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ステージ IV 大腸癌 年生のエピソード版です。随時追加していきます。

2011年3月8日にS字結腸癌原発巣の摘出オペ、その10ヶ月後の2012年1月24日に腫瘍マーカーCEA値が急上昇、肝臓と肺に転移が確認され、4月26日に肝臓を16%部分切除、6月5日に肺の部分切除オペを受けました。 現在転移第三波の大腸がん細胞が両肺に多数棲みついており手術不可、IRIS+AVASTIN療法なる2次化学療法を10か月間と mFOLFOX6 + AVASTIN 療法を5か月間うけましたが効果が無く、左鎖骨下にも転移し、CEA値が10~47へ急上昇を始めたため、2014年3月19日から FOLFIRI ( IRINOTECAN + 5FU) + AVASTIN  療法に切り替えました。半年間の治療もむなしく両肺のがん細胞は増加増大を続け、CEA値も149 まで上昇したため、9月18日からレゴラフェニブ (スチバーガ) 療法に切り替えました。
 
 もうすこし詳しい全体像は体験記サマリーに纏めてあります。  
初めて記事を読んで頂く方は下の Summary ボタンからお進みください

  
Summary   
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niwatori_L.JPG

 

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ロンサーフ療法2コース目
               2015年5月6日UP

 
 
また随分とブログ更新をさぼってしまって、ご心配をおかけし申し訳ありませんでした。
体調が少し良くなったので、手短に現状報告をいたします。
 
抗がん剤治療、今日は2コース目2週間休薬の、第2週目の休薬日に入った所です。骨髄機能に問題が無ければ来週の水曜5/13日から第3コース目の治療に入ります。
 
先週4/30日の夜10時頃、珍しく発熱が有りました。体温が 37.7℃@22:15 → 38.1℃@22:25  → 38.3℃@22:45 と徐々に上がり、38℃を超えると病院に連絡するルールに成っていたので一応通報し、熱が更に上がれば病院に駆けつける約束で其のまま自宅待機、翌朝主治医の診察を受けました。血液検査で炎症反応を表す CRPが0.82 (通常値0.3以下) と高かったものの白血球は 3,300 、Neutro 64.3% (好中球 2,121) 、血小板 7.3、赤血球 365、ヘモグロビン 10.6 ・・・と、貧血と血小板減少はあるものの、
 
ばい菌と闘う抵抗力は有るとの診断で、自己免疫力を補う抗生物質フロモックス錠と解熱剤ロキソニンを処方して貰いました。5/1の夜、38.5℃迄の体温上昇は有ったものの、フロモックス錠が効いた様で、36~37℃まで落ちてくれました。今日現在は完全に平熱で安定しております。少し風邪をひきかけていたのかも知れません。
 
    CEA uptp 2015_05_01a.gif 
 
5/1日の血液検査で、腫瘍マーカーCEAが 390 でした。前回4/8が 348 でしたので、此れまでのトレンド通りの進捗です。実のところ、4月16日から平日の17日間、左肩の鎖骨リンパに受けた放射線治療の効果をもう少し期待していたのですが、CEA への影響は今の所見えておりません。
 
腰痛と首の痛みですが、17日間の首への放射線治療とオキシコンチン(モルヒネ)が効いている様で、痛みは可也治まって来ております。
 
 
3か月毎のCT検査日(次回)が5/27日に決まりました。
 
 
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ロンサーフ ( LONSURF ) 療法
    2015年3月20日UP

 
 
抗がん剤ロンサーフの服用スケジュール:
 
        lonsurf.jpg
 
朝夕食後に5日間連続服用し、2日間休薬、このサイクルをもう1週間繰り返した後に、2週間連続で休薬。 この28日間を1コースとして繰り返し服用します。私の場合3/11の夜から飲み始めましたので、今日現在で10日目、次の2コース目は4/8の夜からになります。
 
医師から此の薬は副作用が少ないと聞いていたのですが、最初の1週間で、私はこの薬が嫌いになりました。効果が有れば我慢できますが、もし無ければ即刻止めたい感じです。服用前に54Kg有った体重は1週間後には51Kgになりました。過去4年間で様々な抗癌剤と付き合ってきた私ですが、時所構わず襲ってくる吐き気と、食欲が皆無になる薬は今回が初めてです。もう一度5日間コースをトライしてみて、症状が変わらない様であれば、この薬、ギブアップせざるをえません。食べれなくなるのが一番辛く体力を奪われ身の危険を感じるのです。

   
  初回5日間服用時のメモ
  飲み始め~3日目頃: ゲップ多発、腹痛、食欲の急低下
  4日目~5日目:   強烈な吐き気で嘔吐、吐き気止めナゼア3錠服用、食欲はゼロ
  6日目~7日目:   徐々に食欲が戻る
 
今日現在2回目の5日間の半ばですが、少し慣れたのか、先週よりは吐き気が少ない感じです。
 
左肩鎖骨下リンパへの放射線照射療法:
 
今週月曜日から平日毎日通院してCT照射をうけています。皮膚の感じは、未だ火傷しておらず癌を痛めつけているせいか、時々強い痛みが左肩全体を襲っております。でもこっちは抗がん剤よりは直接的な効果が有るような気がします。 癌細胞は50℃くらいで死滅するそうですから多少周囲の肉が火傷しようが効果が期待できる筈です。 X線照射は毎回CT治療台に寝た状態で背中側から1回、胸側に旋回して正面から1回の2回、毎日浴びています。 予定では4/7の午後に治療が終わることになっております。 途中、白血球減少が予測されており、そうなると抗癌剤停止+人との接触禁止となり、外出も自由に出来ない状態となります。
 
  
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レゴラフェニブからロンサーフ療法に切り替え  
2015年3月13日UP

 
 
3/11に主治医の診察があり、大幅な治療変更をうける事に成りました。 

zz_DSCN3810.jpg昨日記事をUPした「心筋梗塞で入院」に記載しましたが、2/17朝の服用を最後にレゴラフェニブ=スチバーガー療法は中止となり、3/11から昨年認可されたばかりの抗がん剤「ロンサーフ」に切り替わりました。また、左肩(鎖骨下)に転移した癌が大きくなり痛みが増してきているため、疼痛緩和を目的にその部分への放射線照射をうける事に成り、3/16より4/30頃まで平日毎日通院しCTの照射をうけることになりました。
 
実は2/17、小生の心臓の心筋に酸素や栄養を供給する役目を持つ3本の冠動脈の1本に心筋梗塞が見つかり、急遽入院してステントを入れるオペを受けることに成ったのです。前後の経緯や当日のハプニングは別記事
「心筋梗塞で入院」をご参照ください。
 
どうやらレゴラフェニブの副作用の一つに、極めてまれ ( 0.2% の確率とか?)に血管に血の塊をつくってしまう作用があるようで、これが心筋梗塞の原因だった可能性が否定できないのです。昨年暮れごろから、夕方に息苦しさを覚え、寒いのに窓を開けて深呼吸をしたり、即効性のモルヒネ(オキノーム5mg顆粒)を飲んでみたり、痛み止めとして朝昼晩と飲んでいたロキソニンの服用を止めたりした経緯があるのですが・・・
 
今にして思えば、このころから危険なサインが出ていたのかも知れません。今回は偶々夜中の「胸やけ症状」の原因を追求すべく病院にかけつけ一命をとりとめた次第です。ただ運が良かったと片づけず、天国の両親の応援に感謝すべきなのかも知れません。
 
2/4のCT検査の結果ですが、両肺に散った転移癌は確実に大きくなってきていました。但し幸いなことに、未だ呼吸をするのに不自由なほどの大きさでは無いようです。左肩鎖骨下リンパ節の転移癌(昨年1月にセカンドオピニオン受診をうけた三重大学教授の話では、肺近隣のリンパが癌化していないので、おそらくリンパ節経由で大腸(原発巣)から飛んできたものだろうとのこと)は3か月前の画像と比べ約3倍(13mm→33mm)に成長していました。左腕を動かすたびにこれが鎖骨下の神経を刺激して痛みが走るのだろうとの事。放射線照射によって疼痛緩和、欲を言えば癌の縮小、腫瘍マーカーの降下を期待したいものです。
 
抗がん剤「ロンサーフ」も放射線照射も白血球減少を引き起こす可能性が大きいとの事です。もしそうなったら、抗癌剤を止めて放射線治療を優先することに成っております。
 
腫瘍マーカーCEA値で不思議な報告があります。
今回2/17~約3週間、抗癌剤(レゴラフェニブ)の服用を止め、心臓のケアーを最優先にしてきたのですが、
3/11時点のCEAが 236 でした。300~500 越えは覚悟していたのですが、抗癌剤が無く自己免疫力だけで癌に打ち勝った・・・のでしょうか? 妻の友人が針を打ってくれたり、お灸をあててくれたりしたのが効いたのか?確かに針を抜いたときどす黒い血が左足のヒザから滴りました。 暫く飲めなかった漢方の煎じ薬が効いたのか?位しか考え付きません。下のチャート印に 236 をプロットしてみました。ご参照ください。
 
体重も50Kgを切りかけていたのが、昨夜に至っては54Kgまでの回復ぶりです。放射線治療が終わり、抗癌剤「LONSURF」がきつくなった場合、抗がん剤を止めてみる・・・のが最良の治療法なのかも知れません。
 

  
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レゴラフェニブ 療法 5-4回目
      2015年2月10日UP

 
 
2/4 日に 3ヶ月毎の CT 検査を受けて来ました。結果は次回診察日 ( 2/25 )に報告してくれるそうです。今の主治医はCT画像を読むのが得意で無い様で、毎回専門医のコメントが告げられます。
 
CT 検査前に受けた血液検査で腫瘍マーカーCEA が 282になっていました。ショックです。4ヶ月前の10/1日の数値 が 290 でしたから、其れに近い数値に戻ってしまいました。
CT 画像の判定を待って、現在のスチバーガー ( 2013年5月発売 ) が効果無しとの判定がはっきりしたら、ロンサーフという抗癌剤に切り換えるつもりの様です。
 
チャート印しは昨年9月18日にスチバーガーを始めてから今年3/11日までのceaの推移です。

                         zz_chart 2015_2_4mm.jpg
 
スチバーガーも一回に3錠摂取していた初期には大きくCEAを下げていたので、妻からは、もう一度3錠飲んでみないかとも言われますが、体がそれを拒否しております。ロンサーフは2014年5月26日発売開始の初の国産薬とのことで、副作用がスチバーガーより少ないとのこと。ただし骨髄機能抑制副作用は物凄く、白血球数減少に医者側が神経をすり減らさねばならぬ薬だとの前評判ですが、多分2/25から、この薬に切り換えるど思います。
 
首と肩の痛みに対して、緩和医療のDr.から、ランドセン 0.5mg が1/14から追加処方されました。脳の異常興奮を抑制して硬くなった筋肉をやわらげる薬で、夜間トイレに行く時に腰が抜けたような感じが出ることがあるので注意するよう言われました。
 
摂取1回目の夜は夜間トイレが1回のみで実に良く眠れました。5~6年前、癌にかかる前の健康体の時のような爽快な目覚めを感じました。肩や腰の痛みも無く、嬉しい、もっと早くこの薬に出会っていれば良かったのに…と感激したのですが、そんな爽快感は最初の1錠目だけでした。2回目からは普段通りの状態に戻り現在に至っております。
 
 日中体がふらつく回数が増え、日中眠る時間が増えたようで、怖いからランドセンの摂取を止めた方が良いのでは、と妻は心配して言ってくれますが、飲むのを止めると肩の痛みが増すので、飲み続けております。
 
墓地やお墓の相談に乗ってくれ、私の死後の面倒を見て貰えると思っていた近所の萬松寺の住職 (元円覚寺の和尚様 ) が1月末に亡くなられました。白血病の治療中で、良い薬ができたとよろこんでおられたのですが…   残念です。 また今月も元S社外国部時代の友人が一人亡くなってしまわれました。ゴルフの約束日に体調が悪くなり念のためキャンセルし、自宅で 朝食後こたつで横になり寝返りをうった直後に意識がなくなり、そのまま還らぬ人になってしまったようです。お二人の御冥福をお祈り致します。
 
写真は薬を飲むときのオブラートです。大きすぎるので半分に切り、円錐状に折り返して方端を折り返して止め、中に薬を装填して準備完了です。お金に困っているわけでは無いのですが・・・

zz_DSCN3798.jpgzz_DSCN3799.jpgzz_DSCN3800.jpgzz_DSCN3801.jpgzz_DSCN3802.jpg
 
次回の予定:
 
02/25 (水) 血液・尿たんぱく検査
02/25 (水) 放射線 緩和医療科 受診
02/25 (水) 外科受診
 
 

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レゴラフェニブ 療法 4-4回目
        2015年1月10日UP

 
 
zz_184rs.jpg新年おめでとうございます。
お陰様で今年もお正月を迎えることができました。Stage4末期がん発症から4度目のお正月です。写真は昨年4月末に娘家族が来日したとき撮影したものです。
 
 
 

 
レゴラフェニブ療法、今週は抗癌剤(スチバーガー)の休薬期間です。4週を1サイクル(飲む、飲む、飲む、飲まない)とする治療の4サイクルを終える週です。来週の水曜から5サイクル目に入ります。
 
1/7の腫瘍マーカーCEA値が 192.9 と再び悪化しました。この数値を反映したチャートを先月のものと入れ替えました。下記のチャートをご参照ください。飲むスチバーガーの量を、3サイクル目から、一回3錠を2錠に減らしたのが影響したのかもしれません。減らさずに3錠を呑み続けられれば良いのでしょうが副作用が辛すぎるのです。
 
腰痛は、間違いなく癌の転移の影響だと思うようになりました。昨年の春頃は右側のお尻辺りが集中的に痛かったのですが、最近は、左側のお尻や腰の背中側も痛みが頻発しております。左肩から首にかけての痛みもあります。
 
対処薬としてオキシコンチンと言うモルヒネを今は8時間おきに毎回3錠飲むようになっています。加えて、即効性のオキノームというモルヒネを痛みがひどいときに飲んで抑えています。昨年末まではロキソニンも毎食後、日に3錠、半年間くらい飲み続けていたのですが、これは止めました。副作用と思われる症状{夕方から夜にかけて、腹部のの不快感、息切れ、呼吸困難、冷や汗}が出るようになり、ロキソニンを止めたところ、ピタッと症状が改善したのです。私だけかも知れませんが、ロキソニンは常用すると危険な薬のような気がします。
 
2/4に造影CT検査を受ける事になりました。
 
 

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レゴラフェニブ 療法 3-4回目        2014年12月12日UP
 
 
今週水曜日 (12/10) で、3-4回目 (3サイクル目の第4週) の治療に入りました。今週はスチバーガ休薬期間です。
 
随分長期間ブログ更新をさぼってしまい多くの方にご心配をかけ申し訳ありませんでした。腰痛が酷くなり一時期、寝たきりに近い生活を送っていました。今も完全ではないのですが、今日は少しだけ経過報告をします。長時間座ってパソコンに向かうのが辛いのです。
 
先ず最新の腫瘍マーカーCEAです。一時 290 まで上昇したのですが、スチバーガの効果が出て来ました。今月12/03は 167.8 まで落ちました。 正常値が5以下ですからまだまだ異常値ですが、少しでも下がってくれたのは嬉しいです。 昨年5月に認可された新薬、スチバーガ(レゴラフェニブ)が私の癌をやっつけてくれています。
 

 cea asof 20150107pp.jpp2.jpg
 
11/5 に 受けた造影 CT 検査のコメントは「軽度増大」でした。此れまで3か月ごとにCT検査を受け、毎回「増加・増大」というコメントばかりだったのから比べると大きな前進です。此れだけの記事では、初めて読んでいただく方には何のことやら意味不明ですが、私の両肺には現在100以上の転移癌(大腸から飛んできた)が棲みついており、それらの数や大きさ変化を意味しています。
 
今現在、抗がん剤の副作用と腰痛に悩まされています。
 
副作用で著しいのは、食欲減退、両足の裏の皮膚が一部赤くはれ上がり歩行しづらいこと、ケナログを塗りまくっても治らない口内炎くらいです。食欲は、体重が一時51Kg近辺に落ちたため、3サイクル目の11/20から、スチバーガの数を一日3錠から、一日2錠に減らしてもらった結果、少しは回復してきました。現在の体重は52Kg~53Kgです。因みに大腸がん切除前の健康時の体重は64Kgです。
 
腰痛は整形外科を受診し、MRI、骨シンチ検査を受けましたが原因は見つかりませんでした。
現在はモルヒネによる対処療法を緩和医療科で受けています。モルヒネの量も、初期に比べ増えています。オキシコンチンとロキソニンを8時間おきの 8:00、16:00、24:00 に服用すると共に、痛みが出た時用にオキノームと言う顆粒の白い粉を処方して貰っており、今の所日に2~3包飲んでいます。初期のオキノームは 2.5mg/包だったのが、現在は 5.0mg/包と倍量になっています。
 
加えて、何の副作用なのか不明ですが、夕方になると痰がのどに閊えて息苦しくなることがあります。当初、市販の龍角散で対処していましたが、効かなくなり、ムコダインと言う錠剤を毎食後に服用しています。
 
このブログ更新の後、腰痛が出なければ良いのですが・・・ 

 
 
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レゴラフェニブ 療法 2-4回目        2014年11月8日UP
 
 
今週水曜日 (11/5) に、2-3回目 (2サイクル目の第3週) レゴラフェニブ療法、終了時点の診察を受けて来ました。月初だったので腫瘍マーカー CEA の検査も行ってきました。10/1 に 290 まで上昇していた
CEA は今回 179.1 まで改善されていました。と言っても正常値 5 以下に対しての 179 ですから決して良い数字とは言えませんが、良い方向に少しでも振れてくれたのは有り難いです。
 
今週は1週間の休薬期間なのですが、レゴラフェニブを服用していなくても、食欲のない状態は変わらず、此処のとこと体重がじりじり減少していっています。先週までの抗がん剤服用中、朝夕に息苦しさに襲われることがあったので、レントゲン撮影で肺の状態を診てもらいました。異常なしとのこと。
 
 zz_DSCN3743a.jpgzz_DSCN3744a.jpg
 
腰痛はオキシコンチン、オキノームというモルヒネ系麻薬が効きロキソニンと湿布の効果も加わり、何とか抑え込むことが出来ています。一難去れば又一難で、今度は手足症候群と言う抗癌剤の副作用が顕著になりました。下の写真は指先にできた初期のもので此れだけだとVG軟膏を塗って手袋をしていれば済むのですが、足の踵や拇指球と指付け根の間の皮膚が赤くはれ上がった時には歩くのに苦労します。食欲を無くさせたり、生活上のQOLを著しく落とす此の抗がん剤はとんでもない薬であります。頭髪も随分無くなりました。
 
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今週の休薬期間の様子を見て、食欲が改善しない場合は、来週からレゴラフェニブ(スチバーガー)の量を3錠から2錠に減らしても良いとのこと。妻は「減らすと効果が落ちて癌が勢いづかないか心配」と言いますが、体が悲鳴を上げているのです。11/5 に 造影 CT 検査も受けて来ましたので、来週の 11/12 の診察時に主治医から結果報告がある予定です。
 
次回の予定:
 
11/12 (水) 12:00 血液・尿たんぱく検査
11/12 (水) 12:30 緩和医療科
11/12 (水) 13:00 外科・主治医による診察および薬の処方
 
PS: 10月中旬から月末まで、娘夫婦が帰国していました。と言っても1年遅れのハネムーンだとかで沖縄の石垣島と周辺諸島を堪能した様です。
 
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レゴラフェニブ 療法 1回目
          2014年10月13日UP

 
 
9/18日よりスチバーガ (レゴラフェニブ) を3週間連続服用し、現在1週間の休薬期間中です。と言っても明後日 からは2サイクル目のレゴラフェニブ 療法に入ります。投薬開始直後は様々な副作用が出るということなので、この所毎週、主治医の診察を受けています。
 
10/01 の診察での腫瘍マーカーCEA値が 290 と、9月の 140.7 から一気に2倍強も上がっていました。レゴラフェニブ療法に切り替えて未だ2週間しか経っていないため、体中の血液が全て入れ替わった訳ではなく、レゴラフェニブの薬効は評価できませんが、かなりショックな値でした。 主治医は気にするなと言いますがとても気になります。俗に言う、そろそろ年貢の納め時・・・なのかも知れません。

 
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現時点の副作用と対策は以下の通りです:
・口内炎が悪化 : ひたすらケナログを塗る
・声がハスキーになった
・食欲減退: 六君子湯の成分を煎じ薬に加えて貰った
・血圧上昇(130-80 → 180-100): アダラートを夕食後にも服用し解決
・手足症候群 (右手親指内側第一関節の溝にそってひび割れ出現) : 保湿剤塗布
       (右足裏 先端の指紋(足紋?)の溝に沿ってひび割れ出現) : 保湿剤塗布
・便秘 (下痢に注意とあるが私の場合逆の便秘に傾く傾向) : 軟便剤 Maglax 服用
・口の渇き (夜中に口の中がカラッカラに乾く)  : 口内消毒薬アズノールでうがい
・頭髪の脱毛 (スチバーガの資料には載っていない故、此れまでの抗がん剤のなごり
かも知れません。)
 
腰痛は副作用では無いのですが、此れが今一番つらいです。
対策として医療用麻薬 (モルヒネ系) に切り替えて貰いました。現在の所、オキシコンチ
ン10mgを朝夕2回、ロキソニンを朝昼夜の3回、湿布とオキノーム顆粒を痛いときに使って凌いでいます。
 
zz_DSCN3728.jpg写真は奈良に住む姉から梨と共に沢山送ってもらった残りの一部です。食欲が無いときの卵かけごはんは助かりました。
 
次回の予定:
 
10/15 (水) 11:00 腎臓高血圧内科受診
10/15 (水) 11:30 皮膚科(手足症候群経過観察と保湿剤の処方)
10/15 (水) 12:00 血液・尿たんぱく検査
10/15 (水) 13:00 外科受診(スチバーガ療法2サイクル目のヒアリングと薬の処方)
 
  
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レゴラフェニブ 療法 開始
           2014年9月25日UP
 
 
9/17日に主治医の診察を受けて9/18日より レゴラフェニブ 療法を開始しました。
 
zz_DSCN3724.jpg分子標的薬レゴラフェニブは BAYER の商品名でスチバーガ錠と呼ばれており、標準療法では、1錠40mgの錠剤を毎日朝食後に4錠 (160mg) 3週連続で服用し1週間休薬するのが1サイクルとなります。体力の落ちている私の場合、先ずは毎回3錠 (120mg) から開始となりました。1錠あたりの薬価は 5,579.3 円で、3錠でも毎朝 16,740 円となる高額薬です。国の 高額医療 補助制度に感謝です。
 
此れまでの分子標的薬アバスチンの様に、他の抗がん剤と組み合わせて点滴かと思っていたのですが、錠剤の分子標的薬の服用のみで済むようです。ただこの薬を使った症例のデーターが少なく、人によって出てくる副作用も変わってくる様です。
 
代表的な副作用は:
手足症候群(手足の痛み、はれ)
高血圧(血圧の上昇)
発声障害(声がかれる)
発疹、下痢、食欲減退、疲労
その他にも人により消化管穿孔、血栓、脳出血、肝機能低下、重篤な皮膚障害等が出る可能性有りとのこと
 
治療開始後 今日で1週間経ちますが、私の場合飲み始めて直ぐに、喉の渇き、口内炎の悪化、血圧の上昇 (161 -100) 、声がハスキーになった、食欲減退と最低体重更新 (52.5 Kg)、便が固くなり軟便剤を飲み始めた、右手首親指側に赤アザ出現(腰痛時痛い箇所をこの部分に載せて数時間圧力をかけ続けた結果) と軽度ですが、下痢以外の副作用がすべて出ています。頭髪の抜け毛はイリノテカン療法からスチバーガに変わってから少なくなった様です。又生えてくるのかも知れません。
 
皮膚については、手や足の裏を重点に皮膚科の専門医の治療を受ける体制を整えてもらいました。さし当り水虫の治療と保湿剤を手足、お尻に塗る指導を受けています。
 
腰痛ですが、骨シンチ検査の結果でも原因は分かりませんでした。CTに写らない見えない癌が骨に転移している可能性は否定できませんが、今の所原因不明のままです。此れまでの1週間で痛みどめを呑むタイミングと湿布を貼るタイミングを工夫し、随分楽になりましたが、2回ほど医療用麻薬オキノームの世話になりました。
 
前回の腸管ファイバー検査の日に痛みが無かった事との関係を探るべく、泌尿器科の診察もうけることに成りました。前立腺肥大が神経を圧迫しているのかも知れません。確かに頻尿ぎみであり、尿や便が溜まった時に痛みが始まる気がします。
 
次回の予定:
 
09/30 (火) 10:00 泌尿器科受診
10/01 (水) 11:30 腎臓高血圧内科受診
10/01 (水) 12:00 血液・尿たんぱく検査(腫瘍マーカ検査あり)
10/01 (水) 13:00 外科受診(スチバーガ療法2週終了時点のヒアリングと薬の処方)
 
10/16~10/31 フランスで生活している娘が旦那様と沖縄旅行 (ハネムーン?) を楽しむため来日します。沖縄への行き帰りに我が家にも数泊する予定ですので楽しみにしています。
 
知らなかったのですが、一部の国(スイス、スロベニア、ドイツ、フランス、ベルギー、モナコ及び台湾の6か国1地域)の人が日本で自動車を運転する際には、国際免許証では無く、各国の免許証又はそのコピーを日本に送り、JAFや各国の大使館で翻訳した書類を免許証と共に携行すれば良い様です。旦那様の為にその翻訳を準備し娘夫婦の帰宅を待っております。
 
 
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13回目の FOLFIRI + Avastin 療法
          2014年9月12日UP

 
 
先週の水曜日 (9/03日) に予定通り主治医受診および点滴治療を受けてきました。
今回は色々と報告事項があります。
 
先ず、前日の血液検査での腫瘍マーカー ( CEA 値) が  140.7 でした。先月が  149.3 だったので 200 越えを覚悟していたのですが、抗癌剤が少しは効いているようです。
 
次に 8/27日の CT 検査報告がありました。前回 (5/22) との比較コメントで主なものを記すと、
■ 両肺に多発する境界明瞭な結節を認める。前回より増加、増大している
■ 頸部、鎖骨上下、腋下、縦隔リンパ節の腫大を認めない。
■ 胸水、腹水なし。骨に特記所見を認めない・・・となっていました。
数や大きさに関する読影医コメントが無いのが不満ですが、要は両肺の癌は更に増えており、大きさも明瞭に映る程度に大きくなっている。その他の臓器への転移は今の所無い・・・とのこと。鎖骨下のリンパに転移した癌が消えたとは思えず、現在どうなっているのかは次回診察で確認してきます。
 
肺の癌の大きさをいくつか測ってもらいましたが、大きいもので 10mm 前後でした。数は年初に三重大で数えて貰ったときに両肺で 100 数十個でしたが、それから毎回、増加、増大を繰り返していますので 今は数百個レベルなのかと思います。
 
現在の抗がん剤治療ですが、抑制効果はあるものの、治療効果は少ないようです。よって次回より分子標的薬をレゴラフェニブに変更することに成りました。点滴では無なく錠剤を3週間服用+1週間休みの4週サイクルの様です。皮膚の角質化とひび割れが代表的な副作用のようで、皮膚科での専門ケアーが追加されました。
 
腰痛の原因を突き止めるべく、9/08日にラジオ・アイソトープ注射による骨シンチ検査を受けて来ました。未だ主治医から正式な説明は有りませんが、緩和医療の先生に画像を覗いて貰った結果、骨に異常なし・・とのことでした。 昨日は腸の内視鏡検査を受けましたが、コレも異常なし・・でした。 妻からは「本当に痛いのか?」と冗談をたたかれているのですが、痛いものは痛いのです。妻から緩和医療の医師に「精神的なものなのでしょうか?」と聞いた所、その様な人は顔つきが違いますので、それは無いと思いますとのこと。
 
痛み止めとして、麻薬一歩手前のトラムセットを日に4回、ロキソニンを日に3回、モーラステープなる湿布テープを日に2回貼り、更に、どうしても痛みが治まらないときの非常用に医療用麻薬 (オキノーム散 2.5mg ) を処方して貰っております。 昨日のファイバー検査で腰痛が酷くなった場合どうするか気になっていたのですが、何故か昨日から今日深夜まではおとなしくしていてくれました。今日も夜中の2~5時に痛みがあった後、夕方までは痛みが少なく、ブログ更新ができた次第です。痛みケアーに関しては、いたれりつくせりなのですから、何とか対処法を見つけ出し、もう一度ゴルフ復帰をしたいものです。
 
 
次回以降の予定:
 
09/17 (水) 12:00 血液・尿たんぱく検査
09/17 (水) 12:30 緩和医療科 受診
09/17 (水) 13:00 外科 受診
09/24 (水) 11:30 皮膚科 受診
09/24 (水) 12:00 血液・尿たんぱく検査
09/24 (水) 13:00 外科 受診
 
  
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12回目の FOLFIRI + Avastin 療法
          2014年8月28日UP

 
 
8/20日に予定通り点滴治療を受けてきました。また昨日は3ケ月毎の造影CT検査を受けてきました。CTの結果は9/3に報告をうけます。点滴治療前日には放射線 緩和医療科を受診して腰痛対策の薬を処方してもらいました。
 
完治ではないですが、腰痛は可成り楽になりました。痛み止め「トラマール・カプセル」の成分の5割増という「トラムセット」を毎食後と就寝前の4回服用すると共に、「ロキソニン」を毎食後、「リリカ・カプセル」を就寝前に服用し、痛みが出たときに湿布薬を貼って何とか凌げるようになった次第です。リリカは徐々にのむ量を減らして行くそうです。
 
湿布を貼る回数も日に2回程度となっているのですが、「トラムセット」はもの凄く眠くなります。始めの頃は一日中寝たきりの状態でした。仕事をされている方はおそらく使えない薬かと思われます。また夜中にトイレに行く時に完全に目が覚めていないと足元がふらつきます。
 
次回診察では9月月初の腫瘍マーカーCEA と CT 検査の結果を知らされます。多分癌は増加増大、腰痛の原因は不明…となると思います。9/11日にファイバー大腸検査が予定されています。
 
zz_DSCN3721.jpg抗がん剤の副作用ですが、今回は口内炎が特に酷かったです。上下の唇の内側やほっぺた内側、舌下にも口内炎ができ、食べるものに困りました。トマトや、調味料の醤油、塩、胡椒、酢、ドレッシング、ソース等が入った食材を食べると沁みて痛みが走るのです。でも「ごはんですよ」だけは何故か大丈夫です。写真は口内炎用 塗り薬の「ケナログ」です。2週毎に4~5本 処方してもらうのですが、技術??を生かし最後まで無駄なく使い切っています。
 
次回の予定:
 
09/02 (火) 血液・尿たんぱく検査
09/02 (火) 放射線 緩和医療科 受診
09/03 (水) 外科と腎臓高血圧内科を受診後、FOLFIRI + AVASTIN 点滴療法
09/11 (水) 大腸ファイバー検査
 
 
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11回目の FOLFIRI + Avastin 療法
         2014年8月13日UP

 
 
先週6日水曜日に外科で11回目の抗がん剤治療を受けて来ました。また一昨日は放射線緩和医療科を受診し腰の痛み止めを処方してもらってきました。痛みは左右の坐骨付近のおしりから坐骨下部に広がり、安静にしていても、痛みどめの効きが無くなると痛みだし、散歩にも行けない状態なので即効性の強力な痛みどめが欲しかったのです。
 
残念ながら、8/5の腫瘍マーカーCEA は正常値5 以下に対し 149.3 まで上昇していました。腰痛で度々安眠が妨げられたり、散歩等の軽い運動もできず自己免疫力が落ちていたのが腫瘍マーカーを上げてしまった原因だったのかもしれません。
 
前回の血液検査では肝臓の数値 AST/ALT も基準値の3倍近くまで悪化していたのですが、錠剤グリチロン配合錠を処方してもらった結果、今回は1.5倍前後の数値まで下がっていました。これは抗がん剤の副作用によるもので、基準値の 3 倍を超えると抗がん剤治療が中止になります。
 
腰痛ですが、CEA が急上昇を始めた今年2月頃から痛みが悪化している気がします。また便や尿がたまってくると痛みはじめるような気がします。緩和ケアーの先生の見立てでは、癌の骨転移では無いだろう。もし癌が坐骨に転移した場合は坐骨付近だけでは無く、足の下の方まで痛みがあるはず…との事。今月末の CT 検査の結果を待ちましょう、それ迄は「ロキソニン」を日に 3 回と就寝前に「リリカ・カプセル」を飲むのに加え、麻薬系1歩手前の痛み止め「トラマールカプセル 25 mg」を日に 4 回服用して様子をみることになりました。ロキソニンは多用によって胃に穴が空くようなことは無い。 効きが悪くなったとはいえ多少は効いている様なのでもう少し続けてみましょう…との事。(外科と違う見解?)
 
     zz_DSCN3723.jpg
 
写真は腰痛対策で処方してもらっている薬です。11日夜から飲みだした新しい痛みどめ「トラマールカプセル」の効き目ですが、一昨日は夜中に痛みが有ったものの、昨夜は安眠できました。今朝からお昼にかけて、今の所は痛みが抑えられている気がします。ただし... もの凄く眠いです。
 
10 月後半の 2週間、昨年からパリ郊外で新婚生活を送っている娘夫婦が沖縄にハネムーンに来るようです。羽田経由で行き帰りに我が家にも立ち寄るとの事。その時に出迎えが出来るよう治療頑張ります。
 
次回の予定:
 
08/19 (火) 放射線 緩和医療科 受診
08/19 (火) 血液・尿たんぱく検査
08/20 (水) 整形外科 と外科を受診後、FOLFIRI + AVASTIN 点滴療法
08/27 (水) CT 検査 / 造影
 
  
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10回目の FOLFIRI + Avastin 療法
         2014年7月28日UP

