと。腸管を飛び出して腹膜に転移したことにより、癌の進行度はステージ4とのことでした。
また手術では、執刀医の肉眼で発見できる範囲の癌は取り除けたものの転移を来した経路の中に、顕微鏡で見なければわからないような小さながん細胞が隠れている可能性もあるため、これを叩くための術後補助化学療法としてmFolfox6なる抗癌剤の点滴治療を1クール(2週毎、12回)受けました。
以下は腫瘍マーカーCEAの変化を時系列で表したものです。
今年1月24日の血液検査で腫瘍マーカーCEA値が7.1に上昇したため、2月末に精密検査を受けたところ2月23日の血液再検査でのCEA値が22と言う、転移を表す数値に急上昇していました。2月28日の造影CT検査で、肝臓に2センチ、肺に1センチの転移癌が見つかりました。
CEAは、大腸がん細胞が増殖している組織内からつくり出されるタンパクとのことですから、それが1月24日の7.1から、僅か1か月で3倍の22に増えたということはそれだけ急激に癌細胞が大きくなったと推定できます。
上記CEAの変化を時系列でみる限り、私の癌は、抗癌剤の点滴中とその薬の持続中はおとなしくしていて、薬の効果が和らいだ途端に増殖を始めたようです。1クール最後の点滴が昨年の9月14日ですから、それから約2か月間は薬の効果があったと思われます。
またブログには書いていなかったのですが、妻が舌癌1回目の手術で入院中に私の右腕に帯状疱疹が出たことがあります。 1週間ほど放置し11月16日に皮膚科で塗り薬を出して貰っていますので、昨年の11月上旬に体力が落ちた隙をつかれたのかも知れません。
又今にして思えば、執刀医の当初の処方であった、mFolfox6+分子標的薬(2007年承認のアバスチン)を後任の医師が、癌が居るか居ないか分からないのにアバスチンを使う意味がないし、使っても効果は薄いと宣言し、mFolfox6のみの処方に変えたのも悔やまれます。
今の主治医は、そのときの顛末を覚えていますので、私の癌の遺伝子が野生型であれば
2008年承認のアービタックス(一般名セツキシマブ)、または2010年4月に承認のベクティビックス(一般名パニツムマブ)なる分子標的薬を術前または術後に使うことを検討しているようです。
何れにせよ3月21日の診察で治療方針の説明がある予定です。
体内を活性化してガンに効く菌があるとは頼もしいですね。しばらく試してみる価値がありそうです。
by 喜永 (2012-03-17 14:08)
インフルエンザに効くことは実証済みのようですが本当に癌に効くかどうかは分かりません。でも何でも試してみるつもりです。来週21日に主治医から治療方針の説明がある予定です。またUPします
by toshi (2012-03-17 18:45)