 
  
またしてもブログ更新が遅れて心配をおかけしました。腰痛が悪化していて椅子に座ってパソコンに触るのが辛いのです。友人から誘われていた7/18のゴルフも申し訳なかったのですがキャンセルさせて貰いました。この状態では週2回のゴルフ教室も暫くお休みするしかない状態です。
 
先週23日水曜日に外科で10回目の抗がん剤治療を受けて来ました。整形外科も受診して痛み止めとして「リリカ・カプセル」「湿布薬」と「スミル・スチック3%」を処方してもらいました。ロキソニンは在庫有り。
 
リリカは飲み続けて効いてくる薬のようで即効性が無いため、腰痛が酷い時はロキソニンと湿布薬でしのいでいます。 ロキソニンも湿布も最近は即効性が無く、湿布を貼り、ロキソニンを飲んで1~2時間痛みを我慢してソファーで横になる必要が有ります。痛みは湿布を貼ると暴れだすようになりました。痛い場所に貼るのですが、痛みが増幅され、張ったところから周辺に痛みが広がるのです。痛い箇所は現在、右お尻だけでなく、左お尻、背中の坐骨と広がり、湿布を同時に3枚貼る必要があります。
 
奈良に住む姉より「スミル・スチック3%」なる痛み止め (フェルビナク軟膏) を送って貰い、重宝していたのですが、塗り過ぎた為か、私の皮膚が弱くなっている為か、皮膚が爛れはじめたので現在は使用を止めています。 現在使っている湿布薬は「モーラステープL40mg」です。
 
リリカを2週間使ってみて、効果が無ければ、次回から主治医に緩和ケアーの専門医を紹介して貰って、モルヒネ系の薬に切り替えてみようと思います。
 
次回の予定:
 
08/05 (火) 血液・尿たんぱく検査(CEA検査含む)
08/06 (水) 外科診察、FOLFIRI + AVASTIN 点滴療法
 
 
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9回目の FOLFIRI + Avastin 療法          2014年7月12日UP
 
  
ブログ更新が遅れぎみですみませ。今週の9日水曜日に外科で9回目の抗がん剤治療を受けて来ました。
 
言い訳ですが、現在隔週の水曜日に病院で毎回4時間半程の点滴をたっぷり受け、更に5FUと言う液体の薬を風船タンクに詰めたものを家に持ち帰り胸の皮下に装着した点滴ポート経由で46時間の持続点滴をしているのですが、流石に各種抗癌剤を2年間も続けていると体が悲鳴を上げ始めており点滴後数日間は立ちくらみ、吐き気、食欲減退に加え、最近は原因不明の腰痛に悩まされ・・・復活するまで時間がかかるのです。
 
点滴前の診察で主治医より7/8に受けた血液検査でのCEAの報告がありました。今回は 122.3 でした。今年3月頃から一気に数値が上がり始め、前回の 6/10 は 200 越も覚悟したものの 117.8 そして今回の 122.3 と上昇の勢いが少しは弱まっており、現在の抗癌剤の効果が少しは有るようです。 チャートは大腸癌が肝臓と肺に転移し切除した後から現在までのCEAの推移です。素晴らしい右肩上がりの成績です。
 
       zz_CEA upto 20140708.jpg
 
腰痛に関しては、整形外科から痛み止めのロキソニンを朝昼晩の3回分処方して貰って毎日服用していることを主治医 (外科) に伝えた所「ロキソニンの多用は胃の穿孔が心配になるので、効かない様ならモルヒネ系の薬への変更を考えても良いのでは」とのコメントがありました。7/23に整形外科の診察がありますのでその時に別の痛みどめ「リリカ」か「モルヒネ系」の判断をすることになると思いますが、自分としては先ず「リリカ」を試してみたいと思っています。
 
次回の造影CT検査の日取りが 8/27 に決まりました。今回は腰痛の原因も究明できないかお願いするつもりです。
 
次回の予定:
 
07/18 (金) ゴルフ@フォレスト鳴沢ゴルフ&カントリークラブ(天気と体調をみて前日判断)
07/22 (火) 血液・尿たんぱく検査
07/23 (水) 9:00 外科診察
07/23 (水) 9:30 整形外科診察
07/23 (水) 10:30 腎臓高血圧内科受診
07/23 (水) 11:00 FOLFIRI + AVASTIN 点滴療法
 
 


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大腸癌体験記8 [大腸癌体験記]

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ステージ IV 大腸癌 年生のエピソード版です。随時追加していきます。

2011年3月8日にS字結腸癌原発巣の摘出オペ、その10ヶ月後の2012年1月24日に腫瘍マーカーCEA値が急上昇、肝臓と肺に転移が確認され、4月26日に肝臓を16%部分切除、6月5日に肺の部分切除オペを受けました。 現在転移第三波の大腸がん細胞が両肺に多数棲みついており手術不可、IRIS+AVASTIN療法なる2次化学療法を10か月間と mFOLFOX6 + AVASTIN 療法を5か月間うけましたが効果が無く、左鎖骨下にも転移し、CEA値が10~47へ急上昇を始めたため、2014年3月19日から FOLFIRI ( IRINOTECAN + 5FU) + AVASTIN  療法に切り替えて治療することになりました。 
 
 もうすこし詳しい全体像は体験記サマリーに纏めてあります。  
初めて記事を読んで頂く方は下の Summary ボタンからお進みください

  
Summary   
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niwatori_L.JPG

 

               大腸癌体験記1へ 
 
 
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8回目の FOLFIRI + Avastin 療法
          2014年6月30日UP
   
 
  
ブログ更新が遅れご心配をおかけしました。 
先週の25日水曜日に整形外科の受診と外科での8回目の抗がん剤治療を受けて来ました。
 
今回は体へのダメージが大きく、初日と2日目共に食欲ゼロ、吐き気止めのナゼアを連日服用。2日目の朝は久しぶりに少し吐いてしまいました。最低体重も54.8Kgに更新。腰痛(おしり右側)も日増しに酷くなり、朝昼夜の3回、痛み止めのロキソニンと湿布の世話になっておりまあす。腰痛がひどくなった1か月ほど前から健康維持に必要な散歩もサボっており、足の筋肉が可也衰えてきています。
 
腰痛だけでも原因が分かれば嬉しいのですが、原因不明のままです。
 
次回の予定:
 
07/08 (火) 血液・尿たんぱく検査(CEA検査含む)
07/09 (水) 外科診察、FOLFIRI + AVASTIN 点滴療法 
 
  

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父の日 
                2014年6月15日UP
 
 
子供達からプレゼントを貰いました。 
z_DSCN3710.jpg息子からは花、パリに住む娘からはサクランボです。気を遣わせて申し訳ないと思いつつも嬉しい。
 
今朝のワールドカップ・コートジボワール戦、勝ってくれればもっと良かったのですが・・・相手が強すぎましたね。ミスが多かった相手プレーが、英雄DROGBA一人の投入で一気に引き締まり、あっという間に逆転されてしまったのは残念です。日本側も、パスがつながっていたのは前半の開始直後のみ、もっと正確なパス回しと、どん欲なシュートを狙って頑張ってほしいものです。 
 
 
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7
回目の FOLFIRI + Avastin 療法
            2014年6月12日UP
   
 
  
昨日、治療を受けてきました。点滴前の主治医の診断で一昨日受けた血液と尿検査の説明がありました。  
 
血糖値128H、肝機能AST/ALT/LDH/ALP 50H/68H/231H/462H、白血球3800L と異常を示していましたが好中球が2100ほど有ったため抗がん剤に耐えられるとの診断で此れ迄通りの治療となりました。リンパLym 28.5% 迄下がっているので夏風邪に注意です。 
z_DSC_5574.jpg 
 
最大の関心事、腫瘍マーカーCEA は、今回 117.8 H でした。此れ迄のトレンドから200 越えを覚悟していたのですが、一旦中休みをしてくれているようです。変化が急過ぎる気がしますので未だ安心は出来ませんが…  この数字を受け、レゴラフェニブへの薬の変更は一先ず様子見となりました。
  
 
点滴後2日目の今日の体調は、毎回のことですが、食欲が無く、洗面で今朝久しぶりの吐き気におそわれました。吐くものはないのですが、生唾と胃の痙攣が止まらず、吐き気どめナゼアの世話になりました。吐き気と立ちくらみの他に、右側お尻の痛みに悩まされています。シップも初めの頃は貼るとスーと直ぐに聴いてきたのですが、最近は余計に痛みを刺激するようになり、頼みの綱のロキソニンも効きが悪く、効いてくる迄 1~2時間かかるようになりました。
  
 
写真は6/7の息子の誕生日のものです。 場所: http://www.newotani.co.jp/innyokohama/restaurant/index.html 
 
 
次回の予定:
 
06/24 (火) 血液・尿たんぱく検査
06/25 (水) 外科診察、整形外科診察、FOLFIRI + AVASTIN 点滴療法 
 
   
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6回目の FOLFIRI + Avastin 療法
            2014年5月29日UP

 
 
6回目の点滴を昨日受けて来ました。
 
事前診察で、22日のCT検査の報告が主治医からありました。
「肝臓と腹膜への転移はない。肺門リンパへの転移もない。両肺の癌は数が増え小さかったものが若干大きくなり悪化している。左鎖骨下リンパの癌の大きさに変化なし」との事。 肝臓と腹膜転移を心配していたのですが、少しだけ安心できました。
 
しかし、腫瘍マーカーの急上昇の原因が未だに不明なままです。前任の主治医は「肺の癌は腫瘍マーカーに余り影響しない」…と言っており過去のデーターも、そのように成っていました。今の主治医は「腫瘍マーカーよりCT検査結果を重視する」とのことですが、先月の過去に経験した事のない112と言う数値にはいささか凹んでいます。2週後に6月の腫瘍マーカー(CEA)が出ますが、目を背けたいのが今の心境です。
 
CT検査の結果が、想定より悪くなかったことも有り、もう暫く現状の治療を続ける事に成りました。妻は分子標的薬をアバスティンからレゴラフェニブに変えるよう言うのですが、足裏やお尻の皮膚が角質化、ひび割れ・・・との副作用がどの程度なのか不安なのです。 分子標的薬では今年4月からもう一つ認可された様ですが、私の病院では未だ使えないとのこと。
  

 z_DSCN3708.jpg
z_DSCN3707.jpg
 
写真は、先日の群馬ゴルフの仲間から頂いたおみやげです。感謝です !!!
 
次回の予定:
 
06/10(火) 血液・尿たんぱく検査
06/11(水) 外科診察、FOLFIRI + AVASTIN 点滴療法 
 
  
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MRI検査の結果
          2014年5月22日UP

 
 
 
昨日MRI検査と整形外科を受診してきました。使用許諾書を書かされたので造影剤を使用してMRI検査をするのかと思ったのですが。造影剤は無しでした。検査の後の診察で、医師から「骨にも神経系にも異常は見当たりません」「よって、痛みの原因は不明です」「対処療法としては従来通り湿布薬とロキソニンしか有りません。試しに...痛い所に炎症を抑える注射をやってみますか?」と告げられ、思わず「はい、何でもやってみます」と答えてしまい、お尻に注射をうって来ました。
 
注射のおかげか、昨日は痛みが出なかったのですが、今朝、早朝(4時頃)、また痛みだし、湿布薬を貼りました。 注射も痛い時の対処療法にしかならなかったようです。 痛がる箇所が毎回同じなので、妻は転移を疑っているのですが・・・
 
今日は、午前中に造影CT検査を受け、午後にはゴルフ教室に出て2かご (4月から120 個に減 )ボールを打ってきました。数時間経過した今も痛みは出ていません。余談ですが、昨年8月頃に腰痛が始まってから、ゴルフのスイングが良くなり、ボールに勢いがつくようになりました。 腰痛を起こさないように無茶な力みが無くなり、クラブヘッドの重みを生かしながら自然なスイングが出来るようになったおかげのようです。 う~コースで試したい。
 
  
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5回目の FOLFIRI + Avastin 療法
            2014年5月15日UP
 
 
昨日5回目の点滴を受けて来ました。
抗がん剤の量を20%減らした分、副作用も少なくなった気がします。でも初日の食欲は無くなり、昨夜は鮭を焼いて貰ってお茶漬で胃に流し込みました。無理にでも食べないと吐き気止めのデカドロン(点滴後3日間朝夕食後)が飲めないのです。
 
脱毛は今の所IRIS治療の時ほど進行していないのですが、手足の痺れが顕著になっておりボタンの留め外しに時間がかかります。腰痛(正確にはお尻の痛み)は発生したりしなかったりです。朝洗面時などに痛み出したり、トイレの便座に座った際にあたっているのが原因で痛み出すこともあります。今の所湿布薬とロキソニンでしのげています。来週21日にMRI検査と整形外科の受診が有りますので、神経系の原因究明で何かがわかると良いのですが・・・
 
z_DSCN3702.jpg一昨日採血した血液中の腫瘍マーカーCEAが 112.1 まで跳ね上がっていました。もう笑うしかない程の数値です。きわめて厳しい状況なのかも知れません。主治医曰く、治療方針を変更するか否かの決定は来週22日の造影CT検査結果を待って決めたい・・・との事でした。 FORFILI も AVASTIN も効かないとなると、分子標的薬をアバスチンからレゴラフェニブに変えてみるしか、私の場合選択余地が残っていません。
 
以前にも報告しましたが、レゴラフェニブの副作用は肝機能障害に加えて、皮膚の角質化が報告されており、角質化が進むとひび割れで痛くなり、日常生活に支障をきたすようになるようです。足裏の皮膚までひび割れを起こすと靴が履けなくなり、外出できなく成ることもあるようで、あまり受けたくない治療法です。拒否すると、これ以上当病院で治療できる方法はありません・・・と放り出されると思いますので悩ましい所です。治療を止めてしまって、1か月でも2か月でも好きなことを思いっきりするか? 抗癌剤でボロボロになって死を迎えるか・・・悩ましいところです。
 
5/26に群馬のサンコー72カントリークラブでコースラウンド(前泊)があり楽しみにしていたのですが、疲れると癌細胞が攻撃を強めますので、今回は断念します。幹事さんごめんなさい。 写真は娘がフランスで手配して送ってきた母の日のプレゼントです。オレンジカーネーションとの事。
 
次回以降の予定:
 
05/21(水) 造影MRI検査 & 整形外科診察
05/22(木) 造影CT検査
05/27(火) 血液・尿たんぱく検査
05/28(水) 外科診察、FOLFIRI + AVASTIN 点滴療法
 
 
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4回目の FOLFIRI + Avastin 療法
            2014年5月4日UP
 
 
一昨日までフランスから娘家族が来日していたためブログ更新が遅れ失礼しました。4/30日 (水曜) に 4回目の FOLFIRI + Avastin 療法を受けて来ました。今回は抗がん剤イリノテカンと5FUの量を2割減らして貰いました。 骨髄機能抑制に加え手先足先の痺れがが顕著になり、体全体が悲鳴を上げだしたからです。癌に対する攻撃力もその分減るのでしょうが、正常細胞への攻撃も減り、自己免疫力の回復を期待したいです。
 
z_DSCN3512c.jpg点滴後3日間、娘家族が家に居たのですが、体へのダメージが少なく、青い目の可愛い孫とも少しだけ遊べました。 
 
TVでアニメを見させて居る時に大きな声で話すと・・・「うるさい」と口を小さい手で押さえに来ました。言葉が通じなくても子供には関係ないようです。 食事中に残した蟹クリームコロッケを指さして、残ってるよと意思表示すると、間髪入れずパパを指さしてパパが食べるんだよ・・・と教えてくれました。 
 
写真は 4/23 に若草山展望台から奈良の町を眺めてる孫(6歳)と私の姉の孫娘(5歳)です。互いに気が合った様で、その後仲良く手をつないで奈良観光を楽しんでいました。
 
  
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3回目の FOLFIRI + Avastin 療法
           2014年4月17日UP

 
 
一昨日、3度目の点滴を受けて来ました。前日の血液検査での Neutro が37.5%、白血球数が3,100で好中球数が 1,162(3,100x0.375) と低かったため主治医からは抗がん剤イリノテカンの量を少し減らしましょうか?と言われましたが、腫瘍マーカーが上がり続けているのでもう少し頑張りますと申し出て、此れまでと同じ量の点滴を受けて来ました。今朝吐き気がしてナゼアを一錠服用。
 
昨夜は朝3時頃から腰痛が始まり、湿布薬を張り替え、更に痛み止めのロキソニンを一錠飲んで30 分ほどソファーで痛みが治まるのを待ちベッドに戻りました。 背骨を伸ばしフラットな状態で寝ているのに痛みが始まるのが不思議です。一度痛み出す
と神経が興奮するのか、寝てられないのです。14時現在の今は、夜中に痛みが有ったのがウソのように落ち着いています。
 
来週は大阪での墓参りと親族+娘家族(今週日曜、帰国)を交えた食事会を計画しており、頑張らねばなりません。
 
 
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整形外科の受診
                       2014年4月15日UP

 
 
youtsui.gif先週金曜日、整形外科の診察を受けてきました。レントゲン撮影では一番下の第五腰椎とその下の仙骨の間の椎間板がかなり薄くなっていましたが、それ以外の椎間板はしっかり厚みがありました。骨には癌が転移したような影は見られないとのこと。右側坐骨とおしりの間の痛みの原因はまだ分かりませんが、骨転移の不安が無くなったのは嬉しいです。
  
原因となる神経のメカニズムを知るには造影MRI検査が必要とのことで、5/21の検査予約をしてきました。込み合っており直ぐの検査は受けられませんが1ヶ月ほど我慢です。
 
痛みは今朝も有りましたが、痛み止めテープを貼って血液・尿たんぱく検査とゴルフ教室に行ってきました。スイング練習から4時間ほど経ちますが今のところ痛みは出ていません。明朝はまた、嫌な抗がん剤点滴日です。行ってきます。
 
  
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2回目の FOLFIRI + Avastin 療法
           2014年4月4日UP
 
 
Irinotecan + 5FUとその効果促進剤を使った療法が、FOLFIRI療法と呼ばれるようですので今回から FOLFIRI + Avastin 療法としてブログ更新を続けます
 
一昨日の水曜日に、病院で2度目の点滴を受けて来ました。副作用は前回と同じで、点滴当日は昼食抜き、夜にお茶碗8分目位のお粥+ごはんですよ のみと食欲減退。脂っこいものは一切受け付けません。 タイミングよく姉から素麺を送ってもらったので、翌日の昼に頂きました。二日目の朝と夜吐き気を催し、常備薬の吐き気止めナゼアを1錠づつ服用。 朝は少し吐きました。
 
昨年10月頃から、腰痛が始まっていたのですが、どうも抗癌剤を点滴したあとに腰痛が始まるようです。腰痛と言っても腰では無く、右側坐骨の下近くのお尻の筋肉が痛むのです。フェルビナクと言う貼り薬で何とかしのいでいますが、前回の点滴直後は1週間ほどこれに悩まされました。 フェルビナクも貼ってすぐに効くときと効かないときが有ります。主治医に相談したところ、整形外科の受診を手配してくれました。腎臓高血圧内科に続き、もう一つ受診科が増えました。
 
3日目の今日は、朝からフェルビナクを貼っている以外は、気分がだいぶ良くなってきました。13時ころに胸の点滴ポートに刺さっている針を抜き、46時間の5FUタンクによる持続点滴から解放されます。 唯し、これで必要な薬剤を体中に入れ終わったわけで、副作用が本格化します。当面口内炎と下痢に要注意です。
 
とても残念な報告が一つあります。 4/1時点のCEAが68.4に上昇していました。未だ薬をFOLFOX から FOLFIRI に換えた効果が分からないということで、今回2度目の FOLFIRI 療法を受けた次第です。過去三年強の腫瘍マーカーCEA の推移をグラフにしたので以下に記します。正常値は5以下です。そろそろ余命Xケ月と宣告される日が近いのかも知れません。
 
CEA 推移.jpg 
FOLFIRI 療法の副作用発現時期チャートが某国立がんセンターに有ったので拝借しました。せっかく戻ったロマンスグレイの髪がまた抜けていくのが気になります。 
    folfiri 副作用発現時期chart.jpg
 
次回以降の予定:
 
04/11(金) 整形外科受診(腰痛対策)
04/15(火) 血液・尿たんぱく検査
04/16(水) 外科診察、FOLFIRI + AVASTIN 点滴療法
04/20~05/02 フランスから娘家族3人が来日
04/30(水) 外科診察、FOLFIRI + AVASTIN 点滴療法
05/22(木) 造影CT検査
05/26(月) ゴルフ@群馬サンコー72CC(前泊予定)
  
 
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抗がん剤治療 中間報告
                2014年3月25日UP

 
 
zDSCN3462.jpgいつも治療直後の辛いときばかりにブログをUPし、2週後の点滴後に再びブログを書いてきましたので、いかにも大変な治療のような印象を受けられておられると思いますが、最も辛いのは点滴直後の数日間 (今回は初日から5日間) だけでした。7日目の今日は、少しふらついていますが練習場でのゴルフレッスンに参加してこれました。
 
今回は 吐き気、食欲減退、倦怠感、口内炎に加え、腰痛 (正しくは右側のお尻の筋肉の痛み) にほぼ1週間悩まされました。湿布薬のフェルビナクを貼って30分ほど経つと痛みが治まるのですが、薬の効き目が8時間程で切れると、また痛くなって、座っていても、横になって寝ていても痛いのです。ゴルフの腰痛は腰にくるようですので、坐骨神経痛なのかもしれません。この痛みも、点滴6日目の朝 (=昨日) には無くなり、今日はゴルフレッスンに行けました。 一切力まずにクラブヘッドの重さを感じながらスイング練習をしたため、レッスン終了後も今の所痛みは全くありません。
 
サラリーマン時代の元上司から「湘南ゴールド」なる神奈川オリジナルの柑橘 (写真) をたくさん頂きました。 とても甘く、良い香が部屋中に漂っています。感謝で~~す。
 
  
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1回目の Irinotecan + Avastin + 5FU 療法
 2014年3月20日UP

 
 
昨日病院に行ってきました。FOLFOX+AVASTIN 療法が効かないため、新しい組み合わせの化学療法を昨日から開始しました。
 
FOLFOX を IRINOTECAN(トポテシン) に換えただけなのですが、流石に体へのダメージ (副作用) が大きいです。IRINOTECANの点滴開始から直ぐにお腹がごろごろ言いだし、何回もトイレに通いました。 昨日は病院から帰ってダウンして、昼食抜きで夜9時位まで寝ていました。食欲がないのです。 夜はお粥を作ってもらい「ご飯ですよ」で無理やり胃に押し込みました。
 
2日目の今日も、朝寝起きに激しい吐き気がやってきてナゼアを4カ月ぶりに服用しました。1時間ほどで吐き気が収まったので無理やりお粥を胃に流し込みました。その後も食欲が無く、やたらと眠く、朝から14時頃まで寝ていました。吐き気止めのデカドロンを今日から3日間、朝夕食後に服用しているのですが、気分がすぐれず、倦怠感MAXです。腰痛もあり、湿布薬のフェルビナクのお世話になっています、
 
zDSCN3456.jpg此れだけ激しい副作用が有るのですから効いてほしいです。
写真の「濱ともカード が横浜市 から送られてきました。65歳以上の市民に交付しているとのことで指定飲食店、ボーリング場等で 5~10% 程の割引が受けれるようです。元気が回復したら使ってみようと思います。
 
 
次回の予定:
 
04/01(火) 血液・尿たんぱく検査
04/02(水) 外科診察、IRINOTECAN + AVASTIN + 5FU 点滴療法
 
  
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最初の手術から3年経過
          2014年3月8日UP
 
 
今日3月8日は、3年前に大腸がん切除手術をした日です。
時が経つのは早いもので、あっという間に3年が経ちました。
 
手術直後より、肝臓や肺に転移とかも有り、何度か死を覚悟しましたが、丸3年間も生かして頂きました。 
ひとえに皆様から頂いた温かい応援の賜物と感謝しています。
 
現在、両肺への多発転移に加え、左鎖骨下リンパへの転移があり、腫瘍マーカーが上昇し続けていますが、 
その日が来るまでは、しぶとく頑張る所存です。

引き続き、応援宜しくお願い致します。
 
  
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11回目の mFolfox6 + Avastin 療法
      2014年3月5日UP

 
 
今日病院に行ってきました。 昨日の血液検査で腫瘍マーカーのCEA値が 47.3 に上昇していました。 あわよくば 35 程度で横ばい状態にはいるかも、と淡い期待をしていたのですが、此れまでのトレンドを越える上昇です。 ショックです。 しぶとい癌たちです。 主治医は60超えくらいまでは心配ないといいますが、超えた時には手遅れだと思うのですが・・・
  
 zIMG_0345.jpgzcea47_3.jpg
 
 
今の抗がん剤は効果が無くなった様ですので、次回から「イリノテカン」+「アバスチン」+「5FU」治療に変更することに成りました。 折角 生え出していた 毛髪や体毛も再び脱毛方向に向かうことに成ります。 富士山の写真は1/13に羽田から山口宇部空港に向かう機内から iPad で撮ったものです。傾き補正をした結果、妙な切れ方をしています。
 
主な副作用<IRINOTECAN>
 高度の下痢や腸炎が起こる場合があります。下痢は投与直後に現れる場合と日を置いて現れる場合があり、前者は一過性ですが、後者は時に致命的になるケースもあります。
また、骨髄抑制も高頻度で現れ、貧血や敗血症などの重い感染症の恐れがあります。そのほかに吐き気や嘔吐、下血、腸閉塞、間質性肺炎などが現れることもあります 
 
次回予定:
 
03/18(火) 血液・尿たんぱく検査
03/19(水) 外科診察、IRINOTECAN + AVASTIN + 5FU 点滴療法
 
 
  
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65歳の誕生会            2014年2月27日UP

 
 
末期の大腸がん発見後、3回目の誕生日を、昨夜家族に祝ってもらいました。
 
場所は赤坂の Lawry's The  Prime Rib です。総席数400と大きなローストビーフ店なのですが、入居しているビルの建て替えとかで、3月末に閉店し、4月中旬から恵比寿ガーデンプレイスに移るそうです。
  
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お肉の味は今一だったのですが、価格の割には高級感があり、雰囲気も良く、家族みんな満足の一夜でした。デザートの時にウェイトレスの方2名が Happy Birthday を歌ってくれ、恥ずかしかったですが嬉しくも有りました。息子から手袋をプレゼントして貰いました。着用したまま iPad が使えとても便利です。
 
  
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10回目の mFolfox6 + Avastin 療法      2014年2月20日UP
 
 
昨日病院に行き2週毎の点滴をうけてきました。点滴前の主治医診察で先週13日に受けた造影CT検査の結果報告がありました。半年前 (昨年8月) の画像と今回の画像を横並びにして見せてくれましたが、どれも白さが濃くなり、大きさも確実に大きくなっています。特定の転移癌に対し、定量的に何mmが何mmに変化した・・・と言うような説明は今回もしてもらえませんでした。数が多すぎて特定し辛いようです。
 
分子標的薬をレゴラフェニブに変えて、抗がん剤をイリノテカンに変えてみる方法もあると言われましたが、もう少し現状維持で行きたいと希望しそのようにして貰いました。腫瘍マーカーCEAの再上昇があったときに 抗癌剤の変更をすることになります。
 
レゴラフェニブの副作用は肝機能障害に加えて、皮膚の角質化が報告されており、角質化が進むとひび割れで痛くなり、日常生活に支障をきたすようになるようです。足裏の皮膚までひび割れを起こすと靴が履けなくなり、外出できなく成るようであまり受けたくない治療法です。
 
次回予定:
 
03/04(火) 血液・尿たんぱく検査
03/05(水) 外科診察、FOLOFOX6 + AVASTIN 点滴療法 
03/16(日) 13:00 お墓の開眼 (かいげん) 供養 (2/16が残雪で中止になりこの日に延期)
 
 
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9回目の mFolfox6 + Avastin 療法
        2014年2月6日UP

 
 
昨日病院に行き点滴治療をうけてきました。今朝洗面の後うがいをした際に久しぶりに吐き気に襲われ、数分間涙目になっていました。 残念だったのは腫瘍マーカーCEA値が 33.7 に上がっていたことです主治医曰く「この程度の変動では気にすることは無いでしょう」とのことでしたが・・・すっごく気になります。 先月が 28.2 だったので、ひょっとして、それ並かそれ以下かと期待したのですが癌のやつらは私同様にしぶと~~いですね。造影CT検査を来週受けますので詳しい状況が分かるはずです。
 
血液の状態で、血小板数が基準値13~36.9に対し、8.7とこれまでの最低値を示していました。出血要注意です。 また赤血球数も377とず~と基準値以下の貧血状態です。立ちくらみ等要注意です。抗癌剤の副作用で骨髄機能が痛めつけられているためです。
 
此れまでの2週間はず~と口内炎に悩まされました。一時は下唇だけで無く上唇や舌にも広がり、沁みて痛いので食事の際にはケナログを塗りまくって食べていました。ドレッシングや塩、胡椒、醤油や酢を敏感に感じてチクチクと痛いのです。不思議ですがご飯と海苔の佃煮だけは痛く無いです。 昨日の点滴前には結構治っていましたが、抗癌剤が体全体に溜まってきた感じがします。3日ほど前から右下の奥歯の歯肉炎痛にも悩まされていたのですが、歯科医から前回処方してもらった抗生物質サワシリンで何とか落ち着いてくれました。
 
次回予定:
 
02/13(木) 11:00 造影CT検査
02/16(日) 11:00 お墓の開眼 (かいげん) 供養
02/18(火) 血液・尿たんぱく検査
02/19(水) 外科診察、FOLOFOX6 + AVASTIN 点滴療法 
02/25(火) 65 回目の誕生日
    確定申告 (e-Tax):3月17日(月)24時迄
 
 
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三重大学医学部付属病院に行ってきました     2014年1月27日UP
 
 
 IVR科 山門先生のセカンドオピニオンを今日受診してきました。
zzmie hosp.jpg結論は、やはり両肺の癌の数が多すぎるのと、癌の増殖が止まる迄はラジオ波による治療は効果が無いという事でした。現在の抗がん剤治療を継続し、増殖が止まったらラジオ波治療が可能ですので又来てくださいと言われて帰って来ました。
 
持参した、昨年11月5日のPET・CT画像を見ながら、左肺の癌の数を目の前で数えて頂いたのですが、左肺だけで大小50数個の癌があり、右肺の癌はやや少ないものの20~30個は確認できました。この他に未だ未だ予備軍が両肺に多数潜伏している可能性があるとも指摘され、私の病状は楽観できない状況のようです。
 
鎖骨下のリンパだけでもラジオ波で焼ければ腫瘍マーカーが下がるのでは・・・と思っていたのですが、腫瘍マーカーをコンスタントに上げていた原因は、肺の癌の増殖にも有ったようです。 この状況で鎖骨下リンパのみをラジオ波で焼いても良い結果は生まれない・・・とのこと。
 
妻が「鎖骨下のリンパ節への転移癌は肺から飛んだのでしょうか?」と聞いたところ、もしそうなら、肺近隣のリンパが癌化しいるはずだが、現状ではそれは確認できない。 リンパへの転移は大腸から繋がっているリンパからの転移かもしれない・・・とのこと。 もしそうなら、両肺への転移は血管経由、 鎖骨下リンパ節への転移は、リンパ管経由の別系統となります。かなりヤバイ状況なのかも知れません。
 
最期の晩餐・・・では無いですが、昨夜は「津」駅前のビジネスホテルに一泊し、雪のちらつく中を「松阪」まで松阪牛を食べに行ってきました。入ったレストランは 「和田金」。可也敷居が高かったのですが、松阪牛の寿き焼「竹」を妻と堪能してきました。
 z2.jpgz1.jpg
個室でのサービスで、茶室で使用されると言う「菊炭」を火鉢に並べ、その上に種火を載せ暫くすると、「菊炭」に火が移り真っ赤な炎となります。 その上に鉄なべを置き、寿き焼の始まりです。 肉は1人前2切れでしたが、分厚く大きいため満腹になりました。 何と言っても肉が柔らかく、口のなかで溶けてしまいました。妻も感激し黙々とあっという間に食べてしまいました。 
 z3.jpgz4.jpg
後で気が付いたのですが、前菜とかデザートのメロンが出てこない・・・でもお腹がいっぱいで食べられそうもないからデザートもいらないか・・・と思っていたのですが、予約の際に誤解があったようです。 私の方は竹コースを予約したつもり・・・お店の方では寿き焼「竹」の単品(ごはん、漬物付)の予約を受けたつもり・・・そりゃあ前菜もデザートも出ないわけです。 結果的に、2人で6,600円も安く上がりました。 寿き焼「竹」単品が @10,800 円+10% SVC Fee でした。 高いと感じたのはあまり美味くなかったハウスワインで1杯 2,200円+10% SVC Fee でした。 これだけ出せば美味しい甲州ワインがボトルで買えます。 でも行って良かった!!!・・・と二人で大満足な一夜でした。
 z5.jpgz6.jpg
 
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8回目の mFolfox6 + Avastin 療法
       2014年1月23日UP

 
 
この2週間、口内炎が酷かったのと、歯肉炎が化膿して治りが悪かったので、今回の治療は中止になるだろうなと覚悟をして昨日病院に行ったのですが、好中球数1,400で何とか点滴をして貰ってきました。抗癌剤の副作用で血液をつくる骨髄機能が弱っているため炎症の治りが悪いようです。歯肉炎は歯科で膿の切開+抗生物質「サワシリン250mg」を出して貰い何とか治りかけています。

体重も最低で56.3Kgまで落ちましたが後半頑張って食事をとり、後半は57.3Kg程度まで回復しました。
1/13~19日まで山口の妻の実家にも行ってきました。疲れると癌が元気に成るので今年は農家のお手伝いもせず、連日ストーブと炬燵の番をしておりました。
 
点滴後2日目の今日は、歯肉炎も治り、吐き気も下痢もなく、多少口内炎が残っているだけで、今の所平和に過ごせています。 明日のお昼まで、持続点滴用抗がん剤5FUをタンクに詰めたビンを首からぶら下げている状態です。 最近はこの5FUが体に全部入りきる明日の昼ごろの体調が最悪の状態になります。
 
今週末で元気を回復し、1/27日(月)10:00に三重大学病院の山門先生のセカンドオピニオンを受けてくる予定です。大腸がんをラジオ波で焼き消す専門家で、大腸がんの肺転移にも実績を持っておられる医師だそうです。
  
  
肺の癌は数が多すぎて治療困難でも、左鎖骨上の転移癌だけでも焼き消せれば嬉しいのですが・・・ 当方の主治医は「治療をすると体力を消耗し、癌を勢いづかせるだけだから治療困難・・・と言われる可能性が高い、あまり期待しないで話を聞いてきなさい・・・」と言っています。 ダメもとで行ってくる予定です。主治医からは紹介状と過去の造影CT全画像を用意して貰っていますので持参します。
 
日帰りも不可能ではないのですが、体力の消耗は危険なので、近鉄名古屋線の津駅前のホテルに前泊予定です。 狭いですが朝食付き、海側高層階の部屋で、2人でなんと9,500円と格安です。夕食は2駅ほど先に「松阪駅」が有りますから、松阪牛のすき焼きを食べる気まんまんです。口内炎がおとなしくしていてくれるのを祈っています。初めは伊勢志摩に宿をとってイセエビとアワビの踊り焼きを・・・とも考えていたのですが、妻に怒られておとなしく病院の近くの宿をとったのですが、転んでもただでは起きないのが元営業マンです。
 
次回予定:
 
01/27(月) 10:00 三重大学病院 IVR科 山門先生のセカンドオピニオン受診
01/28(火) 自家用車の車検
02/04(火) 血液・尿たんぱく検査
02/05(水) 外科診察、FOLOFOX6 + AVASTIN 点滴療法
02/13(木) 11:00 造影CT検査 by 主治医 今回は鎖骨上リンパ節への転移を見抜けるか?
 
P/S: フランスで新婚生活を送っている娘家族の来日が決まりました。 4/20朝 関空 到着、前半が関西、後半が関東の予定です。 孫も一緒に来る予定で楽しみです。 離日は5/2昼 成田 出発の予定。 
 
  
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7回目の mFolfox6 + Avastin 療法
       2014年1月9日UP
 
zDSCN3317.jpg 
皆様、新年おめでとうございます。
本年もガンファイターへの応援を宜しくお願いします。
 
初めの「S字結腸癌」手術が2011/3/8日(東日本大震災の3日前)でしたから末期がん判定とは言え、今日で1039日=2年と10か月も生き長らえることができました。皆様の応援の賜物と感謝申し上げます。
 
 
昨日、予定通り点滴治療を受けて来ましたが嬉しいニュースが一つあります。
腫瘍マーカーのCEA値が28.2に下がっていました。グラフ通りだと36~37を予想していたのですが、少しでも横ばい方向に向かい少しホッとしました。 腫瘍マーカーはCA19-9と言うのも毎回検査して貰っているのですが、こっちの方はず~と2以下の正常値を示しています。
 
今回の血液の状態は好中球が 1055 に下がっていました。抗がん剤の副作用で骨髄機能が侵されているためです。1000以下になると治療延期となるのですが、かろうじて治療して貰えた次第です。
因みに好中球=白血球*Neutro% です。 
  
白血球が前回の4100に対し今回は2900に落ちていました。Neutro%も前回の異常高値71%に対し今回は36.4%に激減しています。体の中でばい菌と闘う好中球が激減しているので、人ごみを極力避ける生活を心がける必要があります。朝夕の鼻血をとめる血小板は14.1と正常値でした。前回と今回で著しい変動が起きており、良い変化なのか悪い変化なのかが気に成りますが、主治医は、肝機能、尿たんぱく、好中球にしか関心が無いように感じられ、CTの読影技能に加えて血液判定技能も未だ自信がないのかも知れません。 この辺りが妻の通っている大学病院との差を感じます。
 
前回の点滴のあと新年を迎えたのですが、1/1~1/2と日に6~10回もトイレに通う激しい下痢(水便)が続きました。考えられるものとしては元旦にお刺身2キレとお神酒を大きめの杯一杯飲んだだけなのですが、原因が今一つ分かっていません。主治医から「抗がん剤が変わったので服用をやめても良い」と言われていた下痢止めの漢方「半夏瀉心湯」を元旦の昼から飲み始めたのですが効かず、非常用下痢止め「ロペミンカプセル1mg」を服用したところ一発で下痢は止まりました。
 
次回予定:
 
01/13~19 妻の実家@山口へ帰省
01/21(火) 血液・尿たんぱく検査
01/22(水) 外科診察、FOLOFOX6 + AVASTIN 点滴療法
01/27(月) 10:00 三重大学病院 IVR科 山門先生のセカンドオピニオン受診
02/13(木) 11:00 造影CT検査 by 主治医 今回は鎖骨上リンパ節への転移を見抜けるか?
 
 
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6回目の mFolfox6 + Avastin 療法
       2013年12月26日UP
 
 
写真はフランスで新婚生活を始めた娘の家のツリーです。我が家は飾らなかったので無断借用しました。
ztree.jpg 
予定通りの点滴治療を昨日受けて来ました。今回は口内炎が2週間治らず我が家にあるケナログを使い切りました。未だ下唇の一部が化膿した状態で、口内、舌もソースやドレッシングには反応し Xmas のワインを飲んでも、ピリピリ、ジュワーと沁みる様な痛みが口内中に走ります。これが原因とは思えないのですが、昨日の血液検査で白血球数 4,100 (此れまでの自分のトレンド3,000台)、好中球のNeutroが71% (通常40%台)と 高値を示していました。
 
隣で見ていた妻が、リンパ球Lymが24%で何時もの40%台より少ないのが心配と言いだしました。何故、白血球(特に好中球)が増えたのか? 抗がん剤の効き目が落ちて、骨髄機能抑制の副作用が減ったのか、新たな敵の攻撃で体内に炎症が出来て、白血球が増加して闘っているのかも知れません。その中でも「相手を敵だと認識したり、それに対する抗体を作り、好中球の働きをサポートする」リンパ球数が減っているのは要注意の様です。
 
因みに、血液の事をすこし勉強してみました。ネット情報の受け売りですが、血液のなかには大きくわけて3つの細胞、「赤血球」「血小板」「白血球」があり、それらの働きは;
「赤血球」:主に酸素を運ぶ役割
「血小板」:血管の傷を修復する働き
「白血球」:生体の防衛を担当し、例えれば軍隊。健康な人では数は非常に少ないとのことです。
 ++++++++  ++++++++  ++++++++  ++++++++  
「白血球」5つの構成要素;
 
リンパ球(LYM)」:相手を敵だと認識したり、それに対する抗体を作ったりする。白血球のおよそ1/3
好中球(NEUTRO):外敵との戦いでいちばん活躍する白血球のエース、白血球の約6割ただし外敵が
          抗体でラベルされないと敵としての認識ができないのでリンパ球の支援が必要
好酸球(EOS)」 :好酸性顆粒というアレルギーを抑える物質をつめた袋をもつ。白血球の約5%
          アレルゲンの近くで袋を破って中の物質をまきちらし、症状を緩和。
          じんましんやアレルギー性肺炎などの指標。
好塩基球(BAS)」:ヒスタミンやヘパリンが含まれておりアレルギー症状緩和に関係。白血球の1%前後
          BASが増加することで、ある種のアレルギー症が起こっていることの指標になる。
単球(MON)」   :動きが速く、「軍隊」というよりも「警察」や「機動隊」に近い特徴がある。
          正規軍であるリンパ球や好中球を組織するには時間と手順がかかりますが、
          単球は自分で敵を認識し、自由に動いて局地戦を素早く鎮めます
          また、体内の老廃物を処理するのも単球の役目です。白血球の約5%
上記、LYM+NEU+EOS+BAS+MON = 100% = 白血球総数 となります。合計が100%を超えることは無く、どれかが増えれば、他のどれかが減る、トレードオフの関係にある様です・・・
 
腫瘍マーカーCEA値の上昇が気になりますが、1月7日の血液検査まで我慢です。
主治医の許可を得て、三重大学附属病院 放射線・IVR科(ラジオ波焼灼術)の 山門先生のセカンドオピニオンを求める予約を入れました。1/27に近鉄「津」駅近くの同大学に駄目元で行ってきます。
 
次回予定:
 
01/07(火) 血液・尿たんぱく検査 (腫瘍マーカー検査有)
01/08(水) 外科診察、FOLOFOX6 + AVASTIN 点滴療法
01/27(月) 10:00 三重大学附属病院 IVR科 山門先生のセカンドオピニオン受診
02/13(木) 11:00 造影CT検査 by 主治医 今回は鎖骨上リンパ節への転移を見抜けるか?
 
 
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CEAの推移チャート更新
             2013年12月12日UP

 zCEA upto 20131210a.jpg
CEAの推移チャートを更新してみました。  
こうしてみると、癌もIRIS療法の初めの頃は大人しくしていたのが分かります。転換点は 9/3 の 16.7 です。それ以降今日まで、ほぼリニアに上昇しています。 
 
現在の Folfox+Avastin 療法の効果が今一つ分かりません。これに切り替えてから一昨日(12/10)で未だ55日しか経過していないので、体の血液が全部入れ替わっておらず効果が無いとは断定できないのですが、直感的にはあまり効いていないように感じています。2011年に原発巣摘出のあとFolfoxのみ1クールの半年間使いましたがそのとき虐められた癌どもがFolfox攻撃への対処法を生み出しているのかも知れません。因みに体中の血液が全部入れ替わるには100~120日程かかるようです。
 
近所の飲み友達より実家から送って貰ったとのことで、大きなリンゴを頂きました。嬉しい!!!
            zDSCN3247.jpg
 
  
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5回目の mFolfox6 + Avastin 療法
       2013年12月11日UP

 
 
今日診察と点滴を受けて来ました。昨日の血液検査で腫瘍マーカーCEA31.4に上昇していました。9/3から4か月連続でほぼ直線的に急上昇しております。「肺の癌は腫瘍マーカーを大きく上げない」との前任主治医の言葉通りであれば、左鎖骨上リンパ節の転移癌が大きくなっているか、何所かで仲間をつくって増殖しているのかも知れません。
 
mFolfox6 + Avastin 療法を始めたのが10/16です。 主治医曰く「未だ2か月ですから、あと1か月現状維持で様子を見てみましょう」とのことでした。1月の腫瘍マーカー値を見て抗癌剤を変えることも考えているようです。
 
三重大学の山門先生が2,007年に学会で発表した論文コピーを持参して、ラジオ派で焼き殺す方法は如何か?と主治医に聞いてみました。「1個か2個の場合はその様な治療も考えられるが、肺への転移数が多いので抗がん剤で叩くのが一般的」と言いつつも「三重大に問い合わせてみてください、必要があれば紹介状は書きます」とのこと。ダメ元で先ずは同大学に電話をかけてみようと思います。肺への治療は無理でも鎖骨上リンパ節への転移だけでも潰せれば取り敢えずCEA上昇は止められると思うのです。
 
今回の点滴直後、病院の建物を出て駐車場に戻る際、左の耳たぶがやけに冷たいな~と感じていたのですが、その後冷たい風が吹いてきたとき、指先から腕にかけてビリビリ~と痺れが走りました。 慌てて両手をズボンのポケットに突っ込み対処しました。 特に点滴直後は、冷たいものに触ると危険なのは分かっていたのですが、冷たい風に晒されただけで痺れたのにはびっくりしました。此れから春までは通院時に手袋が必需品に成ります。
 
次回予定:
 
12/24(火) 血液検査
12/25(水) 外科診察、FOLOFOX6 + AVASTIN 点滴療法
12/25(水) 腎臓高血圧内科診察
 
  
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PET検査                  
2013年12月1日UP
 
 
大きさ数mm大の癌が発見できる造影CT検査に比べ、PET検査では1CM以上に大きくならないと発見できないと不信感を持っていたのですが、今回の私の鎖骨上への転移発見のように、CTで発見できなかった癌がPETで見つかることも有るようです。PET検査は1回の総費用が15万円ほどかかりますが、部分的に焦点をあてた検査ではなく、体全体を俯瞰して検査できる効果はあるようです。
  
    hibaku[1].jpg
PET検査での被爆量ですが、PET/CT検査の場合、1回あたり10ミリシーベルト位のようです。自然界から受ける年間放射線量の4.2年分の被ばく量です。 私の場合は今回で2度目ですが、妻の場合は舌癌手術の後、3か月毎に受けていましたから、16年分を1年間で浴びていたことに成ります。
 
PET検査とは、癌細胞が好むブドウ糖を静脈に注射し体内に行きわたらせ、そのブドウ糖が集中するポイントが病床と分かる・・・程度の理解だったのですが、どうやら静脈注射するのは単なるブドウ糖では無く、周りの電子と反応して放射線 (γ線) に変わる物質を合成した F-18 FDG (半減期110分)という液体だったようです。
 
  
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4回目の mFolfox6 + Avastin 療法
       2013年11月28日UP
 
 
2週毎の主治医診察と点滴を昨日受けて来ました。診察では過去2週間の様子を毎回聞かれるのですが、今回は以下ような状況でした。
 
・病院での点滴後4~5日間。吐き気はあったもののナゼアを使う程酷くなかった。
・食欲は病院での点滴後2~3日無かった。
・下痢も酷くはなかったが5日目に体重が56.8まで落ちた。4日目の朝のみ 血圧175-101とHigh
・頭髪が少し増えた、手先、足先の黒ずみも減少した。漢方薬が効いたのかも・・・と言ったらIRISで
 使っていたイリノテカンの副作用が減少した影響、黒ずみ減少はTS-1を止めたからでしょうとのこと。
・後半は前回同様に元気が回復
 
11/5のPET検査結果のデーターを借りて来ました。カルテには以下の内容が書かれていました。
原文のまま貼り付けます。
 
良く理解できない表現もありますが。良かった点は、肝臓や腹膜、脳等への転移は認められないこと。
悪かった点は左鎖骨上部(前回レポートした鎖骨の下ではありますが、立面図では鎖骨のやや上、
首の稜線の延長線と鎖骨が交差する付近)への転移発見です。外から指で触れられ固い出来物のような状態です。
PET画像:右側が私の体の左側(心臓側)です。
  
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■ F-18 FDGの投与量は 175.4 MBq、投与時の血糖値は 100 mg/dlでした。
■ 前回PET CTと比較しました。

■PET所見
左肺に数個の結節状FDG集積が認められます。CTで認められる多発肺内結節病変のうち大きなものと一致します。SUVmax=1.5~2程度の低い集積ですが、多発肺転移への集積と考えられます。 
 zDSCN3239.jpgzDSCN3238.jpg
右前胸壁に認められる集積は、リザーバー設置部分と一致します(*矢印)。術後変化への集積と考えられます。
     zDSCN3236m.jpgzDSCN3237.jpg
左鎖骨上に結節状のFDG集積があります(2矢印)。SUVmax=2.8を示しています。リンパ節転移が疑われます。
 
前回PETで認められた肝転移は不明瞭となっています。
新たな肝内の異常集積は認められません。腹部のリンパ節に異常集積はありません。
 
■CT所見
両側肺に多発結節病変が認められます。これらのうち大きな病変に一致してFDGの集積があります。
 
PETで認められる左鎖骨上リンパ節転移はCTでは明瞭ではありません。
 
肝左葉に術後の変化があります。肝内に腫瘤性病変は認められません。
腹部のリンパ節腫大はありません。
 
■画像診断
 
多発肺転移、左鎖骨上リンパ節転移
 
      -----   -----   -----   -----   -----
 
上記結果に対して主治医の見解は、手術はできません。抗癌剤で抑える方法しかありませんと言っていますので、どこかの病院にセカンドオピニオンを求めるつもりです。鎖骨上の転移に対してのみ「放射線のスポット照射」か、先日TVで取り上げられていた三重医大附属病院の「針をさして50℃位のラジオ波(確か照射時間40分)で焼き殺す」方法等を検討してみたいと思います。次回12月の腫瘍マーカーCEAは多分30越えの数値が予測され、多分1月か2月の腫瘍マーカーの値を見極めるまでは、現状の治療を継続すると思われます。その間にすこし動いてみるつもりです。
 
次回予定:
   
12/10(火) 血液・尿たんぱく検査 (腫瘍マーカー検査有)
12/11(水) 外科診察、腎臓高血圧内科診察、FOLOFOX6 + AVASTIN 点滴療法
 
 
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3回目の mFolfox6 + Avastin 療法       2013年11月13日UP
 
 
今日、2週毎の診察と点滴を受けて来ました。覚悟はしていましたが腫瘍マーカーCEAは昨日時点で 26.8 まで上昇していました。グラフにすると 9月から 3か月連続でほぼリニアーに上昇しています。このペースで上昇すると来月には30 を超えると思われます。
 
また、先週水曜日に受けたPET検査の結果左鎖骨下のリンパ節への転移が一つ見つかりました、多分 1cm以内の大きさだと思います。肺全体に散った癌細胞の状態は 8/14 のCT画像との比較で変化なしでしたから、CEA上昇はこれが原因だと思われます。リンパ節つながりで他のリンパ節に転移しなければ良いのですが・・・
 
zマスター室前の紅葉.jpg今回の抗がん剤治療は、今の所吐き気も出ず元気ですが、首にぶら下げたビンから 5FUと言う抗癌剤を今も流し続けていますので多分、今晩か明日の朝には吐き気が襲ってくると思います。吐き気止めのデカドロンとナゼアで対処です。
 
前後して激しい下痢がやって来ます。 下痢のせいで体重が毎月 1Kgペースで落ちて行っています。 今年 8月に2週間のうち最大で 60Kg あった体重が 9月に59Kg、10月に 58Kg、昨夜 57.8Kg(最低値 56.8Kg) です。妻はトイレに行くなと言いますが、そうもいきません。
 
2週連続で吐き気や下痢が続くわけではなく、点滴開始後5日ほどでおさまり、その後は元気が回復します。
先週の金曜日には友人のお誘いで写真の富士GCを途中退場することなく18ホールラウンドできました。他にも墓石の注文、結婚式の写真の印刷手配、網戸の張り替え、クリスマスカードづくり等々・・妻がフランスの娘に「お父さんが怖いくらい元気」とメールするくらいです。 漢方の煎じ薬が効いていると思います。
 
次回予定:
  
11/26(火) 血液・尿たんぱく検査
11/27(水) 外科診察、腎臓高血圧内科診察、FOLOFOX6 + AVASTIN 点滴療法  
  
  
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2回目の mFolfox6 + Avastin 療法      2013年10月31日UP
 
 
2回目の点滴療法を昨日受けて来ました。予定では診察の後すぐに点滴だったのですが、前回の治療後半に血圧が170-100程度(通常は130-90程度)に連日上昇した事が診察で問題視され、点滴の前に、腎臓高血圧内科に急遽回されいつもより時間がかかってしまいました。 病院滞在時間は何と6時間でした。ず~とつき合わせた妻に申し訳なく感じております。
 
高血圧内科医の見立てでは、漢方の煎じ薬の中に血圧を上げる成分が入っており「アバスチンよりも多分そ
れが血圧上昇の原因でしょう漢方を止めてみて頂けますか?」とも言われましたが、「漢方薬のおかげで折角元気を取り戻しつつあるのに止めたくない」と答えた所、「分かりました、未だ危険な状態ではないので、血圧降下剤を追加して様子をみましょう」・・・と言うことになりました。
 
現在服薬中のDIOVAN 40mg の他に BAYEL 社の Adalat-CR20 20mg 処方されました。末期のがん患者には医者も優しいようです。朝食後に各1錠飲んで、先程血圧を測ったところびっくりです 119-72 に下がっていました。 次回から 外科の診察⇒血圧内科の診察⇒抗がん剤の点滴治療 となります。 内科は込み合っているので待ち時間が苦痛です。
 
外科では、前回吐き気が4日間続いたことを受け、ステロイド系の吐き気止めデカドロン0.5mg x 4 錠(朝夕食後服用)が追加に成りました。昨夜から服用していますが、今日の朝食前に吐き気が出てしまい我慢できずにナゼアを服用し凌ぎました。その後はナゼア+デカドロンの威力なのか、体調の異常は今の所でていません。
 
点滴治療の30分~1時間前に、胸にペインレステープ(表示はペンレステープ?)を貼り、針刺しの痛みを和らげることになっており、外科診察の直前に貼ったのが、突然の内科受診で張ったあと2時間超すぎてしまいました。痛み止めの効果が無くなっているか心配で点滴室で「ハイ針を挿しますよ」との看護師さんの声に緊張しましたが、何と無痛でした。前回は45分位前に貼って痛かったのですが・・・ 皮膚を麻痺させて注射の痛みを無くす魔法のテープです。ありがたい。
 
 
次回予定:
 
11/ 5(水) PET検査
11/ 8(金) ゴルフ@ 富士ゴルフコース - 友人の別荘@山口湖に前泊
11/12(火) 血液・尿たんぱく検査 (腫瘍マーカー検査有)
11/13(水) 外科診察、腎臓高血圧内科診察、FOLOFOX6 + AVASTIN 点滴療法
 
 
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抗がん剤治療後12日目          2013年10月27日UP 
 
 
点滴後の5日間が何だったのかと思えるくらい元気を回復しております。漢方の煎じ薬が効いているのかも知れません。朝の血圧のみ、通常140~150が、数日前から170台を示しており要警戒です・・・アバスチンの副作用で血圧上昇が挙げられており、上が180 or 下が120 を超えたら病院に通報することになっております。最近始めた漢方薬にも血圧上昇成分が入っているとの事ですので此れが原因かもしれません。
 
zhosuu.jpg台風一過秋晴れの今日、近くの森林公園を一人で散歩してきました。2週後に山中湖の富士ゴルフコースでラウンドをする約束をしており、体力がどの程度有るか、足腰が大丈夫かを試す目的もありました。公園一周の散歩後の歩数は約 7,000歩でした。その後少し歩いたので現時点の歩数は8,007歩に成っています。5,000歩を超えたのは9月上旬にパリに行ったとき以来です。今の所腰痛などの後遺症は出ておりませんのでコースラウンドは予定通り決行するつもりです。
 
zan1.jpg公園散歩の後、家族で昨年購入した墓地に行き建立を依頼する墓石のイメージを確認してきました。昨年6月に墓地を契約し今年の8月頃までにカロート部分だけでも建てる約束をしていたのですが墓石屋さんの事情で延びのびになっていたものです。カロート部の水漏れ対策をもう一度確認する必要がありますが、デザインはほぼ決まりました。進捗が有りましたら「お墓プロジェクト始動」の記事で詳細を報告する予定です。
  
 
 
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新療法の副作用
              2013年10月22日UP
 
 
やはりこの治療は副作用も最強です。
 
病院での前回点滴当日から4日間、胸やけのような感じの吐き気が続きナゼアを毎日服用して凌ぎました。食欲もなくなり、お粥にしてもらっても殆ど食べていないのに水便状の下痢が続きました。3日目の5FUタンク終了に伴う抜針後も2日間ほどは気分が悪くベッドで過ごす日が続きました。 寝過ぎたためかもしれませんが2~4日目には右腰の痛みが引かず、鎮痛消炎貼り薬のリフェンダ・フェルビナクを毎日貼って凌ぎました。
 
6日目の昨日の朝、ようやく気分が良くなり、腰痛も治まり、食欲も出るようになりました。自分で散歩にも行けてようやく平常生活の復活です。今日はゴルフ教室はお休みだったのですが自主トレーニングで2籠(130球)打ってきました。帰宅して2時間程の今現在、腰痛は出ていません。痛くても妻に言えないのですが・・・
 
今後どの程度抵抗力がつくか不明ですが、病院での点滴から1週間ほどは何も出来そうにありません。残りの1週間でしっかり体力をつけておかないと次の治療を乗り越えられなくなります。頑張ります!!!
 
 
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1回目の mFOLFOX6+AVASTIN 療法 
2013年10月16日UP
 
 
ztank.jpg台風26号が通過中の今朝、予定通り通院しポートから点滴をうけてきました。今日から3日間は写真のタンクを首からぶら下げた生活が続きます。膨らんだ風船の中に5FUと言う抗癌剤が入っており下の方からしぼんできているのが見えますか?ビン上部の管から薬が押し出され、下の写真の右胸のポートまで途中温度センサーを介して送り込まれます。ビンは寝かせてはいけないとのことで就寝中も枕もとに立てて置きます。夜中にトイレに行くとき忘れないように持っていく必要があります。
 
2年前にやった事のあるmFOLFOX6と最近使っている分子標的薬のアバスチンの組み合わせなので特に心配はしていなかったのですが、病院での点滴が終わったあと、点滴室内のトイレが混んでいたので一般用のトイレに入りうっかり水道水で手を洗ったところ、両手の全指先から指の付け根にかけて痺れが走りビックリしました。この治療中、冷たい物や熱いものに触るときは手袋が必要です。裸足でいると足先も痺れ感があります。
 
病院の点滴で入れた吐き気止めが効いているのか、先週始めた漢方薬が効いているのか、吐き気もなく帰宅後に遅い昼食(15時過ぎ)が取れました。食べた後は2度ほど下痢をしましたが、今の所治まっています。いつ襲ってくるか分からない吐き気用にナゼア錠は常にポケットに入れて持ち歩いていますが、今の所出動要請無しです。
 
zIMG_0301.jpg点滴の針刺し時の痛みを和らげると言うペンレステープ(Painless tape ?) を今回初めて30~60分前に貼ってみましたが、やはり痛かったです。看護師は痛みが和らいでいるはずと言っていますが・・・「ちょっと待って心の準備が」・・・「ハイ挿して・・・」なるやり取りの後無事貫通しました。根性のない患者の様ですが、手術は何度やっても平気になりましたが、胸に太い針を挿すのはやはり痛いのです。
 
今日の点滴:(今後この点滴を2週毎にうけることになります)
 
1)生理食塩液 50ml   ・・・ポート~カテーテルの試し点滴
2)分子標的薬 アバスチン 300ml + 生食注大塚 100ml・・・30分
3)吐き気止め アロキシ靜注 5ml + デカドロン 2ml + 生理食塩液 50ml・・・15分
4)レボホリナート(5FUの効果増強剤) 350mg + [5%]ブドウ糖 250ml と
  抗癌剤 エルプラット 145mg +  [5%]ブドウ糖 250ml を同時投与・・・120分
5)抗癌剤 5FU 注 700mg + [5%]ブドウ糖 50ml をフルスロットル点滴・・・15分
6)抗癌剤 5FU 注 4,150mg + [5%]ブドウ糖 125ml がタンクに入ったものを
  自宅に持ち帰り持続点滴(46時間)
 
次回予定:
 
10/29(火) 血液検査
10/30(水) FOLOFOX6 + AVASTIN 点滴療法
11/ 5(水) PET検査
 
 
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CEAの推移と今後の治療         2013年10月12日UP
  
 
下のグラフは、私の両肺に棲みついた癌がかなり勢いをつけて大きくなり始めている事を示しております。此れまで様々な抗癌剤を試して嫌気がさしているのですが、このまま放置すると寿命を縮めることになりますので、可能な限りの治療を受けようと思っております。 もっと早く遅くとも半年前には、やる気を出すべきだったのかもしれませんが・・・

 aCEA asof 20131001.jpg
 
此れまで試した抗癌剤の組み合わせは:
 
1)大腸がん原発巣切除後の補助化学療法で、mFolfox6 を単独使用 するも10か月後に転移再発。
2)肝臓と肺への転移箇所 部分切除 後の補助化学療法で、UFT+UZELを約4か月間使用するも効かず。
3)IRIS (IRInotecan + TS1) + Avastin の組み合わせ療法に切り替え約10か月間治療をうけたが、使用開始から5ヶ月ほどで効かなくなる。 (Irinotekan は Folfili 系の抗癌剤とのこと)
 
そして、来週10月16日から mFolfox6 + Avastin の組み合わせ療法を予定中。 これが効かなくなれば、分子標的薬を Regorafenib に換えるとか、抗癌剤 Folfili と Regorafenib の組み合わせに変える方法が残されています。  現状では其れ以外の治療法は私の場合無いのです。 放射線はどうなのか主治医に聞いたところ、肺を固くしてしまうので息苦しくなりお勧めできませんとのことでした。
 
zDSCN3206.jpg上記、標準治療に加え、本日より最強と言われる漢方のせんじ薬を三食前に飲むようにしました(部屋中が臭い・・・)。  
 
妻の勧めで、近隣で名の通った漢方医を昨日受診し、煎じ薬を処方してもらったのです。 煎じる負担を妻にかけるうえ、飲みにくいのですが「過去にスキルスタイプの胃がんにかかり全身に転移した42歳の女性がこの病院で漢方治療をうけ6年間も生きた」とのことでしたので、私も頑張ってみようと思います。「漢方薬はガンに直接効く薬ではなく、免疫力を高める薬」の様です。 2週間後に再診の予定です。
 
 
 
zkaki.jpg 
大きな完熟の柿を頂きました。柔らかく甘かったです。感謝!!!

 
 
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5度目の手術をうけてきました       2013年10月12日UP
 
 
局部麻酔下で胸に点滴用のMRIポートとカテーテルを取り付けるだけの簡単な手術でした。でも通常1時間程で終わるはずなのに今回は2時間弱もかかってしまいました。 段取りが悪いと言うか、医師と看護士の意思疎通に多少問題があるようで、更に若い執刀医がなんとなく手術に不慣れと言う感もあり時間がかかった様でした。主治医が見守り全体の進行をコントロールしていましたが、わが病院の外科は、今年の4月から何かおかしいです。患者を不安にさせないで頂きたいものです。 風邪でもひいているのか、手術中ずーっと執刀医がマスクの中で咳をしていたのも、折角の無菌手術室なのに嫌でした。 幸い術後の経過は今の所順調で傷口も綺麗に塞がっているようです。
 zstructure.jpgsentan2a.jpg
 
前回の手術(2011/03/29)では胸に埋め込んだポートからカテーテルを鎖骨下に這わせ心臓に向かう中心静脈に挿したようですが、今回は下の写真のように首右側の付け根を切開し、中心静脈(上大静脈?)にカテーテルを挿入し右心房の直前まで挿し込み、カテーテルの反対側を鎖骨の上経由で胸のポートまで皮下を通したようで、下の写真の通りカテーテルが皮膚に浮き出ております。 ポートも、癌細胞の多数棲みついている肺を刺激しない様、浅く設置したようで、ポートの膨らみが前回より若干大きい気がします。
 
       zmriope.jpgtank.jpg
 
来週からの治療では胸のポートに針を挿し、下のチャートの 5FU 急速靜注までの点滴を病院内で受け、5FUの入ったタンクを接続してもらい帰宅し46時間、自宅で点滴を継続することになります。
     yyfolfox.jpg


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大腸癌体験記 サマリー [大腸癌体験記]

 
                              2014年3月21日 更新
 
「大腸癌体験記」を初めて読まれる方へ:
   
 
記事が数ページにまたがっており全体像が分かりにくいと思いますので
サマリーを以下に記載します。 初めての方は先ずこちらをご覧ください。

 
  
大腸がん体験記のサマリー:
 
 
快食快便、元気いっぱいにゴルフ三昧の生活を送っていたのですが2010年の暮頃より便の量が極端に少なくなる排便障害をおこしていました。出血等の症状は全くなく我慢できないほどでもなかったので年明けに妻と共に10日間のスペイン旅行に行った後、家の近くの大きな病院にとびこみ、初診受付で言われるまま消化器内科ではなく総合内科を受診。同日の血液検査 と約1か月後の大腸ファイバー検査をうける事になった。
 
2011年2月末のファイバー検査の直後、検査担当の医師より「大腸癌による狭窄の疑い」で緊急入院を強く勧められそのまま入院。各種検査の結果「S字結腸がん」の疑いが濃厚になり3月8日に開腹手術をうけました。(大腸のオペ詳細は
体験記1をご参照下さい)
 
手術中の簡易検査と術後の病理検査の結果、いきなり末期癌の宣告(ステージIV大腸癌)を受け死を覚悟。
 
術後の補助化学療法に望みを託し当時の執刀医(主治医)より最強と説明のあった「mFolfox6+Avastin」の点滴治療を1クール(12回)受けることとなった。直後に病院の人事異動があり後任の主治医がAvastinは効果が無いと決めつけmFolfox6も類似錠剤のぜローダに変えようとしたので他の病院にセカンドオピニオンを求めた結果mFolfox6のみの点滴治療を1クール受けることとなった。同時に主治医も変えてもらいました。
 
抗がん剤の辛い副作用に耐え、何とか1クールの治療を終えたが、原発巣の摘出オペから10ヶ月目の2012年1月24日に腫瘍マーカーCEA値が急上昇、肝臓と肺に転移が確認され、2度のオペを受けました。(肝臓と肺のオペ詳細は
体験記5をご参照下さい)
 
肺のオペ後、術後の補助化学療法として[UFT+UZEL]療法を4.5コース(7月4日~10月30日)受けたものの腫瘍マーカーCEA値が5.3より下に下がらず逆に毎月0.1づつ上昇。肺のオペ後4カ月目の造影CT検査で肺全体に10数か所の新たな転移癌が発見されてしまいました。11月27日の追加CT検査ではその数がさらに増え腫瘍も大きいので7~8mmと成長していました。主治医によると、肺全体に散っているので手術不可能との事。  
 
2012年11月28日より、より強い抗がん剤 IRIS(IRINOTECAN+TS1)+分子標的薬 AVASTIN(ベバシズマブ)の組み合わせ療法を10か月間(11コース)うけましたが効きが悪くなってきたため、2年半前に最初の主治医が最強と言って処方してくれ主治医交代の騒動で中断していた、 FOLFOX6+AVASTIN(ベバシズマブ)の組み合わせ療法を、点滴用MRIポートを胸の皮下に埋め込む再手術を受け、5か月間続けましたが効果が無く、左鎖骨下にも転移し、CEA値が10~47へ急上昇を始めたため、2014年3月19日から FOLFIRI ( IRINOTECAN + 5FU) + AVASTIN  療法に切り替えて治療することになりました。 
 
以下は時系列の治療記録です: 
 
  
 
2011年
 
 1月31日  便秘症状を訴え自宅近くの比較的大きな病院(総合内科)へ
 
 2月28日  大腸ファイバー検査の直後に担当医師より
        「癌による腸閉塞の疑い」で緊急入院を強く勧められそのまま入院。
 
 3月8日   「S字結腸癌」が確定し、大腸20cmの切除手術をうける。
        手術中にS字結腸 腸管内側 の原発巣に加え、腸管外側のリンパに4箇所と
        腹膜に1箇所の転移癌が発見されたため切除。ステージIV大腸がんの判定。
 
 3月29日  手術で取りきれていないかもしれない隠れた癌細胞を叩くため
        術後の補助化学療法をうけることになり、右胸皮下に抗癌剤点滴用の
        MRIポート埋め込み手術をうける。
 
 3月30日~9月14日
        mFolfox6なる抗がん剤の点滴治療を半年間1クールうける。
        全12回、10回目のときに好中球不足に陥り2週間ほど治療延期。
 
2012年
 
 1月24日  腫瘍マーカーCEA 7.1に上昇。”黄信号点灯” 正常値は5ng/ml以下
 
 2月23日  腫瘍マーカーCEA 22に急上昇。”赤信号点灯”
        大腸内ファイバースコープによる目視検査は異常なし。
 
 2月28日  腹部超音波検査、術後1年目の造影CT検査をうける。
        CT検査で肝臓に2cm、肺に1cmの転移癌を発見。
 
 3月6日   分子標的薬の可能性を探るため病院に保管中の原発巣の遺伝子検査を依頼。
        KRAS遺伝子検査の結果、私の癌が野生型ではない事が分かったため
        パニツムマブ、セツキシマブ等の分子標的薬が使えないことが判明。
 
 3月8日   PET検査
        肝臓の癌は20mmと変化無かったが、肺の方が11.7mmに成長。
 
 3月16日  造影MRI検査
 
 3月28日  先ずは肝臓に転移した癌の切除手術を受け、その後落ち着いた段階で
        肺の手術を受ける事でようやく治療方針が決まりました。
 
        手術に向けた血液の再検査、尿検査、レントゲン、心電図、呼吸機能検査
        を実施。この日の腫瘍マーカーCEA 74.2、肺活量5500cc。
 
 4月5日   ICG 肝機能検査(血液検査)
 
 4月17日  CT検査(2月28日のCT検査と比較して癌の成長状況を把握)
        肝臓の癌が28mmに、肺の癌は15.81mmになっていました。
 
 4月26日  肝臓のオペ+胸のMRIポート取り外し手術
        左葉外側区域に転移した大腸がんの摘出、全肝臓の約16%を部分切除。
        ”黄信号点灯”後、3か月間も待たされたがようやく治療開始。
 
 5月15日  肝臓オペ後の血液検査で腫瘍マーカーCEA値 32.7に半減
        肺のオペ日が6月5日に決定。
 
 5月25日  CT検査
        肺への転移癌が18.21mmに成長。
 
 6月4日   腫瘍マーカーCEA  13.7に減少
 
 6月5日    胸腔鏡による肺のオペ
        右肺下葉の体の中心部に転移した大腸癌の手術。
        切除後に確認できた癌の大きさは 18x13x17mm でした。
 
 7月3日   腫瘍マーカーCEA  6.6に減少。(正常値は5ng/ml以下)
        術後の補助化学療法を受けた方が良いだろうとの判断で副作用の軽い
        [UFT+UZEL]療法を6コースうけることになりました。カプセルと
        錠剤を4週間飲み続け、1週間休む治療を6回繰り返すことになります。
        途中中断が無ければ、2013年1月22日まで服用の予定。
 
 8月7日   腫瘍マーカーCEA  5.3ng/ml に減少
 
 9月11日  腫瘍マーカーCEA 5.4ng/ml に微増
 
10月16日  腫瘍マーカーCEA 5.5ng/ml に微増
 
         造影CT検査で肺全体に10数か所の新たな転移癌を発見
         効果が無かったとの判断で[UFT+UZEL]療法は10月末で打ち切り
 
11月 7日  腫瘍マーカーCEA 5.6ng/ml に微増
 
         UGT1A1遺伝子多型検査(血液検査)
         イリノテカンを肝臓で無毒化する酵素の働きの強さ計測
         私の肝臓の酵素はイリノテカンを無毒化できる様だ・・・
 
11月27日  造影CT検査
         両肺に1cm未満(大きくて7~8mm大)の腫瘍が更に増加、増大
         多すぎて外科手術は出来ないとのこと

  

11月28日  2次化学治療として[IRIS+Avastin]療法に変更し治療開始
        IRISは抗がん剤イリノテカンとTS1の組み合わせ療法です。 
        イリノテカンは2週毎に点滴するのですが、錠剤のTS1は2週毎に「服用する」 
        「服用しない」を繰り返します。

 
12月12日  腫瘍マーカーCEA 9.8ng/ml に上昇
 
        8月の5.3から0.1づつ上がり続け、今月一気に倍近く上昇したことに成ります。
 
2013年
 
 1月 8日  腫瘍マーカーCEA 10.6ng/ml に上昇
 
 1月23日  [IRIS+Avastin]療法開始後7週目頃より。副作用で要注意と言われていた
        「激しい下痢」症状が出始めました。一日5~8回もトイレに駆け込む状態で、
        処方されていた下痢止め漢方薬「半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)」のお世話になり、
        1週間ほど辛い思いをしました。おかげで体重は約2キロ減です。今回は3度の食事前に
        毎回、半夏瀉心湯と毎食後に整腸剤を内服するようにとの指示がでました。
 
        下痢以外の副作用は、鼻血、口内炎、脱毛、指先と足先の痺れと色素沈着(黒ずみ)が
        出ています。鼻血は朝夕だけですが、専用のゴミ箱とティッシュが1週間で1箱必要な
        状態です。脱毛もかなり激しくなってきました。
 
 2月 6日  腫瘍マーカーCEA 9.8ng/ml に減少
 
        3コース目後半のIRIS+Avastin療法点滴を受けた直後より副作用の生唾が
        頻繁に出ていたのですがのですが、帰宅して手洗いとウガイをした際に、強い吐き気に
        立て続けに5~6回襲われ、処方されている吐き気止め「ナゼアOD錠」を
        1年半ぶりに服用しました。
 
 2月13日  造影CT検査
 
        僅かですが縮小傾向が確認できました。CT画像で前回、両肺に白く鮮明に映っていた 
        無数の癌が少し小さくなり白さも薄くなってきていました

 
 3月 5日  腫瘍マーカーCEA 9.5ng/ml に減少
 
 3月22日  脳の MRI 検査
 
        頭痛を訴えたために検査を受けることに成りました「癌の脳への転移は無い」との事、 
        心配はしていなかったですがひと安心です。
        4月1日より、主治医が交代するとの説明が有りました。外科で治療を受け始め
        2年間程で4人目の主治医交代となります。頻繁な主治医の交代は患者に
        余計な心労を与えるので改善して欲しいのですが、今回は外科部長と乳がん担当の
        医師2名以外、12人中8人もの外科医が同時に入れ替わるようです。
 
 4月7日~4月10日
 
        抗がん剤が一定の効果を出している様なので、気分転換にシンガポールに
        行ってきました。話題の Marina Bay Sands Hotel の Grand Club Room に4泊、
        機内2泊の旅で、癌細胞が好む・・・と、妻から普段禁止されている4脚動物の肉類と
        アルコールを堪能してきました
 
 4月17日  腫瘍マーカーCEA 9.4ng/ml に減少
 
        悪かったのは、体内の炎症を表す数値(CRP定量)が基準値 0.3 以下に対し、
        1.02 と過去に体験した事のない高値を示していました。これは先週末に
        右上奥歯の歯茎が急激に腫れて炎症を起こし今は抗生物質の服用で治まって
        いるものの、最悪の状態の血液が未だ入れ替わっていないものと思われます。
        シンガポール旅行の不摂生が祟ったのかも知れません。
 
 5月14日  腫瘍マーカーCEA 10.7ng/ml に急上昇
 
 5月14日  造影CT検査
 
        大部分は前回と著変はないが、僅かに増大したものがある・・・との画像評価
        具体的な数や大きさの言及はなし。詳しく聞くも主治医からの回答は
        「大きさが大きく変化した時にはお話ししますから気にしないでください」
        との事。大きくなってからでは手遅れじゃないの・・と心が叫んでいるのですが・・
 
 6月13日  腫瘍マーカーCEA 11.7ng/ml に上昇
 
        2か月連続の上昇です
        主治医に雑誌アエラの記事を見せ、漢方の「十全大補湯」を処方して貰いました。
        本音は、記事の癌研有明病院に行き、セカンドオピニオンとしての最新の漢方治療
        に関して聞いて来たかったのですが。
 
        7コース目後半のIRIS+AVASTIN療法を受けて来ましたが、流石に
        抗がん剤が体中に溜まってきた感じです。6コース目前半(治療を始めてから
        21週目頃)より点滴後に、吐き気止めのナゼアが毎回必要になってきました。
 
 7月 9日  腫瘍マーカーCEA 12.6ng/ml に上昇
 
        4月以降、3か月連続で1ポイントずつ上昇しており憂鬱です。
        主治医は普段もっと大きな数字をみているのであまり気にしていない様です。
        癌の奴らが薬に慣れてきて効き目が無くなってきたのかも知れません。
 
 8月 6日  腫瘍マーカーCEA 13.0ng/ml に上昇
 
 8月14日  造影CT検査
        増加、増大は認められないものの、何れも白さが増していました。
        主治医が FOLFOX への抗癌剤変更 を示唆 (要MRIポート取り付けオペ)

 9月 3日  腫瘍マーカーCEA 16.7ng/ml に上昇
  
 9月6日~9月12日 娘の結婚式出席のためフランス旅行
 
 10月1日  腫瘍マーカーCEA 20.3ng/ml に上昇
  
 10月8日  抗癌剤変更のため、再び胸にMRIポートを埋め込み手術をうける。
 
  10月16日  m
FOLOFOX6 + AVASTIN 療法 開始  
 
下のチャートは、2011年1月31日~2012年7月3日までと、肝臓と肺の手術以降の2012年8月7日~2013年10月1日までの CEA 値 (基準値 5ng/ml 以下) の推移です。 変化を強調するため、2つのチャートはスケールを変えています。 尚、最新のチャートは大腸がん体験記8で公開中です。ご参照ください。
 
CEA値は血中の大腸がん特有のタンパクとのことで、私の場合今の所このCEA値が癌のバロメーターになっております。   同時に CA19-9 なる腫瘍マーカー検査(基準値 37 U/ml 以下) も していますが、私の癌はCA19-9には反応しないようで、此れまでず~と 2.0以下の正常値です。

 
 2012年8月7日~2013年10月1日までのCEA値 推移 
 
  aCEA asof 20131001.jpg
 
 
 
 2011年1月31日~2012年7月3日までのCEA値 推移
 
CEA推移.jpg 
  
術後の抗癌剤治療:
 
2011年実施の mFolfox6なる抗がん剤の点滴治療は副作用が強く、吐き気や口内炎、手先足先の痺れ、倦怠感などの自覚症状の他に骨髄機能が侵され、赤血球、白血球、血小板や好中球の減少により日常生活に重要な免疫機能も効かなくなる時がありました。特に10回目あたりからは体中に毒素が溜まってきた感じがありましたが完治を信じて我慢しました。
 
しかしながら、術後10カ月にして大腸がんが肝臓と肺に転移してしまったわけで、主治医曰く、mFolfox6は私にとって少しは効いたかもしれないが、どちらかと言うと効果はなかったとの事。当初、大腸手術の執刀医の私への術後補助化学療法の処方はmFolfox6+アバスチン(分子標的薬)でした。これを後任の医師2人が「アバスチンは効果が無く使う意味が無い、腸管に穴を空けたり害のほうが多い」と切り捨てた経緯がありました。 このため十分な癌退治が出来なかったのかも知れません。 
 
肝臓と肺の手術後の抗癌剤治療に関しては主治医に患者としてどうしたいか自己判断を問われました。分子標的薬のアバスチンは効果が無い、mFolfox6も効果が無い、他の分子標的薬パニツムマブ、セツキシマブも私には効かない。何も治療を行わず自己免疫のみで様子をみる方法もあります。。。とも言われました。 流石に何もしないと後で後悔することになるし、効かないと言われたmFolfox6を再び使うのも気が進まず、mFolfox6と同じ5FU系で比較的副作用が少ないと言う[UFT+UZEL]療法を選択したのですが、それも効果が無かった様です。
  
 
手術に関して:
 
最初のS字結腸癌摘出手術のときには、生まれて初めての手術体験でもあったためやはり恐怖感と言うのはありました。その後、胸の皮下への抗癌剤の点滴治療用MRIポート埋め込み手術、肝臓の手術、肺の手術と経験しましたが、MRIポート埋め込み手術以外は全て全身麻酔下での手術であり、術後の痛みにたいしても硬膜外ブロックと言うケアーがなされるので今となっては完全に手術慣れして恐怖感は無くなりました。  
  
ただ執刀医が誰なのか、オペに立ち会う医師が誰なのかだけはやはり気になります。 全身麻酔の場合、手術の後、手術室で麻酔から覚めるわけですが、この時に強烈な寒さ(悪寒?)に襲われました。3度目の時には麻酔科の医師に事前に「寒くないように処置してほしい」旨伝えたためあまり感じなかったです。事前に言っておくと良いようです。 手術中低体温にされているようで、手術が長時間に及んだ肝臓手術の後が一番寒く感じたと思います。 手術室からICUに移される間、ぶるぶる震えた記憶があります。
  
 
病院内での各種検査結果の扱いに疑問! - <院内システムに提案>
  
病院で血液検査やCT検査等、様々な検査を医師から勧められるままに受けますが、その結果は「主治医が自動的に追跡診断してくれるもの」と皆さんは思っていませんか?
  
「検査結果を診断するのは主治医」これは間違っていませんが、正しくは「検査結果を診断するのは主治医のみで、次回受診直前まで誰にも関心をもたず放置・・・」が現実の様です。
  
検査はスピーディーに実施され、その結果が直ぐにオンラインで病院関係者の誰もが見ることができる体制になっているのに、仮に次回受診が数カ月先の場合、数カ月先まで誰にも見て貰えず放置される・・・様です。これは私がお世話になっている病院だけの事では無いと思います。医師は数十人~百数十人という目の前の患者を診断するのが精いっぱいで、目の前から立ち去った患者の検査結果の追跡診断などやっている余裕は無いのです。
 
私の場合、2011年1月末に便秘症状を訴え総合内科の医師の初疹をうけました。ファイバー検査とレントゲン検査のどっちを希望しますか?と問われ、ファイバー検査を希望したところ、混んでいて枠が取れるのは2カ月先と言われました。傍にいた看護師が先生1カ月先に空きが有ります・・・と助言してくれ1カ月待ちで済みましたが「帰りに念のため血液検査(勿論CEA検査)をして帰ってください」と言われ検査を受けて帰宅しました。その結果はCEA20.8と言う酷い大腸がん間違いなしの数値だったのですが、病院から呼び出しが有るわけでも無く、多分1カ月後の2月28日に大腸ファイバー検査担当医師が癌で詰まってしまった大腸内の病巣状況とオンラインで繋がったPC上の腫瘍マーカー値20.8を見て慌てて緊急入院を勧めてくれたのが実態だったと思われます。
 
今更この件で病院にどうこう言うつもりは有りませんが、このような実態を皆さんに理解して頂き、気になる検査をした場合、検査結果を知りたいと自ら申し出て、たとえ1週間先であろうと受診予約を入れて帰宅されることをお勧めしたいのです。 どんなに優秀な医師でも所詮他人事の様です・・・ 
 
CEAの数値は基準値5ng/mlに対し、「10~20ng/mlと中等度の上昇ならがんの存在が、さらに高値を示した場合はがんの転移が疑われる」と言うのが医療現場のコンセンサスです。それに対して便秘を訴えて受診した患者のCEAが20.8ng/mlを示したわけですから、せめて検査技師がPCにデーターを入力した段階で警報を出すシステムになっていると良いと思うのですが日本の医療レベル(?)は未だ未だそこまで至っていません。 自分の身は自分で守るしかないのです。
 


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大腸癌体験記7 [大腸癌体験記]

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ステージ IV 大腸癌 4年生のエピソード版です。随時追加していきます。

2011年3月8日にS字結腸癌原発巣の摘出オペ、その10ヶ月後の2012年1月24日に腫瘍マーカーCEA値が急上昇、肝臓と肺に転移が確認され、4月26日に肝臓を16%部分切除、6月5日に肺の部分切除オペを受けました。 現在転移第三波の大腸がん細胞が両肺に多数棲みついており手術不可、IRIS+AVASTIN療法なる2次化学療法を10か月間と mFOLFOX6 + AVASTIN 療法を5か月間うけましたが効果が無く、左鎖骨下にも転移し、CEA値が10~47へ急上昇を始めたため、2014年3月19日から FOLFIRI ( IRINOTECAN + 5FU) + AVASTIN  療法に切り替えて治療することになりました。 
 
 もうすこし詳しい全体像は体験記サマリーに纏めてあります。 
 初めて記事を読んで頂く方は 下の Summary ボタンからお進みください

 
 
 
 
Summary  
 
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niwatori_L.JPG
                大腸癌体験記1へ


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娘がフランスに帰って行きました     
2013年10月6日UP

 
 
先週水曜日に旦那様がフランス側で動いてくれたのが効いたのか、翌日の木曜日に急遽、1年間の長期滞在VISAが大使館から交付されました。日本側のお役所手続きや携帯電話の解約、電気ガス水道の解約、航空券の手配を大急ぎでして、今朝 6:10 羽田発の 大韓航空 インチョン経由便で、愛する旦那様のもとにいそいそと帰って行きました。
 
VISAは、今後フランスの移民局(OFII?) で定期的に手続きをすれば、現地で更新が出来る様です。通常1週間でおりるVISAが何故今回2週間強もかかったのかは未だに謎です。単純に誰かが処理を忘れていたのかも知れません。
  
zDSC_3590wb.jpgzDSC_3598wb.jpg
 
 
写真は昨夜の食事会と今朝羽田空港で娘を見送ったときのものです。チェックイン開始が今朝の4:10だったので3:30に家族全員で自宅を出発。車は行き帰りとも息子が運転してくれました。娘は徹夜で出発準備をしたようです。
 
 
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11コース目後半のIRIS+AVASTIN療法 2013年10
月2日UP
 
 
今日、主治医の診察と治療を受けて来ました。
昨日の血液検査で正常値 5 以下 の腫瘍マーカー CEA が 20.3 に上昇していました。奴らは確実に大きくなっている様です。 造影CT検査が3か月おきで11月まで受けられない為、胸部と腹部のレントゲンを撮って来ました。来週月曜に入院予定なのでその時に説明があると思います。
 
結婚式を挙げた娘がフランス人の配偶者 長期VISA申請の為一時帰国しています。
1週間くらいで発給されるはずの長期滞在VISAが未だにおりず、パスポートも大使館に預けっぱなしで、区役所の転居届や国際免許の申請が出来ず困っています。7日が息子の6回目の誕生日なので、それまでには帰りたいのですが・・・でも今日の旦那様からの連絡で、フランス側でプッシュしたから明日には良い結果が出るはず・・・とのこと
 
次回予定:
 
10/07(月) 入院
10/08(火) 胸に点滴用の専用ポートとカテーテルを埋め込む手術
         何と癌になってから5回目の手術台体験、今回は局部麻酔のチョット痛いオペです。
10/16(火) 血液検査
10/17(水) FOLOFOX6 + AVASTIN 新しい点滴療法
 
  
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11コース目前半のIRIS+AVASTIN療法
2013年9月18日UP

 
 
予定通り、今日主治医の診察と治療をうけてきました。
 
DSCN2961xx_rs.jpg血液中でばい菌と闘う「好中球=白血球数xNeutro%」の数が、抗がん剤の副作用による骨髄機能低下(血液をつくる機能低下?)により、前日の血液検査で限りなく限界値の1000近くに落ちていて、今日の治療をやるか1週間休ませるか、主治医が迷っていましたが「やります」と申告して予定通り点滴治療を受けて来ました。 1000以下に下がると抵抗力が全くなく危険と判断され、治療中止になるのです。
 
で、今後ですが、より強い抗がん剤治療への変更を打診されて、嫌なのですが観念しました。2週後に、もう1度だけ同じ治療をうけて、次の週(10月7日の週)に右胸の皮下に専用の点滴ポートを埋め込む手術を受けるため数日間入院します。おかげで楽しみにしていた11日予定の友人とのゴルフはNG。翌週末の大手家電サラリーマン時代の皆さんとの親睦会への参加も危うくなってしまいましたが、今の自由より、もしかして娘の Baby が抱けるかも知れない方(延命)にかけることにします。
 
9/7日、天候に恵まれ、
娘の結婚式が無事おわりました。 
 
 
DSCN2931bxx.jpg市役所 (メリ・Mairie) の結婚式場へは新郎が勤め先の式典用礼服で留袖姿の妻をエスコートして入場、続いて私が背広姿で振袖姿の娘をエスコートして入場しました。セレモニーは40分ほどで終わりました。その後、近くの古城に移り写真撮影、ディナー、ダンスパーティーが企画されていましたが体力のない私たちはディナーの後に退席しました。  
 
フランスの皆さん日本の和服の美しさに大変感動していました。愛する娘のの美しさをじっくり見ていただける様に、今回は大き目の写真を貼り付けました。思いっきり拡大してご覧ください。
 
着付けとメイクアップはパリにお住いの Paris KIMONO さんに自宅出張でお願いしました。確かなプロの腕をお持ちで娘も妻も大感激だったようです。たいへんありがとうございました。 
 
後程、別タイトルのブログで結婚式の詳細を報告しますが、諸事情により新郎側の家族、本人、参加者40名ほどの友人たちの写真のブログへのアップが出来ませんので、写真の整理が出来次第、一部の皆様へはメールアドレス宛てへ個別にお届けしようと考えています。
 
次回予定:
 
10/02(火) 血液・尿たんぱく検査(腫瘍マーカーCEA含む)
10/03(水) 11コース目後半のIRIS+AVASTIN療法点滴
 
 
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10コース目後半のIRIS+AVASTIN療法
 2013年9月5日UP

 
 
予定通り昨日点滴治療をうけてきました。いつも通り、多少吐き気がありますがこれから娘の結婚式とパーティーに参加するためフランスに出発するので我慢です。
 
羽田空港からシャルルドゴール空港までJALの深夜直行便で、今晩と言うか明早朝の 00:40 HND発→ 9/6 06:20 CDG着です。飛行機の中で、吐き気はナゼアが有るので安心ですが、下痢が始まると止まらなくなりトイレを占領することになって迷惑をかけるので、ピタッと止まる下痢止めも今回は処方して貰いました。
 
一昨日採血した検査結果は、あまり芳しいものではありませんでした。腫瘍マーカーCEAは今回 16.7 に上がっていました。先月が13、先々月が12.6、その前の月が11.7 でしたから複雑な気持ちです。主治医からは薬を変える話がでており、次回の検診時に相談することに成っております。あまりやりたくないのですが、又胸に点滴用ポートを埋め込むことになりそうです。
 
DeNA創業者の南場智子さんの旦那さんが、余命半年?、5年内の再発の危険と書かれているので多分がんにかかり元気を回復され、南場さんは一度社長を退任したあと会社に取締役として復帰されているとのことで、どのような治療をされたのかご存知の方があれば教えて頂ければ幸いです。実はこの件、友人から情報を頂き、インターネットで調べてみたのですが、南場さんご本人が2011年12月に書かれたブログは見つかったものの、その後の情報がありません。免疫療法だと思われる記述がブログに書いてあったのですが、詳しいことが分からないのです。
 
娘の結婚式は9/7の16:00から市役所で、市長又はその代理人が取り仕切る形で行われ、その後近くのシャトーに場所を移してパーティです。ディナーの前に、私も花嫁の父スピーチを予定しており、英語と日本語と、かたことフランス語のMIXでがんばって来ます。
 
娘カップルとは無関係なのですが、フランスでの一般的な結婚式の例をYOUTUBEで発見しました。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=gDc9jdnY2Z8
娘の結婚式のレポートは帰国後に別項目でUPする予定です。
 
9/17(火) 血液・尿たんぱく検査
9/18(水) 11コース目前半のIRIS+AVASTIN療法点滴
 
  
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10コース目前半のIRIS+AVASTIN療法
2013年8月22日UP

 
 
昨日、血液中の好中球数が薬の副作用で1200 ほどに減少していましたが、治療中止基準の1000を下回っていない為、予定通り点滴を受けてきました。昨日は帰宅後すぐに吐き気止めのナゼア(薬価1,378.1円)を呑んでダウンしていました。今朝もナゼアのお世話に成りました。今回は前半なので嫌なTS-1抗癌剤を2週間自宅で服用することになりますが頑張ります。今日14:00からのゴルフレッスンにも頑張って行くつもりです。

主治医から 8/14 にうけた造影CT 検査の結果説明がありました。今回は、前回と比較できるように画像を見せてくれました。両肺に散った腫瘍の数は増えておらず、大きさもそれ程大きくなっていないようでしたが、どれも白さが増してより鮮明に写っていました。腫瘍マーカーCEAが4か月連続で上昇し続けていますので、多分、画像に写っている大きさは不変に見えますが、癌細胞が太ってきているものと思われます。

今の治療は一定の抑制効果はあるものの、抗がん剤をフォルフィリかフォルフォックス、分子標的薬は現行のアバスチンか最新のレボラフェニブ(主治医は実績が十分に確認できていないので批判的ですが・・・)に替えてみても良いかもしれないと言われましたが、9/7の娘の結婚式が終わるまでは現状維持をお願いしてきました。
 
DSCN2802x.jpgやはり、あの嫌な点滴用の専用ポートを右胸の皮膚の下に再び埋め込む手術を受け、今よりも更に強い抗癌剤に変えられる事には抵抗があります。抗がん剤を変えるかどうかの最終決断は、患者の意思で決められるのですが、今でさえ我慢の限界に達しつつある現行の抗癌剤治療を日常の動きにも多少制約のでるポートを埋め込んで、より強い抗癌剤に変えるにはかなりの勇気が必要です。
 
やるとしても、娘の結婚式を終え、秋のゴルフも、今は妻から禁じられている酒も肉も十分堪能したうえで、最終判断をしたいと思っています。現状のIRIS+AVASTIN療法 が少しは効いているのですから・・・
 
前回、書かなかったのですが、1か月前頃より、頭髪の脱毛が再び加速しだしました。先日の家族写真撮影会の時は横串でごまかせたのですが、もう隠せません。顔は日焼けし真っ黒でとても癌患者には見えないのですが、頭の毛が寂しい限りです。2週間後にパリに行き、40人ほどのフランス人を前に花嫁の父スピーチを予定しているのですが、頭の毛だけが心残りです。せめて移動時と式の間だけでもと妻が背広に合う帽子を買ってくれましたが、男子は室内では帽子かぶれないですよね。 
  
前回報告した妻の病院からの緊急呼び出しの件ですが、新たな腫瘍がみつかり舌癌の再発かと心配したのですが、病理検査の結果、良性の右耳下腺腫瘍の判定でした。ご心配をおかけしました。詳細は 妻が舌癌に・・・の記事にUPしておきました。ご参照ください。 
 
次回予定:
 
9/03(火) 血液・尿たんぱく検査(腫瘍マーカーCEA含む)
9/04(水) 10コース目後半のIRIS+AVASTIN療法点滴
9/07(土) 娘の結婚式&披露宴@パリ 
 
 
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9コース目後半のIRIS+AVASTIN療法 2013年8月8日UP
 
 
昨日、2週ごとの点滴治療をうけてきました。昨日は軽い吐き気があった程度でした。酷暑の中、クーラーをつけて夕方まで寝ていました。流石に当日の食欲は全くありません。早めにベッドに入り、今朝口内の消毒にアズノールうがい薬を使ったところ、胃の痙攣を伴う吐き気に襲われ、常備薬の吐き気止め(ナゼア)を呑み、何とか落ち着いたところです。 前回頃から当日よりも翌日に強い吐き気が襲ってくるようになった気がします。
 
昨日迄の2週間の病状ですが、今回は軽い下痢が長引きました。1週間強、下痢の日が続き、60Kg 有った体重が57.5Kgに下がりました。 口内炎も前回の点滴を受けたあと治っておらず、未だに上下の唇内側が白くなっています。 暑いせいもあるのですが、歩行数も 2,000 歩に届かない日が続いています。
 
昨日の血液検査の結果がでました。
最大関心事のCEAが 13.0 に上がっていました。5 月から 4 か月連続の上昇です。両肺に散った癌は確実に少しづつ大きくなっているものと思われますが、血色素量が 11.8(基準値13.5~17.6g/dl)と低く貧血で立ちくらみが多少あるものの、ゴルフのレッスンに行けるほど気力はあります。

1年8か月前に舌癌の手術をうけた妻が、来週の月曜日 (8/12)に急遽 耳鼻咽喉科の診察 をうけることになりました 
執刀医で主治医の先生から昨夕自宅に電話がかかり急遽呼び出された状態です。7/16 に受けたCT検査で気になる影が見つかり専門医の診察を勧められたものです。
娘の結婚式を前にして、再発でなければ良いのですが・・・
 
次回予定:
 
8/14(水) 造影CT検査
8/20(火) 血液・尿たんぱく検査
8/21(水) 10コース目前半のIRIS+AVASTIN療法点滴
 
 
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9コース目前半のIRIS+AVASTIN療法
2013年7月24日UP
 
 
ウイリアム王子、キャサリン妃、元気そうな男の子のご出産おめでとうございます。
 
予定通り、今日点滴治療をうけてきました。漢方薬の十全大補湯が効いてきたためか、軽い吐き気があるものの未だナゼアのお世話になっていません。比較的元気なのでブログのメンテをすることに決めました。
 
此れ迄の2週間の体調は特に変わったことが有りませんでした。点滴後1週間くらいで6回トイレに通う下痢が1回とその後のややひどい口内炎(今回は今も続いています)が有った位です。
 
9/7のパリでの結婚式に向けて娘は7/8のインチョン経由コレアンエアーで荷物をいっぱい持って飛び立って行きました。早めに格安料金を探した結果、韓国経由便が燃料サーチャージ込みで11万円程でゲット出来たようです。
  
015.JPG030.JPG041.JPG044.JPG055.JPG079.JPG098.JPG107.JPG121.JPG151.JPG162.JPG186.JPG141.JPGDSCN9723.JPG
 
 
上の写真は、写真館を経営する妻の友人のご厚意で、家族写真撮影会兼結婚衣装試着会をやった時のものです。娘が旅立つ前の7/5に撮影して貰いました。映像の所有権は写真屋さんのものですからサムネイルサイズの画像のみをUPしました。雰囲気だけお察しください。最後の1枚は帰途、行きつけの蕎麦屋さんでの一コマです。娘の額に、し皺が・・・妙なとこ似なくて良いのに・・・
 
次回予定:
 
8/ 6(火) 血液・尿たんぱく検査(腫瘍マーカー検査含む)
8/ 7(水) 9コース目後半のIRIS+AVASTIN療法点滴
8/14(水)  造影CT検査
 
 
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8コース目後半のIRIS+AVASTIN療法 2013年7月11日UP
 
 
2週毎の点滴治療を昨日受けて来ました。
昨日は吐き気止めのナゼアを呑んで終日寝ていました。今朝は体力が可也回復しておりますが、喉の粘膜がアバスチンで痛めつけられておりハスキーボイスになっております。まあ此れも毎回の事ですが・・・
 
8コース目後半と一口に言っても皆さんには実感が湧かないと思いますが、1コースが4週サイクルで、その間に各2回の抗がん剤大量注入がありますので、此れまでに32 週 (0.62 年) 連続で副作用の強い抗癌剤を打ち続けていることになります。流石に、もう治療を止めたいと思うときもありますが我慢です。
cea 0709 a.jpg 
そんな辛い思いをして続けている治療なのに、再び腫瘍マーカーCEA値が左のチャートの通り上がりました。 一昨日時点で12.6迄上がっていました。 
 
治療開始直後は一旦9.4迄下がったのですが、それを底に3か月連続で上昇しております。基準値は5以下です。癌の奴らが薬に慣れてきて効き目が無くなったのかも知れません。
 
次の手としては、未だ主治医と相談していませんが、今年3月末に厚生省の承認がとれたバイエル社のレゴラフェニブ+イリノテカン療法に切り替えるのが順当だと思いますが、再び胸の皮下に点滴用のポートを埋め込む必要が有ると思われますので、やりたくない治療です。
DSCN4364.JPG   
写真は先日パリに向けて飛び立った娘が、此れまで2年間集めてくれたお守りです。ピンクはお手製です。コアラも応援してくれています。
 
次回予定:
 
7/23(火) 血液・尿たんぱく検査
7/24(水) 9コース目前半のIRIS+AVASTIN療法点滴
8/14(水) 造影CT検査 
 
 
  
 
  
  
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8コース目前半のIRIS+AVASTIN療法 2013年6月27日UP
 
 
昨日、点滴を受けに病院に行ってきました。前回から追加して貰った漢方薬の「十全大補湯」を飲むようになってから、気力や食欲が若干戻ってきたような気がします。流石に、点滴当日はナゼアを飲んでも気分がすぐれず食欲は全くありませんが、翌日の今日は可也回復し、練習場でのゴルフレッスンにも行って来れました。今日は調子が良かったので3箱(195個)打てました。
 
DSCN2735.JPG前回「点滴を受けてから1週間位経った頃に口内炎がひどくなった」と主治医に話したら、新しく「リドカインうがい液」500cc 瓶を処方してくれました。食事の前に20cc の原液にアズノールうがい薬を一滴たらし、口に含み、食物が沁みる箇所を入念に30秒くらい浸と口内が麻痺して痛みを感じなくなるのです。 でも食べ物の味が感じられずあまり使いたい薬では無いです。 この薬は虫歯を抜くときに歯医者さんが使う麻酔と同じ成分だそうです。町の薬局では販売出来ないので院内処方で1本500円でした(この分保険適用外)。
 
色々ありますが、嫌気がさしていた抗癌剤治療に、「十全大補湯」のおかげで又やる気が出てきたのは嬉しいです。この調子で7月の腫瘍マーカーCEAが下がり、CT検査の結果が良くなることを期待し頑張るのみです。病状が良くなっても悪くなっても9月7日の娘の晴れ姿だけは絶対に見にいくつもりです。
 
上の写真は大きさ比較用被写体のアクエリアスを除き、昨日から2週間使う薬です。
・手前がTS-1 (抗癌剤): 朝夕食後にX3錠服用
・アクエリアスの前に有るのがガスターD:就寝前にx1錠服用
・TS-1 の後ろの白く丸いのが胃薬のビオスリー:毎食後にx1錠服用
・その後ろがアズノールうがい薬:一日8回口内をウガイ(食前食後+朝夕の8回)
・右手の巨大なオレンジのいれものがリドカインうがい液:口内炎が酷い時に食前に口内に20cc 含む
・最後尾が漢方薬の十全大補湯と半夏瀉心湯
 
次回予定:
 
7/ 9(火) 血液・尿たんぱく検査(腫瘍マーカー検査含む)
7/10(水) 8コース目前半のIRIS+AVASTIN療法点滴
8/14(水) 造影CT検査(3か月ごとに癌の進行状況をチェックする為のもの) 
 
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7コース目後半のIRIS+AVASTIN療法 2013年6月13日UP
 
 
一昨日の血液検査に続き、
昨日抗癌剤治療に行ってきました。治療当日は吐き気止めナゼア錠を手放せなくなってきました。3時間ほどの点滴終盤から先ず体中が熱くなり、次に鼻水が止まらなくなり、次に大量の生唾攻撃をうけます。チョットでも油断すると所構わず一気に吐いてしまいそうになります。最近は吐き気を我慢せず、直ぐにナゼアを服用して1~2時間安静にするようにしています。 当日の食欲は全くなくなりますが薬を飲むために無理をして口に詰め込んでいる状態です。
 
今回はニュースが2つ有ります。
 
一つは、先月10.7だった腫瘍マーカーCEAが、一昨日時点で11.7に上昇していました。2か月連続での上昇です。主治医は気にするなと言いますが、気に成ります。
 
二つ目は、新しい漢方「十全大補湯」を昨日の夜から飲み始めました。くすりの効能効果には慢性疾患による消耗、疲労の蓄積などで衰弱した人の全身倦怠感、貧血、食欲不振による症状を回復し、体力を増強する作用があります。また、ねあせ、手足の冷えなどの症状を和らげます・・・と成っています。
 
十全大補湯.png妻が5/27日号のアエラで「余命数ヶ月からの生還」なる怪しげな記事を見つけ、うそ~と思いつつ読んでいくと、何と「現・がん研有明病院 漢方サポート科部長 の 星野恵津夫医師」が、13年ほど前に、胃がんの肺多発性転移で余命数ヶ月の患者に「十全大補湯を」を通常の2倍量処方した結果、2週間後のCT画像で小さくなり始め、6週後に更に縮小、やがて消失・・・それから約13年たち59才になった今も銀行マンとして元気で働いている元患者さんの記事でした。
 
顔色を見ながら主治医にアエラを見せ、こんな記事が載っていたのですが、漢方薬はやめた方が良いですか?と恐る恐る聞いたところ、構いませんよ、「十全大補湯」でしたらこの病院でも処方できます。2倍量は出せませんが・・・とあっさり薬を追加してくれた次第です。 本当は癌治療日本一の「がん研有明病院 漢方サポート科」に行ってみたく紹介状を書いてほしかったのですが、来月以降の腫瘍マーカーと8月頃の次回CT検査の状態を見て紹介状を書いてもらうか どうか 決めたいと思います。
 
前回のCT検査結果、何mmが何mmに変化したのかを再度聞いてみましたが、大きさが大きく変化した時にはお話ししますから気にせずに待っててください・・・とのコメントでした。大きくなってからでは手遅れじゃないの・・・と心が叫んでいるのですが・・・
 
次回予定:
 
6/25(火) 血液・尿たんぱく検査
6/26(水) 8コース目前半のIRIS+AVASTIN療法点滴  
 
PS: 娘の結婚式に出るため 9/5~9/11 迄パリに行ってくる旨、主治医の許可を貰いました。
    頑張らねば・・・
 
  
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私の大腸がんの発生時期           
2013年6月10日UP

 
 
家の片づけをしていて興味深い健康診断記録が出てきました。大手家電メーカーを退職後、3社ほど勤務したのですが、その3社目の会社の指示で受けた人間ドック(KKC近畿健康管理センタードック)の記録です。
 
実施日:2007年12月11日
・超音波検査で胆嚢ポリープ発見、要経過観察
・便鮮血反応: 陰性・・・と成っています。
 
胆嚢のポリープは若いころからず~と持っていて、超音波検査のたびに毎回入念に検査され「そこら辺は毎回怪しまれています」と自己申告し続けている部位なのです。これは大きくなっているわけでは無く、全く心配しておりませんでした。
 
興味深いと言ったのは、便鮮血反応のことです。陰性となっております。 この検査の前に、2社目の会社の健康診断でも2回ほど便検査をやっていますが、鮮血反応は共に陰性だったと記憶しています。
 
この2007年末の人間ドックの約3年後に、腸管が閉塞するほど巨大な大腸がんがステージ4の状態で見つかっています。 通常、大腸がんはポリープから成長するケースが多く、その成長スピードは遅い。人によっては10年とかのスパンで成長すると言われているようですので、私の場合は3年間程で一気に大きくなったと考えられます。
 
原発巣摘出のオペを担当して頂いた先生が言われるには、「癌の顔つきは悪くない」=スキルス性の癌では無い・・・ということでしたが、私の場合、その成長スピードは決して遅くは無いようです。
 
上記3社目の会社は2008年11月30日に退社していますが、退社前の半年間ほどは大型ビジネスを取るための交渉や国際入札に神経をすり減らしていましたので、この間にポリープが生まれて癌化したのかもしれません。 鮮血反応で絶対に陽性にならない癌が有るとすれば、上記人間ドック実施日以前からできていたのかもしれませんが・・・
 
真相は神のみぞ知る・・・
です。
 
  
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7コース目前半のIRIS+AVASTIN療法 2013年5月29日UP
 
点滴治療を受けに病院に行ってきました。此れまでの抗がん剤の副作用で、血中の好中球数が40%(白血球数3,600x0.4=1,440)に減少しており 1,500 以上の数値は欲しい所だが、1,000以上有るので今日の治療を予定通りやらせてくださいとの事でしたので、たっぷりと抗癌剤剤を注入してきました。
 
気に成っていた5/22日のCT結果の説明も有りましたが、CT画像を判読するCT室の先生のコメントを見せるだけで主治医としての画像の細かい説明はありませんでした。CT室の見解:「大部分は前回と著変はないが、僅かに増大したものがある」画像が2個示してあってコレが増大・・・となっていました。 何mmが何mmになったとか、前回と今回の画像を比較して説明してくれるとかの説明は有りませんでした。(前主治医はやってくれたのですが・・・)
 
妻が横から「肺だけでなく体全体、特に肝臓も画像を撮って読影してくれているのですよね」・・・と質問すると、問題ないと言ったでしょ・・・とパソコンに向かったままでやや怒られてしまいました。 そんな状態ですから「僅かに増大とは何mmが何mmになったのか?と追及すると拗れるので、「ありがとうございました」と言って帰って来ました。妻は納得できないと言っていますので、次回やんわりとぶり返して画像の説明を求めるつもりです。
 
恐れていた「増加、増大」の2文字が躍っていなかった事だけは少し安心できました。 次回のCEAの数値が前回の10.7からどう変化するのかが気にはなるところです。 今回の主治医は「私のCEA値に対する認識が甘いようですので、次回診察時に過去のデーターを全てグラフにして見せるつもりでma.jpgす。
 
 
次回予定:
 
6/11(火) 血液・尿たんぱく検査(腫瘍マーカーCEA検査含む)
6/12(水)7コース目後半のIRIS+AVASTIN療法点滴
 
P.S. 娘がフランス人に求婚され9/7頃パリで結婚式をあげる方向です。結婚手続きのため、日本の役所から入手しフランス語に翻訳して持参する書類の準備、彼側の書類準備が遅延する際には日程が若干動く可能性があります。
 
両親として式に参列するためにも頑張って治療を続けるつもりです。 
  
 
   
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6コース目後半のIRIS+AVASTIN療法 2013年5月15日UP
 
点滴治療を受けに病院に行ってきました。
 
DSCN4352.JPG直後はやはり生唾が異常に多く出て、帰宅直後に吐き気止めのナゼアを呑んだ方が良さそう・・・と手に取った瞬間、気が緩んだのか一気に吐き気に襲われ、洗面ですこし吐き、左手にナゼアを握りしめたままトイレに駆け込んで吐き続けました。流石に体中に毒素が溜まった感じです。 ナゼア服用後15分ほどで何とか気分が回復し、昼食も少しとることができました。苦しいのは点滴後数日のみで、それが過ぎると回復するので辛抱です。
CEA graph 2013_5.jpg 
Bad News が一つあります。腫瘍マーカー CEA 値が 10.7 と前回の 9.4 から 1.3 ポイントも上がってしまっていました。肺転移した癌はCEA値を急激に上げることは無い・・・との前主治医のコメントからすると、他の部位にも転移したのかも知れません。今日の主治医の診断では、あまり気にすることは無いでしょう・・・と一般的コメントでしたが、私の場合、此れまで CEA が可也正確に病状を反映していますので気に成ります。
 
丁度、来週CT検査予定が有りますので、翌週の診察で結果発表が出るまでは余計なことは考えたくないのですが・・・
 
次回予定:
 
5/22(水) 造影CT検査 AM11:20
5/24(金) ゴルフ@大多喜城CC
5/28(火) 血液・尿たんぱく検査
5/29(水) 7コース目前半のIRIS+AVASTIN療法点滴
 
       
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6コース目前半のIRIS+AVASTIN療法
2013年5月2日UP

 
IMG_0262.JPGIMG_0259.JPGIMG_0255.JPG昨日、抗癌剤点滴を受けて来ました。今回はなぜか今まで以上に倦怠感や吐き気を強く感じています。病院から帰ってすぐに吐き気止め「ナゼア」を久しぶりに服用しました。食欲も昨日は全くなく、毎コース前半に2週間自宅で飲み続けるTS-1を服用するのに胃の負担軽減のため、無理をしてお粥を胃に流し込みました。
 
昨夜は11時には就寝したので、今日は体力が戻ったかと思いきや、全身の倦怠感と立ちくらみが少しあり、血圧を測ろうとして座った瞬間、吐き気を催しトイレに駆け込む始末でした。この抗癌剤治療も5月末で6か月を迎えるので、薬が体に溜まってきたのかも知れません。期限を切った術後の補助化学療法と違って、いまの治療は期限が切られていないのですこし憂鬱です。
 
3か月毎に実施して貰っている造影CT検査の日程が20日後に決まりました。過去の経過を振り返ると;
 
12/10/16 肺全体に2~4mm大の「癌」と思われる腫瘍が大きいものだけでも10個ほど見つかって 
      しまいました。腹膜播種を恐れていたのですが奴らは肺に隠れていた様です。
12/11/27 「両肺に1cm未満(大きくて7~8mm大)の腫瘍が増加、増大している」 
      となっていました。 CT画像を見ると前回6月5日に手術しなかった方の反対側(左肺) 
      の方に比較的多く新たな白い影が映っていました。
13/02/13 僅かですが縮小傾向が確認できました。CT画像で前回、両肺に白く鮮明に映っていた 
      無数の癌が少し小さくなり白さも薄くなってきていました。
13/05/22 ???
 
5/22の結果がどう出るか又5/14にCEAを含む血液検査も予定されていますので結果が楽しみです。
 
次回予定:
 
5/14(火) 血液・尿たんぱく検査
5/15(水) 6コース目後半のIRIS+AVASTIN療法点滴
5/22(水) 造影CT検査 AM11:20
 
写真は、昨日点滴を受けているときの一コマです。左手が動かせない状態でiPadで撮影しています。
2時間半ほどの点滴中は、iPad でテレサテンを聞きながら将棋を指す・・・のがマイブームです。 WiFi 環境が有ればもっとほかの事が出来るのですが、病院内では今の所無理の様です。
 

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5コース目後半のIRIS+AVASTIN療法
2013年4月17日UP
 
 
先程、4人目の主治医の診察と点滴治療をうけてきました。
 
DSCN2147m.jpgDSCN2643m.jpgIRIS+AVASTIN療法を受け始めて、今回で10回目になりますが、やはり直後は、鼻水、生唾、ゲップがやたら多く、吐き気が有るのに吐き気止めで抑えられている妙な感触が今も続いております。また此れまで大したことではないので書いていなかったのですが、毎回点滴終了前後に尿意を感じ、トイレで排尿するときに竿先に熱さを感じて何時までも残尿感が残る妙な感触が有るのですが、数時間たった今も続いています。
 
新しい主治医の先生は、当然ですが未だ十分な患者の状況把握ができておらず、患者との間で病歴の相互確認を行ったうえで、診察が行われました。 3/22に受けた脳の MRI 検査結果説明も有りましたが「癌の脳への転移は無い」との事、心配はしていなかったですがひと安心です。 次回診察時には、肺のCT検査予定を入れて貰う予定です。
 
私の場合CEAが病状を可也明確に反映しているのですが、新主治医は、腫瘍マーカーCEA値は単なる目安としか認識しておらず、私から昨日の血液検査の結果説明を求めるまでCEAの
説明がありませんでした。又自宅用補助薬の処方の際に、危険な抗癌剤のTS-1を今回誤って 14 日分処方しようとしました。私から、今回は休薬期間のはずですが・・・と申し出て、あ、そうでした・・・と言う状態。 やはり頻繁に主治医が替わることの弊害が此れなのです。
 
昨日の血液検査でのCEA値が 9.4 でした。先月の3/5 日が 9.5、先々月の2/5 日が 9.8 ですから高値安定状態と言う所でしょうか? 先月から 0.1 でも数値が下がったので先ずは良しとすべきかも知れませんが・・・ 悪かったのは、体内の炎症を表す数値(CRP定量)が基準値 0.3 以下に対し、1.02 と過去に体験した事のない高値を示していました。これは先週末に右上奥歯の歯茎が急激に腫れて炎症を起こし今は抗生物質の服用で治まったいるものの、最悪の状態の血液が未だ入れ替わっていないものと思われます。(・・・なんか医者の様な素人の見立てですね)
 
次回予定:
 
4/30(火) 血液・尿たんぱく検査
5/01(水) 6コース目前半のIRIS+AVASTIN療法点滴
 
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シンガポールに行ってきました  2013年4月13日UP
 
 
4月6日深夜~11日早朝まで、JALカードの特典航空券を使ってシンガポールに行ってきました。7日朝~10日夕方まで正味4日間、現地に滞在してきました。いつもは、体内の癌細胞が好む肉類やアルコールの摂取が妻から禁じられているのですが、旅行中は偶々無料ということもあり許が出て、連日シャンペン、ワイン、ビールをグラス1~2杯まで久しぶりに堪能してきました。
 
DSCN2641.JPGDSCN2142.JPGDSCN2278g.JPGDSCN2278f.JPG
 
妻は今回が初めてのシンガポール訪問ですが、私は1975年にシドニー赴任の帰途約1ヶ月仕事で滞在しているので38年ぶりの訪問です。滞在したホテルはソフトバンクのTVCMで有名になった Marina Bay Sands の豪華な Grand Club Room です。57階の屋上プールも4日間連日堪能してきました。
 
DSCN2570.JPGDSCN2569.JPGDSCN2278n.JPGDSCN2278l.JPG
 
滞在中は下痢もなく困ったのは口内炎のみでした。ラクサのような辛い現地料理は、唇に沁みて水を飲んでもピリピリと痛さが続くのです。当然名物のチリ・クラブもパスしました。出発時に羽田のJALラウンジでビーフカレーを何とか食べれたのですが、唐辛子の辛さは格別です。 又、不思議に感じたのですが、シャンペンや白ワインは気にならなかったのですが、赤ワインは唇にしみて痛かったです。
 
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詳しいレポートは別途、旅行記や Photo Library に載せる予定ですのでご期待ください。
 

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花見をしてきました               2013年3月29日UP
 
 
末期がん発見から2年経ち、家の近所で3度目のプチ花見を昨日妻と二人でしてきました。此れまで2度3度と危機的状態から生かして頂き、神様に深謝です!!! 
 
DSCN2007.JPGDSCN2034m.jpgDSCN2041m.jpgDSCN2042m.jpgDSCN2038.JPGDSCN2035.JPGDSCN2031.JPGDSCN2049.JPG
 
今年は開花が早く、今日は桜吹雪状態でした。見ごろは後数日と言う所でしょうか? 食事会で私の帰宅が遅かったため、一昨日の夜以来ず~と機嫌が悪く口数が少なかった妻も美しい桜の前でようやく機嫌を直し、普段通りに話してくれるようになりました。桜の威力絶大です。
 
DSCN2059.JPGDSCN2057.JPGDSCN2065.JPGDSCN2066.JPGDSCN2083.JPGDSCN2079.JPGDSCN2078.JPG
 
頭髪が殆ど抜け落ち、みっともないので木綿製のキャスケットと言う若者の帽子を被ってみました。Amazonで1,800円でした。コットンニットと言うことで春夏用らしいのですが太陽のもとでは少し暑く感じます。
 
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5コース目前半のIRIS+AVASTIN療法
2013年3月22日UP

 
 
昨日の血液・尿検査結果に問題が無かったので、予定通り、今日点滴治療を受けて来ました。
 
点滴後の体調は、生唾、鼻水が多い他は今の所安定しております。 診察前に脳のMRI検査も受けたのですが検査室から読影評価が届いておらず、新任主治医の次回診察(4月17日)までお預けとなりました。 今日は、今の主治医最後の診察となりました。
 
外科外来に張り出された、医師退任・新任に関する張り紙を見てびっくりです。
 
yokohamashi nanbu byoin.jpg私の主治医が替わることは聞いていましたが、何と4月1日に12人中8人もの外科医が同時に交代するようです。副院長兼外科部長以外の、外科医ほぼ全員の入れ替えです。 
 
2年間外科チームで、私の手術を担当して下さった先生方全員が居なくなることになり不安です。
次回予定:
 
3/27(水) 都内で食事会
4/ 1(月) ゴルフ先生との送別食事会
4/7~4/11 妻とシンガポール旅行(お船のホテルに3泊してきます)
4/12(金) バンクーバーから一時帰国予定の友人を囲む食事会 
4/16(火) 血液・尿たんぱく検査
4/17(水) 5コース目後半のIRIS+AVASTIN療法点滴 by 新任主治医(12日delay)                                
 
        2週後の4/5の治療を希望したが不可、病院の通常ルールでの治療日は
        4/10になるとの事。当日がシンガポールのため翌週水曜の治療となりました。
 
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4コース目後半のIRIS+AVASTIN療法
 2013年3月6日UP
 
 
予定通り今日、点滴治療をうけてきました。 昨日の血液検査での腫瘍マーカー値が最大の関心事だったのですが、CEAは9.5どまりでした。もっと大きな改善を期待して4月に旅行を計画したのですが残念です。流石、末期がんはあまくないですね。
 
DSC_9535_rs.jpgもう一つ残念な報告が有ります。主治医が4月から変わるそうです。途中交代も含め、次回で4人目の主治医となります。やはり大きな大学病院の方が、この様なゴタゴタは少ないので、治療を始めたばかりの方は早めの病院替を考えたほうが良いかもしれません。今の先生が上位の病院に移られるなら多少遠くでも付いていくのですが、そうでも無いようで悩ましい所です。
 
前回の治療中に頭痛が2日間ほど続いたので、念のため脳のMRI 診断を受けることに成りました。スカスカの脳がバレルので嫌なのですが、たまに大腸がんが脳に転移する患者が居る様で、その際には抗癌剤が使えない故、早期発見が必須とのこと。
 
写真は、昨夜横浜中華街で娘カップルと会食した時の一コマです。初めて会わせてもらったのですが彼氏は好人物でした。でも今後の進展は全く分かりません故、詳細な報告は時期が来てからにさせて頂きます。お許しを・・・私の髪型、髪が伸びているので、写真のように正面からは、かろうじて何とか見れますが。周囲と頭頂部は肌色で、娘曰く 白、肌色、黒の
trois couleurs に成っているようです。 スキンヘッド近しです。  
 
妻の舌癌は今の所、落ち着いているのでご安心ください。
 
次回予定:
 
3/21(木) 血液・尿たんぱく検査
3/22(金) 脳の MRI 検査&5コース目前半のIRIS+AVASTIN療法点滴 (2日delay)
4/7~4/11
 シンガポール旅行(治療費で貯めたポイントを使ってJALの往復航空券をゲット)
4/17(水曜) 5コース目後半のIRIS+AVASTIN療法点滴   
 
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4コース目前半のIRIS+AVASTIN療法 2013年2月20日UP
 
 
予定通り主治医の診察と点滴を先程受けて来ました。  又しても Good News です。
 
13日のCT検査の結果:僅かですが縮小傾向が確認できました。CT画像で前回、両肺に白く鮮明に映っていた無数の癌が少し小さくなり白さも薄くなってきていました。腫瘍マーカーCEA値が減少傾向だったので期待通りの結果でした。次回のCEA検査が更に楽しみになって来ました。
 
DSCN4268.JPG17日の日曜日に家族が集まってくれ、前倒しで64歳の誕生会をやってくれました。本当は25日なのですが、20日に点滴をするとしばらくは元気が無くなるので前倒しをお願いした次第です。ギリギリ団塊世代の端くれなので今年から年金が満額貰えるようになりました。
 
DSCN4270.JPG昨年に続き今年も何とか、無事に誕生会が出来、嬉しいかぎりです。息子からはゴルフ用の帽子を、娘からはボールとグローブをプレゼントして貰いました。 
  
妻からは先日 23° の MacTech・UT-4 クラブを買って貰いましたので次のコースデビューが楽しみです。今は未だ体力がありませんがしっかり歩き体力を戻したいと思います。
 
次回予定:
 
3/5 血液・尿たんぱく・CEA検査・・・この日娘の彼氏と初顔合わせできるかも?
3/6 4クール目後半のIRIS+AVASTIN療法点滴
 
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3コース目後半のIRIS+AVASTIN療法  2013年2月6日UP
cea as of 2013.2.6.jpg 
 
今日予定通り点滴療法を受けて来ました。関東地方大雪との予報が外れ、愛車レガシーでの雪道ドライブが大好きな私にはチョットがっかりだったのですが、Good News です。
 
昨日受けた血液検査でのCEA値が左のチャートの通り9.8に下がっていました。現在の治療が一定の効果が出ている証拠です。 体中の血液がすべて入れ替わるには100~120日間必要のようなので1/8に10.6迄上昇したCEA値の古い血液が新しい血液と全て入れ替わるのが4~5月上旬と考えられます。 更なる改善が今後期待できると思います。
 
ある程度まで下がった段階で肺に転移した癌の数が減り「手術または重粒子線治療が受けられるようになれば良いな・・・」と思い描けるようになりました。まだまだ油断はできませんが、今回のCEA値は精神的にも可也楽になりました。
 
今日は、点滴療法終了時点から生唾が多かったのですが、帰宅して手洗いとウガイをした際に、強い吐き気に立て続けに5~6回襲われ、処方されている吐き気止め「ナゼアOD錠」を1年半ぶりに服用しました。薬価 @1,378円 と高価な錠剤で服用後に吐き気はピタッと止まりました。 病院でたっぷり15分間も吐き気止め点滴を受けているので、吐くのは生唾だけだったのですが、次々と襲ってくる胃の痙攣のような吐き気がピタッと止まりました。
 
今後の予定
 
2/13 CT検査
2/19 血液・尿検査
2/20 4クール目のIRIS+AVASTIN療法 点滴
   
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3コース目前半のIRIS+AVASTIN療法 2013年1月23日UP
 
 
予定通り、分子標的薬と抗がん剤(イリノテカン)の点滴を今日うけて来ました。昨日の血液検査で好中球数が1,100前後に下がっているのが分かり、主治医は中止するかどうか多少迷った様ですが「がんばりますか?」ということで受けて来ました。好中球数(=白血球数xNeutro%)が下がっているので出来るだけ人ごみを避けるようにとの事です。
 
前回の2クール目後半の点滴後より、副作用で要注意と言われていた「激しい下痢」症状がやっと出始めました。一日5~8回もトイレに駆け込む状態で、処方されていた下痢止め漢方薬「半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)」のお世話になり、1週間ほど辛い思いをしました。おかげで体重は約2キロ減です。今回は3度の食事前に毎回、半夏瀉心湯と毎食後に整腸剤を内服するようにとの指示がでました。
 DSCN4251.JPG
下痢以外の副作用は、鼻血、口内炎、脱毛、指先と足先の色素沈着(黒ずみ)です。鼻血防止には加湿器とマスクが有効なようです。娘が買ってきてくれたペットボトル給水型加湿器を使っていたのですが、2~3時間で水が無くなるので、昨日少し大きめの加湿器に変えてみました。蒸気の勢いは少ないのですが、就寝時から朝まで水が持つので今日は出血が少なかった気がします。
 
DSCN4250.JPG 
脱毛は今日現在、写真の状態です。もっとショッキングな写真も有るのですが、ベストショットのものをアップしました。脱毛だけは抗癌剤を止める以外、防止策は無さそうです。
 
次回予定: 
 
2/5 血液・尿たんぱく・CEA検査
2/6 3クール目後半のIRIS+AVASTIN療法点滴
2/13 CT検査
  
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横浜 大雪            2013年1月14日UP
 
 
今日は爆弾低気圧通過中とかで、朝から大雪です。昨年末にタイヤをスタッドレスに付け替えたAWD(4WD)の愛車で雪道を走ってみたいのですが、妻から「肺炎に成ったらどうするの!今一番注意すべきは肺炎と下痢による脱水でしょう・・・」とお叱りを受け、おとなしく炬燵でブログのメンテをしています。 
 
もうすこし積もると思いますが、現時点の積雪はこんなもんです。
 
 DSCN1981.JPGDSCN1981a.JPGDSCN1981b.JPG
DSCN1983.JPGDSCN1983a.JPGDSCN1983bb.JPGDSCN1983cc.JPG 
DSCN1989.JPGDSCN1992.JPGDSCN1990.JPGDSCN1983d.JPG
 
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2コース後半のIRIS+AVASTIN療法
 2013年1月9日UP

 
 
昨日の血液・尿たんぱく検査に続き、今日、主治医の診察と2クール目後半の点滴をうけてきました。やはり点滴当日はやたらと生唾が出てきて、気力(やる気?)が出ませんね。食欲も今日はあまりありません。寒いし炬燵に入ってブログをメンテすることに決めました。  
        CEA graph 2013.1.8.jpg
 
グラフは現在のIRIS+AVASTIN療法を始める前後の腫瘍マーカー値です。  正常値5ng/mlに対し、昨日時点で10.6になっていました。 グラフ化して分かるように安定化トレンドに向かっているように見えます。 
  
2月のCEA値が出ると更にはっきりすると思いますが、現在の治療は抑止力という意味で一定の効果が出ていると思われます。良かった! 
  
少なくとも隣の肝臓には転移していないと思われます。 肝臓に移ると猛スピードで右肩上がりになりますから・・・
 
CEA以外の血液検査で今日異常値だったのは: LDH:252H,白血球数:3100L,赤血球数:366L,血色素量:13.2L,ヘマトクリット:38.1L,MCV:104H,MCH:36.0Hでした。 数字の意味は私にも良く分かりませんが基準値から L/H 方向にはみ出しておりました。 好中球数=3100(白血球数)x0.411(Neutro:41.1%)=1,274 だったので何とか今日の点滴治療をうけることができました。昨年の経験から多分1000以下になると抵抗力が無くなり危険なので回復するまで治療延期になると思います。 
 
主治医から当初言われていた、治療3クール終了時点でのCT検査の日程が2/13に決まりました。 
  
昨年11/28日に「両肺に1cm未満(大きくて7~8mm大)の腫瘍が増加、増大している」・・・と言われていた画像評価が次はどう変るのか気になります。消えてなくなった・・・とか、減少縮小とかのコメントが出ると嬉しいのですが・・・
 
今後の予定: 
 
1/22 血液・尿検査
1/23 3クール目のIRIS+AVASTIN療法点滴
2/13 CT検査


コメント(4) 

大腸癌体験記6 [大腸癌体験記]

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ステージ IV 大腸癌 年生のエピソード版です。随時追加していきます。

Summaryへ
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niwatori_L.JPG
              大腸癌体験記1へ
 
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昨年暮れの娘との携帯メールやりとり     2013年1月9日UP
   
   
父: 聞いて~!今日ね夕方、散歩が終わって帰ったら鍵をかけられてて、寒い中を一時間も外で待たされた。
   病人をいたわれ、僕もー散歩に行かないってすねてみたけどかわいそうだから許してやった。
 
娘: あははははははは〓
   風邪ひかなかった~?
   メールの文面が「女子」みたいで、笑っちゃった〓
   暖かくして寝てねー〓
 
父: うんおやすみ。あと、髪の毛が大量に抜け出した。ジャアネ〓 
  
※ 妻の弁護のために一言。「リハビリと買い物に行くから、散歩に行くなら鍵を持って出てね」・・・と言われていたようですが、難聴の私には聞こえていなかったようなのです。 この事件以降は散歩に出る 前に、「出かける?」「締め出さないでね」と声をかけてから家を出るようにしています。
 
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最近の歩数
               2012年12月26日UP

 
   最近の歩数.jpg 
 
グラフは抗がん剤点滴をうけた前後の歩数のグラフです。 初回11/28日から2回目12/12日、3回目12/26日と回数を重ねるたびに歩数が落ちています。下痢に寒さが加わり、また明日からインターネット環境の無い所に1週間強出かけますので、ネットのイベントも残り4日時点の順位2,497位で脱落です。11月27日に1,735位だったのがピークでした。
 
   現在の順位.jpg 
 
年明けに暖かくなったら又頑張りたいと思います。
 
 
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2コース目のIRIS+AVASTIN療法 2012年12月26日UP
 
 
IRIS+AVASTIN療法3度目(正確には2コースル目前半)の点滴を今日受けて来ました。血液、尿たんぱく共に数値に問題なく、無事予定通り 抗癌剤 点滴治療 を実施。今回のAVASTINは初回と同じ量を30分間で流しましたが何の問題も出ませんでした。以降AVASTINは毎回30分間での点滴となります。主治医の話では3クール終了時点でCT検査をやり腫瘍の大きさ変化を診る予定との事。
 
初回(1コース目前半)の点滴後半の朝夕、鼻水に血が混じり始めていたのですが、1コース目後半の点滴以降、両鼻からの出血量が多くなりました。朝起きて洗面時に方鼻づつ指で鼻孔を抑えてチンすると、両鼻共に多めの血の塊や鮮血が飛び出します。主治医によると出血が止まれば問題はなく今後付き合っていくしかないとの事。 昼間は収まり、夕方から夜にかけて再度出血がぶり返す毎日です。娘がくれたペットボトル加湿器を就寝時に作動させて寝ると多少は鼻の粘膜に良いような気がします。喉にも優しいし、最近は手放せなくなりました。
 
DSCN4147.JPG1コース目後半の点滴の3日目から下痢と渋り腹が数日間続きました。このため散歩に行けなくなりこのところ歩数競争の順位も下降ぎみです。 脱毛も同時に増えました。床やお風呂場に髪の毛が沢山落ちるようになり、家族には犬でも飼っているみたい・・・と言われています。昨年息子が買ってくれたウールの帽子を脱ぐと中に大量の頭髪が毎回つく有様です。この勢いだと正月明けにはスキンヘッドに成るかも知れません。 今回の療法は昨年受けたフォルフォックス単独療法よりも脱毛効果が有るようです。気が付かなかったのですが、AVASTINの解説手帳に「ほかの抗がん剤との併用による副作用」として下記が載っていました。 納得です。
 
 
          DSCN4163.JPG
 
次回の採血と採尿: 2013年1月8日 08:30-16:30の間の都合の良い時間 (CEA検査あり)
受診と抗癌剤治療: 2013年1月9日 09:00 (2コース目後半)
 
 
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5年生存率(「最終手術日起算)  2012年12月26日UP
 
 
当初、執刀医から聞かされていた私の5年生存率は「StageIIIで60~65%、StageIVで25~35%」でしたが、今日現在私の病院のWEBに記載されている治療データは:「平成16年から21年までの6年間の当科における大腸がん手術例は999例です。治癒切除例の5年生存率は結腸癌ではステージ0:94%、I:94%、II:85%、IIIa:71%、IIIb:59%、IV:12%」となっています。
 
原発巣の手術をしたのが平成23年3月ですから1年強の時期のずれありますが、当初の25~35%はかなり甘い数値で、私の場合5年生存率12%がより現実的な数値と考えるべきかもしれません。
 
何れにしても年明け1月~2月の腫瘍マーカー値がUPトレンドなのか、若しくは不変安定またはDOWNトレンドなのかによって私の運命は決まると思います。
 
 
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結腸癌(大腸がん)の兆候と思われる症状 2012年12月26日UP
 
 
大腸がん特有の、お腹が痛いとか下血や、便秘と下痢を繰り返す・・・と言うような明確な症状は私の場合全くありませんでした。でも妻が記憶をたどると、あれが癌の症状だったのかも知れないと思えることが有ったようです;
 
1)がん発見の1~2年前よりベッドで私の吐く息が我慢できないくらい臭い事があり
  虫歯か歯槽膿漏が悪化しているのだろうと思った。
 
2)寝ていておならが出ることがあり、我慢できないくらい臭く
  夜中に別室に避難したことが何回かあった。

 
と言うことです。あの時に癌検診を受けさせておけば早期発見が出来たかもしれないと思った様ですが、後の祭りでした。 読者の皆さんには上記のような症状の場合、早め早めの検診をお勧めします。
 
 
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がんの転移プロセス
         2012年12月17日UP

 
 
2周毎に行っている病院のロビーに「転移を封じる」と題した興味深い記事を載せた Lohas Medical なる小雑誌がありましたので内容を紹介しておきます。 転移をしてしまった私には時既に遅しの感がありますが、初期の患者さんには朗報かと思います。
 
以下、原文の抜粋です:
 
がんの厄介な性質の一つである「転移」を封じることができたなら、その死亡率は大幅に低下するはずです。 その「転移」を妨害する薬剤の開発が夢ではない所まで進んでいます。
 
そもそも転移は図のような複数の段階を経て生じます。
DSCN1905a.jpg
 
1)成長した原発巣から、がん細胞が周囲の正常組織へ浸潤する
2)血管内に侵入
3)血流に乗って移動し、別の臓器の血管内で止まる(引っかかる)
4)血管の外へ脱出する
5)移動先の臓器へ浸潤、定着する
 
血管内に侵入したがん細胞は、血流による高い圧力や免疫細胞によって排除され24時間後には0.1%以下しか生き残らない・・・といわれている。 ところが血液の中には、高い圧力や免疫細胞からがん細胞を鎧のように守ってしまう存在がある。 それが、血小板(図の緑色の点)。
 
血小板に覆われたがん細胞は変形しなくなるだけでなく、くっつきあって大きな塊(血栓)となり、細い毛細血管などに引っ掛かってとまる。 とまった所から血管外に脱出、浸潤し、転移巣を形成する。
 
血小板はがん細胞を守るだけでなく、転移先臓器の血管内にがん細胞を止める役割も果たしている。転移するかどうかは、がん細胞が血小板の鎧をまとうか否かにかかっていると言うこともできます・・・ との内容でした。 
 
私の場合は、想像するに、大腸から肝臓へは門脈やリンパ管を経由して移動し、肺へは上記ルートで転移したのかも知れません。
 
  
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CEA9.8に急上昇
         2012年12月12日UP

 
  
最近の体調はいたって良く食欲も有るのですが、軽い下痢と口内炎に加え、ここ数日、朝夕鼻水に血が混じるようになりました。散歩に行くにもティッシュが必需品になりました。アバスチンの副作用だそうです。
 
今日病院に行きIRIS+AVASTIN療法2度目の点滴を受けて来ました。
 
手順は前回と同じですがAVASTINの点滴時間が30分短縮されて点滴室での滞在時間は165分でした。会計時にAVASTINの薬価を聞いたところ単価45,563円のものを4本使ったとのことでした。分子標的薬だけで182K円(内患者負担3割)もかかっていました。点滴に使った薬価の明細書をくれと言ったら有料と言われたのでアバスチンの分だけそっと教えて貰いました。
   DSCN1878.JPG
 
余談はさておき、今日の腫瘍マーカーCEA値が 9.8 でした。8月の5.3から0.1づつ上がり続け、今月一気に倍近く上昇したことに成ります。肺への転移癌は腫瘍マーカーを大きく上げないとの主治医コメントが正しいとすると、他の部位(可能性としては肝臓か腹膜???)に芽を出し始めたのかも知れません。1月の腫瘍マーカー値で運命が決まるのでしょうか。 主治医の診断は「もう少しこのまま治療を続けましょう」でした。
 
次回診察: 12月26日 10:00 前日の25日に血液と尿たんぱく検査
 
年末年始の予定: 12月27日~1月7日 妻の実家の山口へ
  
   
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肺に転移した大腸癌        2012年11月30日UP
 
 
IRIS+AVASTIN療法を開始してから3日目の今日、下唇に軽い口内炎が出始めました。お通じも昨日は出なかったのですが、朝食後にあり、
やはり軽い下痢状態でした。
 
昨日は、言われていた副作用が殆ど現れず、周2のゴルフのレッスンにも行け、逆にこの薬効いてないのかな~と心配でしたが、多少の副作用が有った方が治療している実感が湧きますね。
 
 肺に転移した癌1.jpg
 
上記は今春、肺に転移し6月5日に胸腔鏡手術で切除した大腸癌の成長スピードをチャートにしたものです。
 
2月末から5月25日までの約3か月間で1.8倍の大きさになるスピード(月に2.7mm増大)で成長していたのが分かります。私の肺に現在多発している癌はこの子と同じDNAを持っているはずです。実際に10月16日に2~4mm大だったのが11月27日に7~8mmのサイズになっています。
 
主治医は当初、肺に転移した癌の成長は遅いので、通常のCT検査のサイクルである3カ月後(来年1月中旬頃)のCT検査結果を待って治療方針を決めても良いと言っていたのですが、妻が横から「癌が少しでも小さいうちに抗癌剤で叩いた方が良いのではないですか?」と言ってくれて主治医を動かし、急遽一昨日からの治療が実現した次第です。 もし何もしないで来年1月中旬のCT画像を見た場合、10mmを超える癌が肺全体を覆ていたかも知れません。 妻に感謝です!!! 
 
  
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IRIS+AVASTIN 治療開始
     2012年11月28日
 
  
今日病院で抗がん剤(アバスチン、イリノテカン、吐き気止め)の点滴を受けて夕方帰宅しました。 副作用は軽い吐き気があるのかなーと言う程度で今の所大したことはありません。 食欲もあります。
 
  
DSCN1404.JPGDSCN1400.JPGDSCN1403.JPG
 
点滴前に主治医から昨日の血液検査とCT検査の結果説明がありました。血液の状態は肝機能と赤血球数が若干異常値でしたが治療開始に影響ない程度。CT検査の方は検査室からのコメントが「両肺に1cm未満(大きくて7~8mm大)の腫瘍が増加、増大している」となっていました。 CT画像を見ると前回6月5日に手術しなかった方の反対側(左肺)の方に比較的多く新たな白い影が映っていました。 数が増え大きくなっているので癌に間違い無いと思うが多すぎて手術は出来ませんと念を押されました。 腹水も多少出ているようですが腹膜への播種は今のところ心配ないとの事。 昨日のCT画像をレファレンスに、予定どうり治療を勧めるとの事でしたので第一回目の治療を受けて来ました。
 
今後2周毎に受ける病院での点滴ですが、初回の今日は分子標的薬のアバスチンの効き具合を慎重に監視しながらでしたので全部で3時間と15分でした。でも、問題を起こさなければ次回はアバスチンの点滴時間を30分短縮、三回目以降は更に30分短縮となる予定です。 
 
化学療法室での治療は前腕部からの靜注で下記の順番で行われました:
前腕部への注射針ということで若干の痛みはありましたが、胸にポートを埋め込んだ時の針に比べ遥かに針が細く、この治療を選択して良かったと感じています。胸のポート用の針は滑りにくい加工がなされているとの理解だったのですが、家庭に持ち帰り持続点滴をさせるために、抜けにくいように滑りにくい加工がなされている・・・と今日の看護師さんから教わりました。
 
1)アバスチン  初回  90分  次回 60分 三回目 30分 で点滴  (薬価15万円位?)
   アバスチン点滴静注用  100mg/4mL/瓶    310 mg  +  生食注大塚  100ml
2)吐き気どめ 15分
   デカドロン(旧8mg) 2mL/V  1V +  生理食塩液 50mL
3)イリノテカン(トポテシン)点滴静注 90分
    トポテシン点滴静注 40mg/V   220mg  +  ブドウ糖注 250ml
 
以下は今後予測される副作用で、注意が必要です:
 
イリノテカンに関しては、体内に入ったあとSN-38という活性化代謝物に変換され「がん」を叩く力がより強くなる仕組みになっているようですが、働きをおえたSN-38は肝臓の酵素(UGT1A1)で無毒化して便中に排泄します。この無毒化する酵素(UGT1A1)の働きが弱いとイリノテカンの副作用が強く出ることがあるそうです。この酵素の働きの強さを計る検査(UGT1A1遺伝子多型検査なる血液検査)を先日受け、問題なし・・・との結果を得ていますので多分大きな問題はないと思いますが、予測される副作用として知っておいた方が良いようです。

 
IRIS(イリノテカン+TS-1カプセル)の副作用

iris.jpg 
 
 
 AVASTINの副作用:
 avastin.jpg 
今日は朝9時の診察から13:30迄病院に缶詰めになっていました。費用は高額医療の保険限度額適用認定証を持参するのを忘れたため、病院での支払額 72,850円、更に薬局での薬代が 20,150円でした。やはりアバスチン治療が入ると高額になります。 
 
院外処方のTS-1カプセル(抗癌剤イリノテカンの効果増強剤)の薬価は675.6円でした。朝夕3カプセルずつ服用するので2週間おきですが毎日4,053円かかります。又非常用の吐き気止め”ナゼアOD錠”の薬価が一錠1,378.1円でした。これら院外処方の薬代も病院での支払い分と合わせ月額44,000円を超える分が高額医療補助の対象となるので助かります。
 
次回受診日: 12月12日(水曜日) 09:30 ~
         血液&尿検査⇒受診⇒抗癌剤の点滴治療

 
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ウォーキングイベント
        2012年11月26日UP

 
 
インターネットで参加者を募り、歩数を競争するオムロン主催のイベントにエントリーしてから実に良く歩くようになりました。万歩計のデーターを毎晩寝る前にPCに吸い取らせると下の様に、現在の参加人数と自分の順位がグラフで表示されます。ほぼ連日右肩上がりの成績で、現時点の順位は11,793人中、1,769位です。
 
graph.jpg 
 
同時に自分の歩数も下記の様にグラフ作成してくれます。雨でも出来るだけ1万歩に届くように頑張っています。明後日から強い抗癌剤を始めますので1万歩は達成できなくなると思いますが、出来るだけ頑張るつもりです。
 
hosuu graph.jpg 
 
以下は最近1ヶ月位の間、散歩中に目にした風景です。 左上は富士山です。 小さくて見えないと思いますのでズーム撮影したのがその右です。 山の右上にジグザグの登山道が見えますね。
 
DSCN1362.JPGDSCN1362b.JPGDSCN1369.JPGDSCN1373.JPGDSCN1377.JPGDSCN1378.JPGDSCN1379.JPGDSCN1387.JPGDSCN1388.JPGDSCN1390.JPGDSCN1393.JPGDSCN1405.JPGDSCN1688.JPGDSCN1692.JPGDSCN1693.JPGDSCN1713.JPGDSCN1718.JPGDSCN1719.JPGDSCN1723.JPGDSCN1727.JPGDSCN1730.JPG 
 
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肺に転移癌多発
           2012年11月7日UP

 
 
今日、主治医の診察を受け今後の治療方針を決めて貰ってきました。
 
カルテ上の私の病名は「S状結腸癌の手術後、肝・肺転移の手術後、残肺転移再発」となるそうで、
今月末28日からは、期限を切った補助化学療法ではなく、無期限の2次化学治療となるそうです。
 

tank.gif

port.gif主治医から提示された2種類の化学療法から、点滴の際の負担が少ないIRIS+Avastin療法を選びました。もう一つのFOLFIRI+Avastin療法を受けるには再度、胸の皮下にポートを埋め込む手術を受け、Folfoxと同じように自宅で2日間ほど携帯型ポンプを首にぶら下げる必要があるのと、埋め込んだポートから先のチューブが詰まってしまわないように休薬中も定期的に生理食塩液を流しに通院する必要があるのです。何といってもポートに点滴用のパンタグラフ形状の特殊な針を抜き差しする際の痛みが苦痛なのです。
 
IRIS+Avastin療法のスケジュールは以下の通りです。
IrisAvastinCycle.jpg 
 
定期的な造影CT検査で腫瘍の大きさを見ながら効果測定を行い、効き目が無い場合は再びFolfox+AVastin療法をやるかもしれないとのことでした。 多くの人には第二、第三の分子標的薬を使った3次治療が用意されているのですが、私の場合は原発巣の遺伝子検査が野生型ではないため3次治療は無いのです。
 
今日の血液検査で腫瘍マーカーCEA値を出して貰いましたが 5.6でした。 4カ月前の 5.3から毎月連続で0.1づつ上昇しており複雑な気持ちです。 またUFT+UZEL療法の後遺症か白血球と赤血球数も基準値を若干下回っていました。
 
投薬開始の前日11月27日に、治療後のレファレンスとなる造影CT検査と血液検査を受けることに成りました。その翌日11月28日から28日サイクルのIRIS+Avastin療法が開始されます。
 
  
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主治医の診察を受けて来ました 2012年10月30日UP
 
 
10月16日に受けた造影CT検査の結果を聞くと共に、UFT+UZEL療法 第4コース後半 2周間分の抗癌剤を処方してもらうため主治医の診察を受けて来ました。
 
直前に受けた血液検査の結果は異状なかったのですが、CT検査で肺全体に2~4mm大の「癌」と思われる腫瘍が10個ほど見つかってしまいました。腹膜播種を恐れていたのですが奴らは肺に隠れていた様です。この結果を受け、現状のUFT+UZEL療法は効果が無かったとの判断で処方が打ち切られました。
 
腫瘍が癌かどうかを特定するには数カ月待って大きくなるのを確認する方法が一般的な様です。癌であれば今回はFOLFIRI+Avastin(分子標的薬bevacizumab)療法かIRIS療法(Irinotecan+S1)を考えているとの事。 どちらの治療方法を選ぶか?またその開始時期を何時にするかはじっくり考えて1週間後に決定してもらう予定です。文献を検索するとIRIS+Avastinの選択肢も有るようです。
 
Avastinは効かないと昨年の春に説明を受けた記憶があるが・・・と確認したところ癌が居るか居ないか分からない段階で使うのは効果がないが、癌細胞が居ればそれを叩く効果はある・・・との事。 但しAvastin特有の副作用として血圧の上昇、血栓(心筋梗塞や脳梗塞の危険性)、腸管の穿孔の可能性があるようです。
 
 
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ウォーキングイベント            2012年10月28日UP
 
オムロンの歩数計ユーザーを対象としたウォーキングイベントに数日前から参加しました。
 
インターネット上で現在の参加者数と自分の順位がわかるので自然と毎日の歩数が伸びます。 最近1週間の平均歩数は9,791歩との事。 ウォーキングイベントの現時点での順位は、7,844人中2,248位です。 イベントの期間は12月末まで有りますので自己免疫力アップのためにも2,000番以内を目標に頑張る所存です。
  
以下はオムロンのウェルネスリンクサイト上での私に対するコメントやグラフです。 
 
hosuu.jpgjyuni graph.jpg 
  
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主治医の診察を受けてきました
 2012年10月16日 UP
 
 
血液検査と造影CT検査を受けたあと主治医の診察を受けてきました。 
  
血液検査では腫瘍マーカー検査もやってもらいましたが相変わらず安全圏の5以下の数値になってくれません。 今日のCEA値は5.5でした。 5.3、5.4、5.5と、3か月連続で上昇しているように見えますが、主治医曰く誤差範囲だから心配ないだろうとの事。
 
CT検査の画像はじっくり確認したうえで2週間後の診察日に説明するとの事でした。 抗癌剤は明日から第4コースに入ります。  尚、この抗癌剤治療は第5コース終えた時点で一旦様子を見る予定との事。
 
UFT+UZELx.jpg 
  
手術後の腫瘍マーカーCEA値の推移を以下に纏めてみました。レファレンスは大腸手術後の青い菱形です。大腸手術後には今より強力なmFolfox6抗癌剤を使い術語92日で4.7まで下がりましたが現状では、肺の手術後133日にして未だ5.5です。 体のどこかで再び癌細胞がCEAタンパクを私の血液中に排出しているのかもしれません。
 
cea chart2.jpg 
  
  
cea variation.jpg 
 
  
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順調に抗癌剤治療 継続中
   2012年10月1日 UP
 
 
DSCN0996m.jpgここのところブログ更新をさぼっており申し訳ありません。更新するほどのニュースが無く順調に抗癌剤治療を受けております。
 
今日時点で全6コース中、第3コース後半2週分の抗癌剤(UFT+UZEL)の処方をうけております。副作用は前回のFolfoxよりはるかに少ないものの、いささか体に毒素が溜まってきた感じを受けだしております。毎日8時間おきの定時(7時、15時、23時)に携帯で「時間になりました」なるアラームを鳴らしているのですが。携帯に向かって「はい、ありがとう」と言った後に「飲むのいやだな~」とぼやく回数が増えてきました。涼しくなったせいか手先足先の痺れも再発しだしております。他には息切れ、軽い吐き気、口内炎、立ちくらみと言った副作用が有ります。
 
とは言うものの、ゴルフのコンペや遊びラウンドに参加したりは出来ておりますので、前回と比べ物にならないくらい副作用は軽いです。抜け毛もありません。
 
来週10月10日から1週間の休薬期間があり、10月17日より第4コースに入ります。
写真は先程撮影した中秋の名月(1日遅れかも) 
  
次回受診日 : 10月16日 15:30(CEA検査あり)
造影CT検査: 10月16日 14:30 に変更

 
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肺の術後3ヶ月目のCEA値  2012年9月11日 UP
 
 
血液検査と第3コース前半2週分の抗癌剤を処方してもらうために、今日主治医の診察をうけてきました。 血液の状態は赤血球数(413L)と腫瘍マーカー以外は全て正常値でした。
 
腫瘍マーカーCEA値は5.4と微妙な数値でした。 肺の手術後3か月目、肝臓手術後4.5カ月目の腫瘍マーカー検査なので、基準値の5以下を期待していたのですが、下がるどころか前回より0.1増えていました。主治医の診断は誤差範囲とのこと。
 
次回受診日:  9月25日 16:30
造影CT検査:10月17日 16:20
 
  
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順調に抗癌剤治療 継続中
   2012年8月31日 UP
 
 
第2コース後半2週分のユーエフティーとユーゼルを処方してもらうため先週月曜に主治医の診察をうけてきました。 薬を処方して良いかどうか判断するための直前の血液検査結果は全て正常値に戻っていました。 腫瘍マーカーCEAの検査は今回なしです。 CEAは最大の関心事なのですが次回の受診まで待つ必要が有ります。
 
毎回、コース後半は2週間薬を飲み続けたのち1週間の休薬期間が有るので、今回は9月4日まで飲み続けたあと1週間の休薬です。
 
抗癌剤の軽い副作用として、再び、手先、足先のしびれを感じておりますが、毎日元気に週2回のゴルフレッスンにも通っております。 目標の毎日5000歩のウォーキングは、残暑のせいで達成できない日もありますが、無理をしないようにしております。
 
次回受診:  9月11日 (CEAが前回の 5.3 から下がっているか?)
        腫瘍マーカーを含む血液検査
        第3コース前半2週分の抗癌剤処方
 
ゴルフ:   9月13日 レイクウッドGC大磯
        9月22日 セントレジャーGC千葉
 
  
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主治医の診察を受けて来ました
 2012年8月7日UP
 
 
 
血液検査と抗癌剤療法 第2コース前半2週分の薬を処方してもらうために主治医の診察をうけてきました。
 
今日の腫瘍マーカーCEA値は5.3ng/mlでした。肝臓の転移癌摘出手術から今日で3カ月と12日経っているので基準値
の5以下を期待していたのですが、0.3オーバーしていました。前回7月3日の6.6よりは減少傾向なので一先ず良しとしましょうとの事。
 
白血球、赤血球、Neutroは全て正常。 フランス旅行中すこしワインを飲みすぎたので心配していた肝機能AST
&ALTも32と24でギリギリ・セーフでした。 血糖値:112 H と血小板数:11.9 L の二つは要注意です。
 
次回造影CT検査 : 10月上旬
次回受診日 :     8月21日 16:30
 
  
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フランスに行ってきました   2012年8月6日UP 8月9日写真UP

 
DSCN0387.JPGDSCN0518.JPGDSCN0667a2.JPG 
 
上の写真にカーソルをあわせてクリックしてください。ニコンのサイトにジャンプして写真が見れます。全部で451枚あります。

 左のMSMをクリックすると200枚、中央のヴェルサイユに199枚、右側のモネ庭園に52枚おさまっています。 
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7泊8日のフランス旅行に行き昨日昼頃帰って来ました。大腸がん発覚以来1年半ぶりの海外旅行を思いっきり楽しんできました。
 
詳細は別途 旅行記に記す予定ですが、今回もTRAPICSを利用しました。と言っても航空券とホテル、空港とホテル間の送迎、モンサンミッシェル1泊ツアーの手配のみで後は勝手に楽しんできてくださいと言うスタイルでした。 出発日の朝8:40に成田に集合厳守との案内だったので早朝タクシーまで手配して30分ほど前に行った所、参加者は我々二人だけなのか航空券とホテルのバウチャーを渡され「はい行ってらっしゃーい」と言った感じでした。我々は苦になりませんが初めて海外旅行をする人にはアムステルダムでの飛行機の乗り継ぎもあり、若干ハードルが高いかも知れません。
 
パリには私は何度か行っていますが、初めての妻のために張り切って目いっぱい観光してきました;
 
到着日@パリ :   ホテル到着後、サンラザール駅と駅周辺を散策
blank.png近くのレストランで生ガキを白ワインで頂き就寝
2日目@パリ :   モンマルトルの丘のサクレクール大寺院、テルトル広場、プチトラン乗車、凱旋門
blank.pngシャンゼリゼ散策。エッフェル塔第三展望台、セーヌ川のディナークルーズ
3日目@パリ~MSM:早朝オペラ座近くの某デパート前に集合してMYU社のモンサンミッシェル
blank.pngツアーへ、到着後近くのホテルでランチ、その後、モンサンミシェル(MSM)修道院
blank.png入場見学、日帰りツアーメンバーと別れてホテルにチェックイン、フロントで日没と
blank.png満潮時間を確認、満潮のMSM見物、ディナー、日没とMSMライトアップを見物
4日目MSM~パリ:午前中ホテルでゆっくり休み、MSMに再入場して散策後、お土産購入
blank.png夕方MYU社のMSMツアーにピックアップして貰って夜遅くパリに戻る
5日目@パリ :   ヴェルサイユ宮殿と大トリアノン散策、ルーブル美術館、ノートルダム大聖堂見学
6日目@パリ :   ジヴェルニーのモネの家と庭園散策、ルーアンのノートルダム大聖堂、大時計
blank.png ジャンヌダルク教会とマルシェを散策、雨が降ってきたのでカフェでTeaTime
7日目 パリ発 :  空港送迎の車が11:40だったので9:30からのオルセー美術館を駆け足
blank.png見学パリCDS空港14:40発KL 1234便/KL 863便でアムステルダム
blank.png経由日本へ
8日目 帰国 :    11:50成田到着
 
COOLPIX P510.jpg今回の旅行の前にモンサンミッシェルの夜景を取るための42倍の光学ズーム(4.3-180mm : 35mm判換算24-1000 mm相当の撮影画角)付きカメラを購入しました。写真のもので強力な手振れ補正が付いており橋の欄干などに体を固定すれば三脚なしで満月も撮れました。当初妻の購入決済が下りなかったのですが、息子に半額カンパしてもらって共同購入しました。撮影した写真は整理でき次第フォトライブラリーや旅行記にアップする予定です。
 
明日は病院に行ってCEAを含む血液検査をする日です。28日間UFT+UZELを飲み続け7日間休薬する治療2回目(第2コース)の開始日でもあります。
 
  
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抗癌剤治療2週目の診察
     2012年7月20日UP
 
 
抗癌剤服用開始後2週間が過ぎたので、血液検査と主治医の診察をうけに17日に病院に行ってきました。
 
前回の腫瘍マーカー検査から未だ1カ月経っていないのでCEA値の検査は今回無かったのですが、血液の状態は血糖値が若干高めだった他は全て正常値でした。診察後に、続けて服用する14日分の抗癌剤(UFT)と14日分+1錠の効果増強剤(UZEL)を処方して貰ってきました。+1錠の理由は、紛失したからです。風の強い日に、吹き飛ばされて何所かに行ってしまった様です。一錠2,202円もするものですから夫婦で必死に探したのですが。。。
 
服用している抗癌剤の副作用も今の所少なく、今月から練習場でのゴルフ教室にも復帰しました。明日は現役だった頃の会社の仲間との親睦会に出席です。また月末から8月5日まで妻と一緒にフランスのパリとモン・サン・ミッシェル,ジヴェルニーとルーアンに行ってくる予定です。飛行機のチケットは1~2月が一番安いのですが、元気なうちにやりたい事をやっておこうと決断しました。
 
次回受診日: 8月7日(火)16:00
 
  
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再び抗癌剤治療開始      2012年7月4日UP
 
 
昨日、主治医の診察をうけてきました。 腫瘍マーカーCEA値は昨日の時点で6.6ng/mlまで落ちていました。基準値5.0に対し若干オーバーしていますが正常値になるにはもう少し時間がかかるものと思われます。
 CEA推移.jpg

チャートは此れまでのCEA値の推移を表したものです。 今年1月24日に灯った黄信号の原因は4月26日の肝臓手術を
境に一気に退治できたと思われます。肝臓手術の4週前に測定されたCEA値74.2は、その日まで月に3倍の勢いで増加していたので、多分赤線のイメージの様に肝臓手術日には200前後まで上昇したものと思われます。腫瘍マーカーは保険診療が月に一度の測定しか認められていないようで、この間のデーターは推測するしか無いようです。
 
主治医との協議の上、今日から比較的副作用が軽い抗癌剤治療をうけることになりました。治療は「ユーエフティー+ユーゼル
療法」と言うもので、一日3回8時間おきに錠剤を呑むものです。UFTは昨年受けたmFOLFOX6治療に含まれていた5FU系の内服薬だそうです。ユーゼルはUFTの効果を増強するためのものです。この2種類の錠剤を4週間のみ続け、1週間休む(呑まない)と言うサイクルを半年間続けることになります。
 
驚いたのは薬価で、昨日薬局で2週間分の薬を受け取るときに34,000円と言われFOLFOXより安いと思って
持ち帰り、薬の単価をよく見ると、UFTが一錠268円、ユーゼルが一錠2,202円でした。何と抗癌剤よりも抗癌剤の効果増強剤の方が高く、しかもこれを毎日3回、朝昼晩に呑むことになります。 何でも練習場のゴルフボールの数に例えるのは不謹慎ですが、ボール260個分を一日3回、計780個分を毎日、半年間も呑んでしまう計算になり複雑な気持ちです。

DSCN3596.JPG
 
写真の紫陽花は先月6日夕刻に76歳でご逝去された大先輩の別荘のお庭から頂戴してきたものです。  
 
次回受診日: 7月17日(火)16:00
 
 
 
 
 
 
 
 

コメント(2) 

大腸癌体験記5 [大腸癌体験記]

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ステージ IV 大腸癌 年生のエピソード版です。随時追加していきます。

Summaryへ
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                大腸癌体験記1へ      
 
 
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お花のその後           2012年6月21日UP
 
 
4月末に肝臓のオペで入院中に埼玉の親戚からお見舞いに頂いたお花のその後報告です。 当時のお花は枯れてしまいましたが
土台のオアシスと葉っぱは今も我が家で生き続けています。
 
                        オリジナル (5/7撮影) 
お見舞いの花.JPG

 
 
  Version-1 (5/31撮影)     Version-2 (6/21撮影)DSCN3574.JPGDSCN3536.JPG_
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
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肺の執刀医による術後診察 
2012年6月18日UP
 
 
 
肺の手術後13日目の診察を受けて来ました。肋骨の間の傷は直ったので今日から入浴OKとのこと。8日の退院直後よりシャワーは許可されていたのですが湯船にゆっくり浸かれます。 嬉しい。
 
切除した肺のスライス写真をみせて貰いましたが腫瘍は、病理検査の結果、やはり大腸(S字結腸)から転移した癌で肝臓から見つかったものと同じであることが確認されました。 また切除後に確認できた癌の大きさは18x13x17mmでした。
 
腫瘍マーカーのCEA値は前回の検査から未だ1カ月経過していないので今回検査しなかったようですが、それ以外の血液の状態は今日の時点で全て正常とのこと。 レントゲン写真も見せて貰いましたが、肺を膨らませた写真は手術前のものと比較しても見分けがつかないくらいに大きく膨らんでいました。 肺活量は計ってみないと正確には分かりませんが、手術前の5500ccと殆ど変らないでしょうとの事でした。
 
肝臓と肺の各専門医の治療は今日で一先ず終わり、次回より大腸の専門医である主治医の治療に戻ります。
腫瘍マーカーCEA値が基準値の5ng/ml以下にまで下がることが当面の目標となりますが、その下がり具合を見ながら今後の治療方針が決まることになると思われます。
 
次回の診察&血液検査
7月3日 16:00~
 
  
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肺のオペ成功
               2012年6月9日UP
 
 
DSCN3572.JPG6月4日に入院し、6月5日に「胸腔鏡下右肺下葉部分切除術」なる3時間程の手術を受け、昨日退院してきました。 転移癌の話はさて置き、私の動いている肺を如何に手術するのかに興味があったのですが、手術前の執刀医の説明を聞いて納得です。
 
要は、肺以外の手術の場合は「人口呼吸器」の管を気管に挿して左右の肺を同時に動かし続けるのに対し、右肺の手術の場合は、管を左肺の気管支まで深く挿して左肺のみを動かし続け、右肺を停止させ萎ませて患部を引っ張り出し切除すると言うことでした。正に片肺運転で反対側の肺を手術するわけです。 切った後はホッチキスの様な器具で空気が漏れないように止め、万が一空気漏れがある場合は血液中の血小板の成分の様な糊(フィブリノーゲン?)で固めるとのことでした。
 
肺と起動.gif切りたい患部への到達方法としては開胸手術と言って胸を切り開く方法もあるが、最近は患者への負担の少ない胸腔鏡と言う棒の先にカメラを取り付けた器具を胸の肋骨の隙間から挿入してTVモニターに映し出し、別の穴から器具を差し込んでモニターを見ながら手術をするとの事でした。
 
小生の場合、右肺の手術ですから、体の右側(右腕の肘の位置から数cm上辺り)の肋骨の間に長さ約15mmの切り口が2箇所、また脇の下数cm下の辺りに長さ約50mmの切り口が1箇所残っています。 またお腹の右側上部、横隔膜の肺側に術後の体液排出用穴が残っています。術後の穴は大小、計4箇所です。

手術直後には体液排出用の穴にドレインと呼ばれる太めのチューブが糸で縫いつけられた状態で付いていました。ドレインの先には一定の力で体液を吸い出す為の大がかりなタンク状の電動ポンプが繋がれていました。 腹部や肝臓の術後には小さな弁当箱ほどの吸引バッグだったのですが、大がかりな訳は吸引しすぎて肺を傷つけない為なのかも知れません。
 
前置きが長くなってしまいましたが、手術は成功し、術後の回復も順調すぎるくらい順調で、術後3日目の昨日、無事に退院できました。切除した肺の癌細胞は家族が確認した後、病理検査に回されていますので、次回受診時に大腸からの転移癌だったのか否かの結果報告がなされる予定です。 尚、今回入院直後の血液検査時に腫瘍マーカーCEA値の測定もしてもらったところ13.7迄数値が下がっておりました。
 
今後の予定:
 
6月18日: 肺の執刀医による術後検診
7月 3日: 主治医による診察
  腫瘍マーカーCEA値の推移を監視しつつ今後の治療方針を決めることになります。
  肝臓手術前 74.2(3/28)
  肝臓手術後 32.7(5/15)術後19日目
  肺手術前  13.7(6/4)
  正常値の5以下に下がるのか?下がったとして今後の化学療法をやるのか?
  5以下に下がらない場合は犯人捜しの検査を更に続けることに成ります。
 
PS: 手術翌日(6/6)の夕刻、昨年来、肝細胞がんと闘っておられた私のシドニー時代からの大先輩が76歳でご逝去されたとの悲しい知らせが入院中の病床に届きました。運よく昨日退院できたので今日の葬儀に参列することができました。ご冥福を祈るとともに彼の分も頑張る所存です。 合掌!!!
 
  
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肺の執刀医による診察
     2012年5月28日UP 

 
 
今日、肺の執刀医による診察をうけて来ました。 
 
先週金曜日(5月25日)のCT検査の画像を見せてもらいましたが、転移癌は18.21mmに成長していました。因みに前回(4月17日)の大きさが15.81mm,その前のPET検査(3月8日)での大きさが11.7mmでしたから、毎月3~4mmのペースで成長を続けていることが分かります。 
 
転移癌はそれ自体から更なる転移をきたすことは無いとの説明が有りましたので、そうであれば今回の肺の手術で腫瘍マーカーを上昇させていた原因は一先ず取り除けると思われます。次に何時また伏兵に襲われるかは知れませんが、伏兵が活動できないよう、これまで以上に体力を回復し、自己免疫力を上げる運動(ゴルフ?)をするつもりです。
 

肺正面図.jpg
   
肺右側面.jpg背中から見た肺.jpg肺の手術ですが予定通り、6月5日(火曜)に受けることになりました。前日から入院して下剤を飲み、手術は胸腔鏡でやるので術後1週間くらいで退院できる筈とのことでした。
 
肺の構造ですが、右肺が上葉、中葉、下葉の3つに、左肺が上葉と下葉の2つに、計5つの風船に分かれている様です。私の癌は右肺下葉の体の中心あたりに出来ているので、多分図の青丸印の位置辺りかと思われます。
 
手術の詳細説明は、入院日の夜にしてくれるとの事ですが、約1時間の手術時間+前後処置で計2~3時間の手術となり、 
 
概略は以下手順となるようです:
 
1)手術台の上で左側臥位、全身麻酔でスタンバイ
2)肋骨の間に穴をいくつか開けて、胸腔鏡を入れ、モニターを見ながらオペを行う
3)切除する患部は下葉の奥(背骨近く)となるが、患部を引っ張り出し、切り取ると同時にホッチキスのような特殊器具で残す右肺下葉側をくっ付けてしまうので、風船をパンクさせるようなことは無いとのことでした。
 
執刀医は今年4月に着任した若いドクターで、病院内のWEB上にも情報が無く、若干不安は残るが、命を預けることにします。
 
 
 
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肝臓手術後19日目の診察   2012年5月15日UP 

 
 
肝臓手術後19日目の執刀医による診察を今日受けて来ました。
 
お腹の手術跡の回復も順調で、接合部を止めていたテープを全てはがして貰いました。 場所によってテープかぶれを起こしており痒みが出始めていたのでスッキリしました。 但し、腹筋は術後2カ月ほど経過するまでは使わないように言われました。手術時に腹筋の一部を切断し、糸で縫い合わせているとの事で納得です。
 
切り取った肝臓の癌細胞を色んな角度でスライスした写真を十数枚見せて貰いましたが、肝臓の癌は完全に取りきれたとの事でした。また正確な癌の大きさは 32x28x25mm だったとの事。 やはり肝臓の栄養を吸い取り、毎日ものすごい速度で大きくなり続けていた様です。
 
DSCN3495.JPG診察前に血液検査も受けたのですが、肝機能も順調に回復しているとのことでした。また本日時点の腫瘍マーカーCEA値は 32.7 でした。3月28日に 74.2 でしたから一気に半減したことになります。昨年の例からすると正常値の5以下になるには、残る肺の癌を摘出後3カ月は要すると思われます。体中の血液が入れ替わるのに時間がかかるからです。
 
心配していた右骨盤付近で見つかった腫瘍の病理検査判定は「白」でした。癌では無かった様で久々に気分が晴れ晴れしました。昨年のS字結腸癌摘出時に腹膜から癌が見つかって居たので、今回も骨盤付近から癌が見つかったとなれば、一番恐れている「腹膜播種」が今すぐ現実のものとなってしまう所でしたが「かわいそうだからもう少し生かしてあげよう」との神様の配慮だったのかも知れません。 未だ安心はできませんが一先ず良かった。 合掌!!!
 
肺の手術日が6月5日に決まった様です。

今後の予定:
 
5月25日: CT検査
5月28日: 肺の執刀医による診察
6月 5日: 肺のオペ(胸腔鏡による手術の予定)
 
  

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肝臓のオペ成功              2012年5月8日UP 
 
 
退院直後@リビング.JPG4月26日に肝臓に転移した大腸がんの摘出と胸に埋め込んだ点滴用ポートの取出し手術を受けて一昨日の日曜日 昼頃に退院してきました。術後12日目で未だ腹筋は使えませんが家の周りを杖無しでゆっくり散歩できるまで回復しました。
kanzo2.jpg 
癌の出来ていた場所は図のS2とS3の左葉外側区域と呼ばれる場所で、S2とS3区域を一塊に摘出したとの事でした。下の、切除した肝臓のイラストは娘が原寸大で描いたもので形は魚のマンボーに似ていたとのこと。約10cm四方と随分大きいですが、これでも全肝臓の16%だそうです。イラストの中央の丸いのが癌です。大きさは未だ詳細説明を受けておらず分かりませんが、4月17日のCT検査時点で2.8cmに成長していたとの術前説明がありましたのでおそらくその近辺のサイズかと思われます。切除しなかった肝臓には手術中に超音波検査を行い怪しい影が本当にないのかも調べてくれる手筈でした。
 
kanzo11.jpg肝臓切除部.jpg肝臓を切ると言っても、肝動脈、肝静脈、門脈という血管や胆管を処理しながらの手術で、家族によると朝11:30に手術室に見送り、ICU内で再開できたのが夜7時だったようで、術前術後の麻酔処置の時間を1時間としても手術時間は6時間半もかかったようです。家族への術後説明では、胆汁が中々止まらず時間がかかったとの事でした。前回の大腸の手術の時に胆のうを切除しているのでそれも影響したのかも知れません。
 
術後はICUで一泊し、翌日から一般病棟に移り、いきなり歩行訓練かと思いきや、執刀医の先生から「今日は歩かなくても良いですよ」との助け舟がでて助かりました。でも翌々日の朝には「さあ歩きましょう」と誘われ十数メートル歩き、ベッドに戻った瞬間に意識を失った様です。気付くと数人の看護師に必死で呼びかけられており、「うん、どうした?また手術でもやったのかな?」という感じでした。
 
その翌日もレントゲン撮影の時に立った状態の撮影で「息を吸って、吐いて、止めて。。。」と言われ、車いすに座った途端に又意識を失った様です。心電図や心臓の超音波検査をされ循環器の先生の診察も受けましたが異常はなく、迷走神経の反射でしょうとの事でした。
 
困ったのは、この後ナースたちから悪い意味ではないのですが要注意人物としてマークされ、胸には心電図のセンサー、指には酸素濃度センサーを付けられ病院内の何処に居ても異常が有ると誰かが飛んでくる状態でした。痒くて仕方がなかったので退院の数日前に執刀医にお願いし取り外して貰いました。
 
骨盤から新たに見つかった癌細胞.jpgお見舞いの花.JPG今回の手術では肝臓だけでなく、腹膜近辺への転移が無いかも開腹して(傷口は臍上3cm位の所を水平に約15cm切り、その線の中ほどから胸に向けて約15cmの切り傷があり逆T字形をしています)入念に調べて貰いました。ちょっとショックだったのは、骨盤付近で2~3mm大(右のイラスト参照)の癌と思われる塊が見つかり病理検査に出しているという説明があった事。次回診察日に結果説明がある予定です。
 
今後の予定:
 
5月15日 血液検査と術後の診察
5月25日 CT検査
6月    肺に転移した大腸がんのオペ予定
 
手術の連続で大変ですが「もう手術で取りきれません」と宣告される迄は希望を持って頑張り続けるつもりです。人はいつかは死ぬのですが、その時が来るまでは、明るく思う存分生きたいと思います。

  
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転移癌のPET画像         2012年4月20日UP 
 
 
今週17日 (火曜日) に撮影した造影CT画像は未だ見せて貰っておりませんが、写真は今年3月8日のPETの画像です。
 
肝臓.jpg左の赤円の所が来週26日 (木曜日) に手術予定の肝左葉外側に転移した大腸癌 (転移癌) です。大きさは撮影時点では直径20mmとのことでした。CT検査では唯の影にしか見えませんが、家賃も払わず私の体に寄生し食費代も払わずに勝手に肝臓から栄養をしぼりとっているけしからんやつです。
 
肺.jpg右の緑円部分が肺 (正確には寄静脈食道陥没部というようです) に転移した大腸癌です。3月8日のPET検査時点では長径11.7mmの辺縁平滑な結節病変とコメントされていました。 こいつは肝臓の手術が終わって、体力が回復した時点で再手術の予定です。
 
先のことを心配してもしかたが無いのですが、これから2度の手術は各臓器の専門医に任せるとして、その後で、私に有効な分子標的薬 (癌退治薬) が無いといわれているのが若干心配です。 
 
この先、腹膜播種や骨髄転移といったお手上げ状態にならないよう
、体内に隠れている癌細胞を徹底的にたたくべく、大腸がんを対象とした「がんペプチドワクチン療法」を東大医科学研究所と共に臨床研究を行っているという近畿大学や山口大学にも手術後に足を運んでみようかとも考えています。
 
 
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お花ありがとうございます
      2012年4月19日UP 
 
 
広島在住の義妹から 「手術がんばってくださいね」 と昨日お花をいただきました。

感謝。。。です! 部屋中、お花の良いにおいが立ち込めています。
 
DSCN3469.JPG 
 
今日、散歩中に同じマンションの酒飲み仲間 2人に出会いました。 
 
「元気そうじゃないですか~~」 と声をかけてもらいましたが、私の返事は「はい、ありがとうございます」ではなく 
「でしょ~~? そう見えるでしょう? でも来週また手術なんですよ」 でした。
 
「早く治して、また飲み会をやりましょう」 と励まされましたが、たぶん肝臓の半分は切り落とすことになり、あまり無理はできなくなると思われます。 
 
 
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写真集のスライドを追加しました。     4月18日追記
Click here for 200 slides.  
 
 
関西・桜めぐり
           2012年4月16日UP
 
 
4月10日から4日間、妻と関西に行ってきました。
目的は両親の墓参りと兄弟会だったのですが、ついでに大阪市内観光と吉野の桜を見物して来ました。
 
毎日よく歩きました。 
  
因みに歩数は:
初日  移動と大阪城花見、道頓堀散策 13946 歩
2日目 墓参りと兄弟会、梅田散策 12429 歩
3日目 奈良・吉野の桜見物 15236 歩
4日目 通天閣となんば花月、復路移動で 10764 歩でした。 連日いつもの2~3倍です。
 
大阪城の桜は満開でした。 たこ焼きを頬張りながら西の丸公園、天守閣、大阪城港からのミニクルーズを満喫してきました。
  
DSCN3156.JPGDSCN3164.JPGDSCN3167.JPGDSCN3166.JPGDSCN3181.JPGDSCN3186.JPGDSCN3189.JPGDSCN3194.JPGDSCN3214.JPGDSCN3217.JPGDSCN3254.JPGDSCN3256.JPGDSCN3271.JPGDSCN3278.JPGDSCN3282.JPGDSCN3285.JPGDSCN3287.JPGDSCN3298.JPGDSCN3323.JPGDSCN3324.JPGDSCN3330.JPGDSCN3332.JPGDSCN3339.JPGDSCN3340.JPGDSCN3345.JPGDSCN3346.JPGDSCN3349.JPGDSCN3378.JPGDSCN3380.JPGDSCN3382.JPGDSCN3418.JPGDSCN3417.JPG 
 
 
吉野の桜は山の下の 「下千本」 と呼ばれる所はほぼ満開でしたが、山の上の 「中千本」 「上千本」 と登っていくにつれ開花はまばらでした。 今テレビで放送中の吉野のCMを撮影したと思われる上千本の「花矢倉展望台」や中千本の「金峰山寺 金剛蔵王大権現」にも行きお参りをしてきました。 
  
吉野駅から中千本への登りだけバスに乗りましたが後は全て歩きです。山歩きと言っても私の故郷の十津川村ほど山肌が切り立ってはいませんが、似た風景もあり懐かしく感じながら楽しんできました。今年は開花が少し遅いようです。毎年4月上旬から5月上旬頃まで桜が楽しめるようです。
 

DSCN3340x.JPG

 
近鉄・大阪阿部野橋駅から特急電車で1時間16分、特急料金込みで1,450円で行けましたので関西に行かれる皆さんは候補地のひとつに加えられては如何でしょうか? 高さ7Mもある金峰山寺 (きんぷせんじ) の3体の金剛蔵王大権現 特別公開 (ご開帳?) は6月7日までだそうです。
 
DSCN3413x.JPGよく歩き、殆ど毎日のように200~300円の関西うどんを食べ、痩せたかと思いきや、私が1Kg、妻が2Kg体重を増やして帰宅しました。
 
DSCN3404.JPG最終日に初めて行った通天閣で、ビリケン像の前で記念撮影して貰ったのですが、撮影直後にカメラマン2人がかけてくれた掛け声 「めっちゃ、ええや~~~ん」 が、今我が家の流行語となっております。
 
体力も気分もすっきりしましたので、これで来週からの手術の準備は万全かと思います。 私たちの帰省に合わせて兄弟会を開催してくれた兄上、姉上に心より感謝です。
 

上の写真の犬と招き猫、ただの写真だとつまらないので動画も撮ってみました。 ものすご~くかわいかったのです。
 
Click here for 200 slides. 
 
 
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先ずは肝臓のオペ決定    
2012年3月28日UP
 
 
今日病院に行き各種検査をうけた後、今後の治療方針を聞いてきました。
 
先ずは肝臓に転移した癌の切除手術を受け、その後落ち着いた段階で肺の手術を受ける事で決まりました。当初4月中に手術ができるかどうか分からないと言われて憤慨していましたが26日に決定した事で一先ず安心しました。
 
但し今日の血液検査での腫瘍マーカーCEA値は基準値5に対し、74.2と言う過去に経験した事のない恐ろしい数字でした。1月24日が7.1、2月23日が22でしたから、1か月毎に3倍強づつすごい勢いで増加しており、転移した癌は着実に大きくなっているのが分かります。 残念ながら毎日の散歩もR-1ヨーグルトも癌の大軍の前では豆鉄砲くらいの効果しか無かったようです。
 
今後の日程:
 
4月 5日 ICG 肝機能検査(血液検査)
4月17日 CT検査(2月28日のCT検査と比較して癌の成長状況を把握)
4月24日 入院(期間:約2週間)
4月25日 主治医による手術の事前説明 with 家族
4月26日 手術日(肝臓の癌部分の切除+胸の点滴ポートの取り外し)
 
手術日までの過ごし方は、お酒さえ飲まなければ普段通りで良いとの事でした。 旅行もOKとのことでしたので、行ければ大阪の私の実家の墓参りにでも行ってみようかと考えています。
 
  

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肝臓の転移癌から切除か?
   2012年3月22日UP
 
  
3月8日のPET検査、3月16日の造影MRI検査、昨年3月8日の手術で私の大腸から切り取った癌細胞(原発巣)のKRAS遺伝子の各検査結果と今後の治療方針を聞きに、昨日主治医の診察を受けて来ました。
 
検査では肝臓と肺 各1か所以外の転移は見つからなかったとの事でした。 腹膜への転移も心配していたのですが、今の所見当たらないとの事で取り敢えず一安心の結果でした。 ただし10mm以下の小さな癌は現状の医療機器では見つけられないので手放しでは喜べませんが。 また、3月8日のPET検査で肝臓の癌は20mmと変化無かったのですが、肺の方が11.7mmと若干大きくなっていました。
 
悪いニュースとしては、癌細胞の遺伝子検査で、意味はよく理解できなかったのですが私のは12番目とかに1か所変異が有ったとの事で、パニツムマブ、セツキシマブ等の最新の分子標的薬(抗癌剤)が使えないことが分かった事です。 今後手術が出来ないほど癌細胞が拡散した際に、私に使える分子標的薬は現状ではアバスチンと言う、効果が余りないと言われているものしか無いことになります。
 
転移箇所が肝臓と肺の2か所以外に無いとの確認が取れたので、先ずは肝臓から手術となる予定です。肝臓の癌は肺に比べて成長スピードが早い様ですので、希望としては明日にでも手術を受けたいのですが、手術室と他の医師との調整が必要な様で、手術日に関しては1週間待って欲しいとの事でした。3月28日には決まる予定です。
 
手術に向けた血液の再検査、尿検査、レントゲン、心電図、呼吸機能検査を3月28日にうけることに成りました。検査の後に手術日を決めて貰えそうです。 
 
  

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1073R-1乳酸菌    2012年3月17日UP
 
 
1073R-1乳酸菌がNK細胞を活性化させるメカニズムを少し勉強してみました。
 
どうやらR-1ヨーグルトの中の1073R-1乳酸菌は、多糖体(EPS)なるものを多く生み出し、それが体内にインターフェロンガンマー(INF-γ)なるものを誘発し、そのインターフェロンガンマーがNK細胞を活性化させるとのことです。。。難しいですね。
 
 免疫のメカニズムに関する詳細な説明スライドはココを参照してください。
 
1073R-1乳酸菌って.jpg 
 NK活性のメカニズム.jpg
  

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オムロン歩数計      2012年3月17日UP
 
 
今更遅いって妻に笑われているのですが、癌が肝臓と肺に転移したのが分かった最近、よく歩くようになりました。 

今日はあいにく終日雨で歩数は伸びないと思いますが、目標は毎日5000歩超です。 写真の歩数計(万歩計?)を息子が63歳の誕生日の祝いに買ってくれました。 8日分の歩数を日ごとに記録しておけて、データーをパソコンにいつでも取り込めて自動的にオムロンの WellnessLINK なるサイトに転送してくれ定期的に健康状態の診断コメントを出してくれます。 チャート表示もしてくれて結構気に入っています。 血圧と体温、体重のデーターも手入力ですが WellnessLINK に追記できます。
 
歩数計.jpg 
 
歩数チャート.jpg 
 
 
 
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R1ヨーグルトのコピー
  2012年3月17日UP
 
 
タイガーのヨーグルトメーカー(アマゾンで5千円)を買って、品薄の明治1073Rー1乳酸菌ヨーグルトを増やしてみました。

DSCN3081.JPGDSCN3078.JPG


  
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
  
 
 
作り方は;
 
1)パック牛乳を冷蔵庫から出して常温に戻しておく
2)手をしっかり石鹸で洗う
3)付属品の牛乳パックキャップ(白)と計量スプーンを3分間熱湯に浸し殺菌する
4)パック牛乳の注ぎ口を4隅とも開ける
5)ヨーグルト(スターター)の蓋をを開けて計量スプーン2杯(大さじ2杯くらい)
  の量をパック牛乳の中に入れてよくかき混ぜる
6)ヨーグルトメーカーの中に入れ、殺菌したキャップ(白)で蓋をする
7)ヨーグルトメーカーの上蓋(透明)をして10時間程 通電する
 
夜11時頃にしかけて翌朝9時に、1リットルのヨーグルトが出来ていました。
出来立ては熱いのでヨーグルトメーカーから出して冷蔵庫で冷やす必要があります。
好みでジャム、はちみつ、果物をトッピングして食べると飽きずに毎日食べられます。
 
食べ終わる前に、自家製のヨーグルトを5)のスターター乳酸菌の代わりとして使えばエンドレスに増やせるはずです。 ただしヨーグルト作りに雑菌は厳禁とのことですので、もし入手出来れば新しいヨーグルトを買い足しておくつもりです。
 
6)のヨーグルトメーカーにパック牛乳を移す前にキャップをしてしまうと、パックを持ち上げた際に牛乳があふれ出てしまいます。 はい、私はヤッテしまいました。。。要注意です。
 
若いころ、ブルガリアのソフィアを訪問した際に教わったヨーグルトの作り方は、食べ残しのヨーグルトを新しい牛乳に混ぜ、毛布にくるんで押し入れで1昼夜保存するという荒っぽいものでした。 購入したヨーグルトメーカーは通電中45℃に保温してくれて短時間にヨーグルトを作れる様です。 欲しいものが何でもインターネットで探せて入手できる、便利な世の中になったものです。
 
    
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R-1 ヨーグルト
     2012年3月13日UP
 

 
DSCN3072.JPG食べるとインフルエンザにかからないヨーグルトとして有名になり、今だに入手困難になっている本物の赤いヨーグルトを久しぶりに近くのスーパーでGETしました。 一人一個の限定販売でした。 メーカーのプレスリリースにも一定の効果が発表されており;
 

体内の Natural Killer 細胞を活性化させインフルエンザ菌や癌をやっつけてくれるそうです。 TV局が取り上げた後、ず~と品薄状態が続いていますので、ヨーグルトメーカーでも買ってこの菌を増やして試してみようかとも考えています。 今更遅すぎるかも知れませんが。。。

余談ですが、最近のスーパーのヨーグルト売り場がやたらと赤くなっているのは滑稽ですね。
 
  
    
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此れまでの経緯
      2012年3月12日UP
 

 
1昨年の暮れ頃より便が少し出たあと直ぐに詰まってしまう感じの排便障害に悩まされ、昨年2月末にファイバー検査を受けたところ、大腸のS字結腸部分に腸管が閉塞するほどの大きな癌が見つかりました。 破裂すると危険な状態だったため検査直後に着の身着のまま入院し、3月8日に手術をうけました。
 
執刀医の術後説明では、S字結腸癌とその前後10cm、計20cmの大腸と胆嚢を切除。また手術中に大腸のリンパ節に4箇所と腹膜の膀胱壁側に1箇所の転移が新たに見つかったため同時に切除したとのこと。腸管を飛び出して腹膜に転移したことにより、癌の進行度はステージ4とのことでした。
 
また手術では、執刀医の肉眼で発見できる範囲の癌は取り除けたものの転移を来した経路の中に、顕微鏡で見なければわからないような小さながん細胞が隠れている可能性もあるため、これを叩くための術後補助化学療法としてmFolfox6なる抗癌剤の点滴治療を1クール(2週毎、12回)受けました。
 
以下は腫瘍マーカーCEAの変化を時系列で表したものです。
 
経緯.jpg   
 
今年1月24日の血液検査で腫瘍マーカーCEA値が7.1に上昇したため、2月末に精密検査を受けたところ2月23日の血液再検査でのCEA値が22と言う、転移を表す数値に急上昇していました。2月28日の造影CT検査で、肝臓に2センチ、肺に1センチの転移癌が見つかりました。
 
CEAは、大腸がん細胞が増殖している組織内からつくり出されるタンパクとのことですから、それが1月24日の7.1から、僅か1か月で3倍の22に増えたということはそれだけ急激に癌細胞が大きくなったと推定できます。
 
上記CEAの変化を時系列でみる限り、私の癌は、抗癌剤の点滴中とその薬の持続中はおとなしくしていて、薬の効果が和らいだ途端に増殖を始めたようです。1クール最後の点滴が昨年の9月14日ですから、それから約2か月間は薬の効果があったと思われます。 
 
またブログには書いていなかったのですが、妻が舌癌1回目の手術で入院中に私の右腕に帯状疱疹が出たことがあります。 1週間ほど放置し11月16日に皮膚科で塗り薬を出して貰っていますので、昨年の11月上旬に体力が落ちた隙をつかれたのかも知れません。
 
又今にして思えば、執刀医の当初の処方であった、mFolfox6+分子標的薬(2007年承認のアバスチン)を後任の医師が、癌が居るか居ないか分からないのにアバスチンを使う意味がないし、使っても効果は薄いと宣言し、mFolfox6のみの処方に変えたのも悔やまれます。
 
今の主治医は、そのときの顛末を覚えていますので、私の癌の遺伝子が野生型であれば
2008年承認のアービタックス(一般名セツキシマブ)、または2010年4月に承認のベクティビックス(一般名パニツムマブ)なる分子標的薬を術前または術後に使うことを検討しているようです。
 
何れにせよ3月21日の診察で治療方針の説明がある予定です。
 


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大腸癌体験記4 [大腸癌体験記]

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ステージIV大腸癌1年生のエピソード版です。随時追加していきます。

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niwatori_L.JPG
 
               大腸癌体験記1へ                  
  
 
妻の舌癌に関する記事は別項目(妻が舌癌に)に引越ししました。

 
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肝臓と肺に転移               
2012年3月6日UP
 
 
2月末の精密検査の結果を聞きに、今日病院に行ってきました。
 
血液検査での腫瘍マーカーCEAの値は転移を表す22という数値でした。CT検査で分かったのは、肝臓に2cm大の癌があり、肺にも1cm大の癌が出来ていました。 転移箇所がこの二つだけであればすぐに手術をして切り取れば済むのですが、もし腹膜等にも更に癌があった場合は手術による体力低下が癌を元気づける起爆剤となり、寿命を縮めることにもなりかねないため、もう少しMRIやPETで調べてみたいとのことでした。 また分子標的薬なる抗癌剤治療も考えられるので、昨年の3月8日に大腸から切り取り病院で保管している原発巣の遺伝子検査もやりたいとのことでしたのでお願いしてきました。
 
今後の検査日程:
3月 8日(木曜): PET検査
3月16日(金曜): 造影MRI
3月21日(水曜): 診察
 
推測ですが、腹部にも癌があった場合はセツキシマブの様な分子標的薬で小さくした上で摘出手術。 肝臓、肺の各1か所以外に見つからなければ、さしあたり肝臓の癌細胞部分の摘出手術になろうかと思います。肺は今の病院で手術できるのか否か要確認です。  
  
 
 
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妻の実家に小旅行              2012年3月6日UP
 
  
 
2月29日から昨日まで妻の実家のある山口に行ってきました。最近は羽田~山口宇部空港間をJALのお供でマイルなる格安チケットで毎回往復しているのですが、往路の2月29日が大雪で首都高が閉鎖され大変な思いをしました。
 
DSCN3002.JPGDSCN3004.JPG朝、TVのニュースで飛行機の運行状況が正常なのを確認、インターネットで首都高の状況
http://www.shutoko.jp/map/realtime.html も異常がないのを確認したうえで、時間の余裕をみて1時間ほど早めに車で家を出たのですが、いつも通っている磯子の高速入口が閉鎖、周囲の道路も大渋滞でした。
 
助手席に座っていた妻に首都高お客様センターの番号 03-6667-5855 を調べて問い合わせてもらったところ、空いている入口は新山下と横浜公園のみ、また、羽田方面に行くには湾岸道路ではなくK1線経由で羽田空港へ向かうよう教えて貰い、新山下の入口を目指したのですが下の道路が大渋滞でした。 やっとの思いで新山下の入口近くに辿り着いても遅々として進まない。 入口ゲートを潜るとき「ETCカードを抜いてください」と言われ意味が分からなかったのですが、一帯のETCシステムが故障していた模様で、これも渋滞の原因になっていました。
 
JALにも電話して、出発時間の13時5分の15分前までに到着できなかった場合のルールを聞いたところ、往復利用できない場合はキャンセル扱いになり、更に片道分のキャンセル料が発生とのこと。公共交通機関を利用して遅延した場合、遅延証明書が有れば救済処置がある様だがマイカーで遅延の場合は空港のカウンターで相談してくれとの事でした。
 
雪で道路状況が混乱した上に、ETCシステムが故障していたのも事実なので、それをもとに交渉する覚悟で空港のチェックインカウンターに出発5分前に行ったところ、あっさりと追加料金なしで「16:30発の次の便をおとりします」との事。
 
混乱した大雪の日の一コマでした。

 
DSCN3037.JPGDSCN3042.JPGDSCN3060.JPG 
DSCN3036.JPGDSCN3028.JPGDSCN3029.JPG 
  
   
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内視鏡(ファイバースコープ)検査結果   2012年2月25日UP
 
 
一昨日(2月23日)、血液検査(CEA再検査を含む)と腸の内視鏡検査に行ってきました。
 
内視鏡検査では先端にカメラの付いたファイバーを肛門から盲腸まで入れた後、引き抜きながらじっくり腸内を目視検査した訳ですが、主治医の見立てでは異常なしとのことでした。
 
腫瘍マーカー(CEA)を上昇させている原因が腸管内では無いとなると、どこに有るのか、超音波やCT検査でさらに追及して行くことになります。
 
2月28日にそれらの検査を受けて、一昨日の腫瘍マーカー結果を含め3月6日に主治医から説明がある予定です。
 
ファイバー検査中にモニターを見ながら主治医から説明があったのですが、「此れが、S字結腸癌摘出手術跡の腸管接合部です」と言われた箇所は見た目では腸管内で一番細くなっており(開口部約2CM)、肛門から約14CMの辺りですとの事でした。 
 
尚、椎菌は一時服用を中止しようとも考えましたが、血液検査には関係ないだろうと判断し、ずっと飲み続けています。

 
 
  
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術後10ヶ月目の腫瘍マーカー値      2012年2月25日UP
 
 
 
1月24日の血液検査で腫瘍マーカー(CEA)が7.1に上がっていました。
私のCEAの推移は以下の通りです。 5以下が正常値。
 
CEAの推移.jpg 
 
 
 
  
 
 
 
  
 
 
 
  
 
 
 
 
  
 
  
抗癌剤治療中に一度だけ5.5まで上昇したことがありますが、その後は下がり続け昨年11月8日には2.8まで下がっていました。その後2か月ほどで7.1まで一気に上昇したことになります。
 
”CEAとは”なるキーワードでネットで調べると次のような記載がありますが、いつもはおっとりした主治医が真剣になってきた理由が分かる気がします。
 
CEAは胎児の消化器細胞だけにあるタンパクの一種ですが、がん細胞が増殖している組織内からもつくり出されます。高齢や喫煙でもやや上昇する傾向があります。がんが進行するにつれて高値となり、基準値の倍(10)以上ではがんの疑いが濃厚、4倍(20)以上では転移がんが疑われます。
 
がんは進行性であり、CEAの高値ががんによる場合は上昇傾向を示すため、1~2ヵ月後に再検査を行います。これで変動がなければ、高値でも心配ないことがあります。
 
CEAは、がんを切除したり、抗がん剤療法でがんが縮小したりすると値は低下します。その後の経過観察でのCEAの再上昇は、がんの再発やほかの臓器への転移などを疑わせる指標のひとつとして重要になるため、2~3ヶ月に1回は測定します。
 もし、再上昇を認めた場合は、ただちに腹部超音波検査や腹部CTなどの精密検査が必要です。
 
  
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術後10ヶ月目の検診 癌再発か?    2012年1月24日UP
 
 
今日で術後10か月と2週間、最後の抗癌剤治療後ほぼ4か月が経過したので、血液検査と診察を受けて来ました。 血液検査の結果は腫瘍マーカーCEAを除き全て正常。
 
CEA値は基準5.0以下に対し、7.1に上がっていた。
抗癌剤治療中の昨年8月3日に4.8から5.5に上がった事が一度あるが、今回の数値は許容値の範囲とは言えないようだ。
主治医の説明にも緊張感が現れ、点滴ポートの摘出手術の日程を決めてもらうつもりでいたが、又使うかもしれないのでそのままにしておきましょうとの事。
 
血液検査で黄信号が灯ったため、次回からまた検査検査の日々が続く
2月15日 ゴルフ教室のコンペ@小田急藤沢GC
2月23日 血液検査、内視鏡検査
2月28日 腹部超音波検査、造影CT検査
3月6日  主治医の診察
 
最近の体調;
 
頭髪は全部生え変わった後に一度も染めておらず可也白くなりましたが
食欲も有りいたって元気です。 毎週2回のゴルフレッスン通い、妻の通院の送迎、散歩と家族の食器洗いを順調にこなしています。 お酒もすこしづつ飲めるようになり、忘年会や新年会への参加も出来る様になりました。 昨日は雪の予報だったためスタッドレスタイヤへのタイヤ交換も一人でやりとげ、来月15日のゴルフコンペにも参加する予定です。。。と元気もりもりだったのですが。
 
癌4期、恐るべしです。 毎朝飲んでいた椎菌は腫瘍マーカーに影響が有るとは考えられないが、次回の血液検査まで中断し様子をみることにする。

   
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年末の大掃除                2011年12月6日UP

 
最近の体重は62Kgまで回復した。体温・血圧共に正常!酒も少しづつ飲めるようになってきた。
 
miniture fm UG.JPG先週から妻が再入院中のため最近は掃除・洗濯・食器洗い・病院通いとけっこう忙しくしている。料理は苦手なので時々東京から帰ってくる娘に作り置きをして貰っている状態。今日は午後からゴルフ教室と妻の病院へ行くのだが行く前にちょっとだけ大掃除を始めた。
 
3年ほど前に家のリフォームをしてからキッチンの前の陳列台に置きっぱなしだった人形(写真・陶器製・南米ウルグアイで購入)の埃落としを試みた。最初は雑巾で拭こうと考えたが面倒くさくなり食洗機に入れることも考えたが家族に怒られそうなので水洗いをすることにした。水に沈めると出てくる泡から故郷の十津川の洪水を思い出し可哀そうになり直ぐに全員救出した。人形の恨みか、中に染み込んだ水が、何時までも止まらない。
 
妻の病気が早く良くなりますように!!!
 
 
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「椎菌」飲みはじめました!        2011年11月27日UP 

 
 
椎菌.JPG長兄が直腸がんを患ったときに長期間服用し、同じDNAを持つ私にも効くかも知れないと試しに一箱送ってくれた椎茸菌健康食品です。 顆粒1.5g/袋のものが30袋入りで一箱3万円強と言う高価なものです。
 
カビの生えた椎茸がどの様なものか知りませんが多分そんな感じの味で、飲むときは両手を合わせて全快を祈り息を止めて一気に水で胃に流し込むようにしています。
 
はたして小生の癌に効くかどうかは分かりませんが買い足して少なくとも数ヶ月間は飲み続けてみるつもりです。それにしても一袋当り1000円ですので毎朝ゴルフ練習場のボール2籠、130個分を一気に飲み干していることになりちょっと複雑な気持ちです。
 
椎菌の効果かどうか分かりませんが、飲み始め翌日から便の出が多少良くなった気がしています。
 

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術後 8ヶ月目の検診            2011年11月16日UP 
 

11月8日血液検査と造影CT検査に行き、一週間後の昨日主治医から結果説明を受けました。

CT検査では、手術部位とその周り、腹膜、肺に至るまで怪しい影は一つも見られず。腹水も無い。
腫瘍マーカーCEA値も此れまででベストの2.8(基準値5以下)を示しており転移は認められないとの事。

赤血球数が若干基準値を下回っているものの、白血球数:6300、Neutro:49.4%、血小板数:15.1と何れも正常値を示していた。 血液上の抵抗力も十分なので年末年始に人中に出ても大丈夫との事。嬉しい!
 
次回定期検査日は来年3月8日では空きすぎるので、血液検査(腫瘍マーカー)だけを1月24日午後に入れてもらった。
  
 
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今後の経過観察              2011年10月5日UP
 
抗癌剤治療1クール/12回終了後の診察を受けに昨日病院に行ってきました。
毎回の事だが血液検査を受けた後に12回目点滴治療の副作用状況のヒアリングを受けた。
 
今回の体調としてはこれまでで最悪で、症状としては;
-口内炎(抜針後1週間強 上下唇が口内炎で真っ白の状態が続いた)
-手先、足先の痺れ (寒くなったせいかも知れないが両手の第一関節までの手先に痺れがあり、メ
ガネのフレームに触る時今だに違和感が有る。 足先は両足の指全体が痺れを感じており寝る時も靴下を履いている状態)
-抜針数日後の事だが、寝ているとき異常な口や喉の乾きを感じた。 アズヌールうがい薬で保湿し
て凌いだ。

12回も副作用の強い薬の点滴を受け続けたため流石に薬が隅々まで行き渡り、体が悲鳴をあげている様に感じ12回を1クールとした意味が分る様な気がしている。
 
昨日の血液検査の結果
好中球数が595と此れまでで最低値を示していた。血小板数も基準値13以上に対し9.2と低かっ
た。 抵抗力が可成落ちているので、回復するまで数週間は人中に行くのを避けなければ危険だ。 反面、腫瘍マーカーCEA値は基準5以下に対し、4.0と此れまでで最良の結果を示していた。嬉しい。
 
CEA値の結果が良かったためか、今後暫くは術後4箇月おきの血液検査及び造影CT検査で様子を見る事となった。3月8日が手術日なので次回検査が11月8日(翌週の15日診察)となった。

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近  況                            2011年9月24日UP
 
先週12回目の点滴を受けてから1週間と4日経った今日は体調も良く、朝7時に起床。 昨日まで口内炎で爛れて痛かった唇も赤い腫れがわずかに残っているものの可也治っている。
 
DSCN2913.JPG朝食前に近くの大学の施設を1週(約3000歩)する散歩をしてきた。DSCN2910.JPG散歩DSCN2911.JPGの途中、先日の台風15号で道に沢山落ちていた団栗を見つけ何個か拾ってきた(写真左)。 抗癌剤に叩かれ58Kg前後に痩せた体の体力を回復すべく午後にはゴルフ練習場にも行き自主トレの予定だ。
 
昨日、妻と都内に出る用事があったついでに、高さ634Mの東京スカイツリーを初めて見てきた。車で雷門の提灯を左手に雷門通りを通過する際、道の真ん中前方にど~んと立派な姿が見えて来た。 前進し吾妻橋を渡り浅草通りを左折して更に近づき、観光バスが2台停まっていた間に駐車して撮ったのが右の写真。3月11日 の大地震にも耐えた容姿は流石に立派だ。完成したら展望台に一度は行って見たい。
   
  
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12回目の抗癌剤治療          2011年9月14日UP
   

今日、血液検査と1クール最後の点滴をうけてきました。副作用の好中球減少で当初予定より2週間遅れの治療だ。今後の予定は10月4日に血液検査と今回の治療結果の診察。 その後は2ヶ月おきの血液検査と4ヶ月おきのCT検査で隠れているかも知れない(いや絶対に居るはずだ)癌細胞の監視を続けることになる。 但しCT検査でもポリープが成長する過程の観察はできても、それが癌細胞か否かの判定は開腹手術するまで分からないと言うのがもどかしい。 島津製作所が癌を早期発見できる装置を最近開発したそうだが、早くそのような装置が世に出て欲しいものだ。

前回まで上昇を続けていた腫瘍マーカーCEAの数値(6/22 :4.7、 7/6 : 4.8、 8/3 : 5.5)は今日の検査で4.3と正常値だったので一安心だ。 主治医曰く、この数値は5+/− 0.9程度の変動をする事があるので気にすることは無いとの事だが、基準値が5以下と知らされている患者本人は些細な変化も気になるものだ。

右胸の皮下に埋め込んっだ点滴のポートと静脈までのチューブは除去手術を受けたい所だが、抗がん剤の副作用が完全に抜け元気になるまでしばらくは留置しておく予定だ。 局部麻酔手術は全身麻酔の大きな手術より恐怖感があり心の準備期間も欲しいのが本音だ。

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                          2011年9月7日UP
  
鳥越俊太郎さんの本 「がん患者」 6/30講談社発行を読みました。
 
 
鳥越さんの方が大先輩だが、小生のケースと良く似た内容が多く興味深く読ませて頂きました。
 
小生のケースとの違いは:
 
1)癌発見のきっかけ:
内視鏡検査で原発巣が発見されたのは同じだが、検査に至る過程が鳥越さん
の場合はビールの味覚変化と下血、小生の場合は便秘症状のみ。
 
2)手術前のコロンクリーニング:
鳥越さんの場合手術前3日間かけて腸内を空にした様だが、小生
の場合がんによってほぼ完全な腸閉塞に成っていたため2リットルの下剤を飲んでも便が全く出来なかったので手術時には腸内に可成沢山残っていたはずだ。
 
3)病室から手術台までの移動:
小生は手術台に自力で上がったが、鳥越さんの場合は4回の手術すべてストレッチャーでの移動
。 又手術前の患部への点墨なる作業を小生は経験していない。
 
4)手術:
鳥越さんは直腸癌で腹腔鏡手術x1回目(2005年10月6日)、左肺への転移で胸腔鏡手術x2回目(2007年1月15日)、右肺への転移疑惑で胸腔鏡手術x3回目(2007年8月16日)、肝臓への転移で開腹手術(2009年2月10日)と計4回も手術を経験されているが、小生の場合S字結腸癌で今のところ腹部開腹手術(2011年3月8日)の1回のみ。
 
5)術後の抗癌剤:
処方されている薬が違うが、鳥越さんの場合副作用が全くなかったとのこと。 小生の場合、倦怠感、立ちくらみ、口内炎、喉の炎症、手先足先のしびれや色素沈着、脱毛等の副作用があった。
 
以上、5点位の様だ。

手術に関しては小生は腹腔鏡ではなく開腹手術をして貰った事がいろんな意味で良かったと思っている。 具体的には、CT検査やレントゲン、超音波と言った検査で見つかった胆嚢や肝臓の怪しいポリープに対するがん無罪判定ができた事。 又事前の検査で見つからなかったリンパ節や腹膜への転移が発見できた事である。 腹膜への転移は実際に開腹し、執刀医の目と手の感触で探し出せ一気にステージIVの判定となった訳だ。 術後に抗癌剤で叩いてはいるが、腸管を突き破り腹膜へ転移していたと言うことは絶対に他にも目に見えない状態で隠れているに違いなく、それが鳥越さんのケースの様に将来大きく成長し何度か手術が必要となろう事は覚悟している。
 
因みに、小生の通っている病院ではポリープの大きさが10mm大に成長すると手術となる。
   
  

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大腸癌と体重                 2011年9月5日UP  
 

11回目の抗癌剤投薬(点滴)6日目の今日は昨日に比べて口内炎の状態が良い。唇上下の昨日白かった部分や舌の裏表の白いのも取れ味覚が戻ってきた感じだ。多分好中球数の自然回復と昨夜寝る前にたっぷり塗ったケナログの併せ効果が効いた様だ。

お祝いの意味か先月一度散ってしまった我が家のハイビスカスが今朝写真のような美しい花を咲かせてくれた。


DSCN2843.JPGDSCN2841.JPG 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
DSCN2844.JPGDSCN2842.JPG 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   
 
体重減の話だが、手元の健康診断報告書と手術後の記録では小生の体重は以下の通り:
2006年11月30日 64.8Kg 便潜血反応(ー)
2007年7月7日   63.8Kg
2009年3月4日   64.3Kg
2010年3月26日  69.2Kg
2011年3月手術の数日後 約64Kg、3月末の退院時  約62Kg
2011年5月末 約60Kg、6月末 約58Kg、7月末 約58Kg、8月末 約58Kg
 
小生の健康時の標準体重が64Kgだとすると、それから手術と抗癌剤治療を経て6Kg減少、ピークの69Kgから11Kg減少したことになる。 体重変化だけを見ると2009年3月~2010年3月末に急激に体に異常な変化が起きていた事になる。 後の祭りだが今にして思うとこの時点で少なくとも検便で便潜血反応程度は調べるべきだったと反省している。
Belt.JPG 
手術前に使っていたズボンのベルトは、抗癌剤治療を始めてから12cmほど切り落とし短くして使っている。

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抗癌剤治療の実態と補助薬      2011年9月1日UP 
 
 
昨日病院で11回目の点滴治療を受け、残すところあと1回で当初予定の1クールが完了するので、mFolfox6なる抗がん剤治療の実態を記録に残し今後の自分の参考にしたいと思います。
 

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抗癌剤治療の実態
 
2週ごとに通院し、再診受付→血液検査(腫瘍マーカー検査は毎月初のみ)→外科外来受診→点滴治療→会計→院外処方補助薬のFAX発注迄の、所要時間は毎回5~6時間。所要時間の内訳は血液検査待ち時間1~1.5時間、再診待ち時間1~1.5時間、院内点滴治療2.5~3時間である。昨日は家を朝8:30に出てバス・電車を乗り継ぎ病院に行き、タクシーで帰宅できたのが15:30頃であった。
 
F1000075.JPG院内での点滴治療は、先の大腸癌体験記でも記したが、吐き気止め点滴(15分)、抗癌剤エルプラットと5-FUの活性剤レボホリナートの点滴を2時間、その後抗癌剤の5-FUの急速静注(約10分)であるが薬の準備に時間を要する事もあり多少の待ち時間が毎回ある。 但しこの治療は飛行機のビジネスクラスの座席のような快適なTV付きフルフラットシートの上で行われるので、毎回外で待ってくれている妻には申し訳ないが昼寝も出来て本人はいたって快適である。 1回6万円強もかかる高額治療なので、せめて椅子だけでも立派にしたものと思われる。
 
ポートからの点滴.JPG病院での点滴終了時点で5-FU(フルオロウラシル)が風船に詰まったものがプラスティック製のビンに収まったものからの点滴に切り替えられ、それを自宅に持ち帰り46時間の持続点滴を続ける。昨日水曜日の装着が14:40頃なので抜針は今週金曜日の12:40頃となる。 針は長さが2cm前後はある長く太いものだが、電車のパンタグラフの様な形状のプラスティックの仕掛けが付いているので、押しつぶされたパンタグラフの両端を親指と人差し指で挟むように押すと、針が抜けパンタグラフの中に一気に収まる構造になっている。 右胸の鎖骨下部分に装着されていて見えづらいので自分での抜針は難しく毎回妻に頼んで外してもらっている。

毎回5FUが体に入るに従って、2日目、3日目と次第に体調が悪くなる(症状:吐き気、立ちくらみ、口内炎等々)。右の写真は右乳首の上の黒いのがパンタグラフ形状の針(右胸皮下の点滴ポートに深く刺さっている)、そこからやや右上の鎖骨下に向けてチューブがのび静脈に治療薬を流し込む構造になっている。黒いパンタグラフの右側にある青白のものは体温センサーで治療薬供給チューブが引き剥がされる様な事故の場合に薬の供給を遮断できる構造との事。因みに5FU治療薬は直接肌に漏れると皮膚が侵される劇薬とのこと。 因みに車の運転時のシートベルトはパンタグラフを外した後もポート付近に当たり危険なため、シートベルトが一定以上締まらないように大型クリップで上部を止めている。
 

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副作用対策 補助薬
 
イメンドカプセル 吐気どめ
 
院内点滴1時間前125mgx1、1回目から正確に24時間後と48時間後に各80mgを服用  (但し、小生の場合1回目と9回目にこの薬を処方されたが、2回とも喉、口、唇がカラカラに乾燥し水を飲むにも口を手でこじ開けねばならない位ひどい副作用に襲われたため、10回目以降処方を中止して貰った。変わりに10回目からデカドロン.JPG下記ステロイド剤のデカドロンが処方された
 
デカドロン アレルギーや炎症抑制 ステロイド剤 
 
朝と昼の食事後に各0.5mgx4錠を点滴開始翌日から3日間服用。
 
ナゼア.JPGナゼアOD錠 吐気どめ
 
0.1mgx1を吐き気が治まらないときに水なしで服用。 小生の場合吐き気は生唾が増える程度で軽い場合が多く、最初に5錠貰ったが此れまでに2錠のみしか使用していない。
 
ワセリン.JPGアズノール.JPGアズノールうがい液 1日8回、3度の食前食後+寝起き+寝る前に、うがいと口内消毒
 
ケナログ.JPGケナログ口腔用軟膏 口内炎治療薬 1日4回、毎食後+寝る前
 
ワセリン 口内炎治療の為1日4回、毎食後+寝る前
 
ディオバン.JPGガスターD.JPGmaglax.JPGマグラックス錠 軟便剤 330mgx1錠を朝夕食後に服用
 
ガスターD錠 胃腸薬 2mgx1錠を寝る前に服用
 
ディオバン 血圧降下剤 40mgx1錠を朝食後に服用
 
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EPA.JPGビタミンB.JPG上記の他にサプリメントとして、妻から下記を飲まされている。
 
ビタミンB群 口内炎解消の為 毎朝食後に2錠
EPA     青魚のサラサラ成分 毎朝食後に3錠
 


コメント(2) 

大腸癌体験記3 [大腸癌体験記]

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 ステージIV大腸癌1年生のエピソード版です。随時追加していきます。 
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11回目の抗癌剤治療                   2011年8月31日UP
  
今日の白血球数は3400、好中球数は1608で無事11回目の点滴治療を受けることができました。 次回12回目の一先ず最後の治療は順調に行けば9月14日となる予定だ。
 
2週間前からうがい薬(アズノール)の回数を日に8回(食前食後X3+朝晩)に増やし頻繁にケナログやワセリンで手当しているが口内炎はいっこうに良くならない。 両足指先部分の痺れも若干気になる様になった。

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10回目の抗癌剤 治療再開!!         2011年8月18日UP

  

8月3日の予定だった点滴治療は2週間遅れで昨日8月17日にようやく受けることが出来た。白血球数と好中球数は2週連続の投薬中止により回復していた。8月10日の白血球数2600→今回3900、好中球数730→今回1740であった。 次回11回目の治療は順調に行けば8月31日となる。
 
2週間ぶりの抗癌剤だが、昨日まで治りきって居なかった口内炎が今朝方は更にひどくなっている。此れまで毎日5回使っていたアズノールうがい薬の回数を今日から8回に増やし、口腔用軟膏ケナログやワセリンの塗布回数を増やす予定だ。
  

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10回目の抗癌剤治療                  2011年8月10日UP

  
当初8月3日に予定していた点滴治療は8月10日の今日も中止だ。理由は好中球数の減少。前回960ほど有った好中球数が今回は700台に減少。 白血球数も2千数百と3000を切っていた。医師曰く、心配することはありません。 じっくり体を安めて治療を再開しましょうとの事。 体的には快適な日々がまた1週間増えたので大歓迎だ。でも1クールの終了と共に、先輩や友人達が祝杯をあげようと言ってくれている予定が狂う。でもいたし方ない。

今日は病院がものすごく混んでいた。 朝11時の診察予約だったが、実際に診察室に入れてもらったのが午後2時頃、実際には事前の血液検査が有るので1時間程前に到着しているので、4時間強病院の待合スペースで待たされたことになる。若い頃は短気だったが今は忍の悟りの境地である。

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10回目の抗癌剤治療予定              2011年8月9日UP
 

明日、8月10日(水)は10回目の抗癌剤点滴に通院する予定だ。 事前の血液検査での好中球数が1000を超えて居ないと中止になってしまうが。 早く1クール12回の治療を終えたいものだ。 7月20日の9回目の点滴から3週間経っているので、最近は調子が良い。 昼間は暑いので、朝食前に軽く自宅近辺を散歩し、夕方日が落ちてからまた妻と共に散歩している。

今日は夕方ゴルフ練習場に行き120発ほど打つ予定だ。 右胸にポートが埋め込まれているので激しい運動は出来ないが、体の回転とクラブヘッドの重さを生かした素直なゴルフスイングを心がけるには、そのハンディーがメリットと成っている。

口の口内炎は未だ完治していない。

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手の痺れ対策                       2011年8月9日UP
  
抗癌剤治療中、冷たいものに触ると手足の指先に痺れが走る。小生の場合、冷たいものだけでなく、味噌汁の様な熱いものにも同様の症状がある。その対策として上の写真の様に、鍋つかみを使っている。
 
暑い季節にはあまり必要無いが、寒い季節には冷えたドアーノブに触るだけで指先に痺れが走る。対策として軍手の5本の指部分を切り落としチューブ状にしたものを我が家の全てのドアーノブに挿してしのいでいる。チューブ状の軍手の上から輪ゴムで縛ると完璧だ。トイレの後などの手洗いも冷たい水には一切触れない、洗面所で温水が出てくるまでじっと待つ。 妻がガスと水道代が上がったと嘆くもいたしかたなし。
 
今は夏なのでアイスクリームも食べたいが、抗がん剤治療が終る迄のもう少しの辛抱なので、家族が食べていてもじっと我慢している。
 
因みに上のノン・アルコール・ビールは現役時代の元上司に一番美味いと最近教わったブランドで、我が家では月1~2回、体調や肝機能の数値が良い時のみ飲むことが許される。実に美味い。
  
  
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好中球の話                         2011年8月9日UP
  
好中球とは白血球の中の成分で、一番ばい菌を攻撃してくれる成分とのこと。
血液検査データからの見方は、白血球数のデータにNeutro%のデータを掛合せた数値が好中球数だ。
この数値が多いほどばい菌への抵抗力が増し、数値が低いほど抵抗力が弱まる。
小生の抗癌剤治療では1,000を下回ると治療中止となる。
 
 
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突然の治療方針変更                   
2011年8月9日UP
  
4月12日(火)、2週毎火曜日の2回目の点滴治療のときの話。
手術を担当してくれた女性主治医が3月末付けで大学病院に戻ることになり、4月より同大学から新しく異動した医師が小生の主治医になった。
 
新しい医師曰く、「5FUは負担が大きいので、3回目から飲み薬のゼローダに変えましょう。効果は殆ど5FUと同じです。又アバスチンは癌が居るか居ないか分からない現段階で投与しても意味が無いのでコレも止めましょうとのこと。但し準備の都合があるので今回は1階目と同じ処方(エルプラット+5FU)とします。」と言われ、10数万円の費用と痛い思いをしてポート手術をしたのに、同じ病院で医師が替わったとたんの飲み薬への変更に疑問は残ったが、そんなものかと素直に従った。 
 
治療後、迎えに来ていた妻に話すと、突然の治療方針変更に不安がり、後日近くのクリニックに相談しセカンドオピニオンを出して貰った。クリニックの医師は小生の通っている病院の殆どの医師と交流があり、知人の医師に直ぐeメールを出し相談してくれたようだ。その結果、やはり実際に手術を担当した執刀医の治療方針は尊重すべきだと言う事になり、3回目以降の点滴治療は治療方針を元に戻し、医師を替え、4月27日(2週毎水曜日)の治療にしてもらう事になった。
 
治療方針を元に戻すと言っても、当初2回目から投入予定だった分子標的治療薬ベパシズマブ(アバスチン)は、最新の治療データから5FUと併用してもしなくても治療効果が殆ど変わらないし、癌細胞が無いかも知れない現状で使っても高血圧や消化管に穴が開く等の害はあっても益が無いとの説明があったのでやめる事になった。 癌が再発した場合にはこの分子標的治療薬も併用することになると思う。

医師が替わると、突然治療方針変更が起こることがあると言う話でした。

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大腸癌体験記2 [大腸癌体験記]

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ステージIV大腸癌1年生のエピソード版です。随時追加していきます。

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抗癌剤治療(mFolfox6)                 2011年8月3日UPDSCN2729.JPG

7回目位から、抗癌剤が身体に残っているのに次の点滴を受けるような体感だ。体から薬が抜け健康体に戻った感じの日数が、6回目くらいまでは1週間程度あったが、最近は口内炎にも悩まされ、快適な感じの日数が2週間のうち3~4日くらいしか無くなってきている。
 
8月3日、10回目の点滴治療に行ってきました。 残念ながら白血球中の好中球数が1000を切ったため、治療中止となった。 1週間後にまた出直す。 此れまで順調に治療を続けてこれたのに残念。 抗癌剤の副作用で体が悲鳴をあげだした証拠だ。 腫瘍マーカーの値が5.5(基準値から0.5オーバー)だったことも少し気になる。

 

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DSCN2729.JPG大腸癌と食事                        2011年8月2日UP
 
退院してしばらくは、腸閉塞が心配なので消化のよいものを摂取するようにした。脂、塩、砂糖、香辛料類は極力少なくした。
 
抗癌剤を点滴した直後は食欲が落ちるので、豆腐、お粥、ソーメン、うどん、バナナ等が重宝した。
野菜も生のものは控え、キャベツ、白菜、ほうれん草、トマト等全て妻に煮物にしてもらって食べた。胡瓜やトマトは煮て皮を剥いてもらったものを食べた。
 
術後3ヶ月を過ぎた今は、冷やし中華や脂身を落としたステーキ、天麩羅、生野菜、スイカ、ノンアルコールビール等々、少しずつ常食に戻している。
 
だが、書物によると

大腸癌のリスクを上げる食物:トロ、サーロインステーキの様な赤身肉、ベーコンの様な化工肉、飲酒、肥満、腹部肥満、高身長、レバーやホウレン草の様な鉄分を含む食品、チーズ、動物性脂肪を含む食品、お菓子等砂糖を含む食品、が上げられているので摂取しすぎないよう留意している。

因みに、リスクを下げる食物/行動としては:運動、食物繊維を含む食品、ニンニク、牛乳、カルシウム、野菜、果物、魚、葉酸食品、セレン、ビタミンDなどが上げられている。
 
 

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DSCN2729.JPG血液検査結果             2011年8月2日UP  9月14日更新>
 
抗癌剤治療を始めて正常値を示し始めたもの:
 
腫瘍マーカーCEA値(基準≦5.0 ng/m
手術前(1/31) 20.8→点滴1回目(3/29) 10.4→3回目(4/26) 9.8→4回目(5/11) 5.9→6回目(6/8) 4.7→8回目(7/6) 4.8→X回目(8/3) 5.5→12回目(9/14) 4.3

6回目で数値が4.7と正常値に下がったのは、手術で癌が完全に摘出できたためか、抗がん剤が効いたためかの何れかとのこと。6回目をボトムに8~X回目と2回連続で数値が上昇し気になっていたが12回目に再び基準値以下ので4.3と下がったので一安心だ。 X回目とは血液検査で抗癌剤治療中止となった回数である。腫瘍マーカー検査は抗癌剤治療中は月に1回のみの検査となる。

小生の場合CA19-9なる腫瘍マーカー検査も同時におこなっているが、基準値37.0 U/ml に対し毎回常に2.0以下と今のところ好成績である。

悪化したもの:

血糖 (基準78-108 mg/d)
点滴5回目(5/25)113→6回目(6/8)122→7回目(6/22)124→9回目(7/20)125→X回目(8/3) 123→X回目(8/10) 111→10回目(8/17) 110→11回目(8/31) 106→12回目(9/14) 113 

AST(GOT) (基準≦32 1U/1)
点滴7回目(6/22)49→8回目(7/6)47→9回目(7/20)46→X回目(8/3) 58→X回目(8/10) 54→10回目(8/17) 43→11回目(8/31) 48→12回目(9/14) 49 
 
ALT(GPT) (基準≦34 1U/1)
点滴7回目(6/22)58→8回目(7/6)59→9回目(7/20)53→X回目(8/3) 72→X回目(8/10) 75→10回目(8/17) 51→11回目(8/31) 50→12回目(9/14) 51 
 
白血球数  (基準3900-9800 /μl)
点滴5回目(5/25)3000→6回目(6/8)3700→7回目(6/22)3200→8回目(7/6)3700→9回目(7/20)3000→X回目(8/3) 3100→X回目(8/10) 2600→10回目(8/17) 3900→11回目(8/31) 3400→12回目(9/14) 3400 
 
好中球(白血球数xNeutro%):コレが1,000以下になったら危険なため点滴中止となる
点滴5回目(5/25)1308→6回目(6/8)1661→7回目(6/22)1405→8回目(7/6)1413→9回目(7/20)1128→X回目(8/3) 1333→X回目(8/10) 728→10回目(8/17) 1739→11回目(8/31) 1608→12回目(9/14)  1329
 
赤血球数  (基準427-570 10^)
点滴5回目(5/25)424→6回目(6/8)429→7回目(6/22)415→8回目(7/6)423→9回目(7/20)396→X回目(8/3) 395→X回目(8/10) 379→10回目(8/17) 393→11回目(8/31) 383→12回目(9/14) 389 

血色素量  (基準13.5-17.6 g/dl)
点滴4回目(5/11)13.3→5回目(5/25)13.3→6回目(6/8)13.5→7回目(6/22)13.2→8回目(7/6)13.4→9回目(7/20)12.9→X回目(8/3) 13.1→X回目(8/10) 12.7→10回目(8/17) 13.3→11回目(8/31) 13.4→12回目(9/14) 13.3 
 
ヘマトクリット (基準39.8-51.8 %)
点滴5回目(5/25)38.6→6回目(6/8)39.4→7回目(6/22)38.1→8回目(7/6)39.7→9回目(7/20)37.8
 
血小板数  (基準13.0-36.9 10^4)
点滴4回目(5/11)12.1→5回目(5/25)11.9→6回目(6/8)10.6→7回目(6/22)10.1→8回目(7/6)11.7→9回目(7/20)9.4→X回目(8/3) 9.6→X回目(8/10) 10.9→10回目(8/17) 13.6→11回目(8/31) 10.2→12回目(9/14) 8.4 
 
以上、全て抗癌剤の副作用によるものと思われ、服用中止後は正常値にもどるはずなので心配はしていない。

 

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癌に感謝!                          2011年8月2日UP――――

  癌になって良かった事

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――ü        妻が優しくなり毎日一緒に散歩してくれるようになった。

――ü        子供達が親の言う事をよく聞いてくれるようになった。

――ü        大阪で独身生活を謳歌していた娘が帰ってきてくれることになった。

――ü        生き返った実感からか、どんなものにも感謝できるようになり、

――――食べ物も美味しく感じられるようになった

――ü        禁酒できたこと。

――ü        副作用だがメタボが解消でき、数年前のズボンがはけるようになった。――

――

――

  癌になって困った事。

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――ü        抗癌剤治療中の1週間強、口内炎や体調不良で気分がすぐれないこと。

――ü        夏なのに手足の先が痺れだしたこと。

――ü        白血球の減少で免疫力が落ち、人前でのマスクが必需品になったこと。

――ü        刺身や寿司、テーキの様な脂っこいものを食べたいが禁止されていること。

――ü        10KG強体重が落ち、頭髪が薄くなったこと。

      でも抗癌剤を止めれば全て解消するはずなので心配はしていない。

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散歩中の職務質問未遂事件                            2011年8月2日UP――

5月某日、マスクに帽子をかぶり、ジャージにスニーカー姿で家の近所を散歩して居たところ、バイクに乗った警官に職務質問されかけました。
道路わきを歩いていて、森の方角で鶯が鳴いたので振り向いたのと、彼が道路側から私の顔をのぞこうとしたタイミングが一致したものと思われ、どうやら顔を背けたと思われたらしい。私が気付き、警官に近づいて行ったら逃げて行ってしまいました。無礼な警官も居たものです。

 

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入院中のハプニングその2 [ 首右側の太い静脈からの点滴 ]  2011年8月2日UP

 

点滴を左腕の静脈から、首右側の太い静脈に変更する際、消化器内科の医師が手術室ではなく病棟のベッドの上で15分くらいの簡易手術の形式でやってくれた。 変更後はやはり首を回す際に違和感がありTVを見るにも不自由だった。
 
大腸癌の手術中も術後もこの首点滴はフル稼働したが、術後数日で体温が38度強に上がった。 主治医の見立てで、首の点滴を外してみよう言うことになった。 外すとすぐに平熱に戻ったので主治医の見立てどおり首からばい菌がはいったための発熱だったようだ。
 
麻酔医師が点滴を外す際、やたら痛い。 理由は、首なので動かないように何箇所かとめ縫いをしていたようで、これを抜糸する痛さだった。 定かではないが痛さの回数から4箇所くらいは縫われていたようだ。 装着するときは麻酔が効いていたため縫われた記憶はなかった。それにしても15分くらいのうちに、手探りで首の静脈を探り出し、針を刺して14cmほどチューブを静脈に差込み、根もとを針で縫った消化器内科の医師はすごいと後で驚いた。
 
外したときに貼った絆創膏に後日かぶれ、膿んで膿が大量に出たのはこの後数日経ってからである。

  

 

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入院中のハプニングその1 [ 曲がらなくなった左手人差し指 ]2011年8月2日UP


外科病棟に移される前に入院していた消化器内科でのこと。 入浴する為に看護師さんに首の点滴を外してもらい入浴後に別の綺麗な看護師さんが点滴を付けようとした際、チューブ端に付けられた汚れ防止ストッパーが外れなくて困っていた。 小生色気を出してやってあげると手に取ったものの固くて抜けない。 
 
頑張っているうちに抜けたが、抜きたい箇所と違う箇所の注射針キャップが外れたようで、急いで戻そうとしたところ誤って左手人差し指の第一関節付近をグサット深く刺してしまった。 どうやら神経を挿してしまったようで指が痺れて曲がらなくなった。 入院中に医師にも相談したが、1年くらいすれば痺れは取れ動くようになる。 薬といっても気休めの薬しか処方できないと言われ現在に至っている。病院の注射針は実によく刺さる、未使用のものだったのが救いだった。
 
妻からはバカだね~色気を出すからだよと笑われ、反省している。 因みにこの指はゴルフクラブを握る際に重要だが、今はしかたなく伸ばしたままインターロッキンググリップ(右手小指を左手中指と人差し指の間に差し込むグリップ)でしのいでいる。 


 

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術後のリハビリ                    2011年8月2日UP

   
3月8日の手術日の翌日から、鬼の様なリハビリが始められた。
 
未だ管やタンクが体のあちらこちらに付いているにも係わらず、先ずベッドから腹に負担を掛けない起き方と管の片付け方を教わる。その後点滴台にタンク類をひっかけベッドを離れ、点滴台を杖代わりに一歩、二歩と、10メートルくらいは歩かされた。 翌日は25メートル位と徐々に距離を増やしリハビリウォークに励んだ。
 
動かないと腸も活動しない為で、後で振り返るとこのときリハビリ指導をしてくれた看護士さんには感謝である。 因みに背骨からは痛み止めの点滴(多分、モルヒネ系?)をして居たようで、術後2日目には、埼玉に住む甥の家族とも元気でハイな気分で談話室で面会できた。
 

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結婚指輪事件:                       2011年8月2日UP――

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結婚指輪.JPG3月8日の手術のとき指輪を手術室に持ち込まないよう言われたが外れなくて困った。元々35年前の結婚式のときに妻がはめられなかったのを自分で無理矢理押し込んだものだが、メタボで指も太ったようだ。看護師さんにも相談し、油を使ってみたり石鹸水を使ってみたりしてみたが外れない。手術前にMRIなる電子レンジのような装置での検査もあり困った。
 
病院近くの宝石屋さんにも相談したが切断できる道具は無いとの事。消防署に行けば何がしかのカッターがあり切断してもらえるのではとも考えたが短時間の外出時間内に病院に戻れそうも無いので諦めた。
 
結果的にMRIは指輪をはめたまま、出来るだけお腹のみに磁力線が当たるように配慮して貰って、何とかヤケドも無くクリアーできた。 手術当日も仕方なく外さずに手術室に入ったが、翌日左手薬指を見ると指輪は無く、絆創膏が巻かれていた。 妻に聞くと「手術中、麻酔で意識が無い間に、指輪を外す名人が外してくれたようで私が預かっている」との事。
 
数日後に絆創膏を外したところ薬指第二関節の小指側が少し削られていた。指輪を外すのは手術後に浮腫やうっ血の異変がおきることがあり、その予防策だったようだ。
 
そのときの指輪は今も外したままだ。

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大腸癌と治療費                           2011年8月2日UP

入院手術費用:――

全27日間の総額は214万円ほどだったが、高額療養費の届けを区役所にだしておいたので、実際に支払ったのは約14.5万円だった。 高額療養費の支給が無ければ3割負担で64万円強を支払うところだった。 因みに入院中の高額療養費は役所と病院の間で相殺してくれ、区役所に毎月支給申請に行く必要がない。(費用内訳:大腸癌摘出手術関連で172万円、点滴ポート増設手術関連で42万円)――――

MFolfox6による抗癌剤治療費用:――

8月末終了予定の1クール、全12回の合計予測は約226万円、そのうち3割が患者負担なので病院の外来に払う総額は約69万円。 毎月領収書を持って区役所に高額療養費の支給申請をすれば28万円前後が帰ってくるはずだから、実際の出費は41万円くらいとなる予定だ。(尚、上記金額には、副作用治療のため院外処方される町の薬局で受け取る薬代(数百円~数千円)は計算に入っていないので、実際にはもうすこし費用が発生している。) ――

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収支:――

治療費総合計: 約440万円、高額療養費支給申請を使った患者負担額: 55.5万円。――

生命保険会社からの保険金支払額: 74.5万円があったので今の所、収支は約+19万円の予定だ。

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生命保険の保険金                    2011年8月2日UP

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保険契約書には手術時の支払い額:100万円とあったが、何と3時間におよぶ癌摘出大手術での実際の保険金査定額は何故か20万円しか出なかった。 又胸の皮膚の下に点滴用のポートを埋め込む1時間ほどの手術の査定額が10万円であった。――

100万円全額が支払われるのがどの様な手術なのか、今度保険会社に聞いてみるつもりだ。

 

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――DSCN2730.JPG

 


大腸癌体験記 [大腸癌体験記]

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                  2011年5月12日UP <7月7日~末日追記>

快食快便、元気いっぱいにゴルフ三昧の生活を送っていたのですが2010年の暮頃より便の量が極端に少なくなる排便障害をおこしていました。出血等の症状は全くなく我慢できないほどでもなかったので年明けに妻と共に10日間のスペイン旅行に行った後、31日に近所の大きな病院の総合内科にとびこみ受診。血液検査 と大腸ファイバー検査をする事になったが混んでいた様でファイバー検査のみ1ヶ月先の月末となった。後日分かったがこの時の腫瘍マーカーCEA値は正常値5ng/m以下にたいし20.8の異常値)

DSCN2516.JPG
28日のファイバー検査の結果「大腸癌による狭窄の疑い」とのことで検査担当の医師より、緊急入院を強く勧められ先ずは消化器内科病棟に着の身、着のまま入院することとなった。入院と同時に三度の食事は止められ水のみ一日500ccまで許可された。同時に右腕から生理食塩水の点滴を開始。 

翌日から各種検査(採血、心電図、呼吸器、CT断層造影、レントゲン、注腸ガストロ、GF胃カメラ、超音波エコー、胆嚢検査、MRI検査)をうけた。

手術日が日に決定。手術に耐える体力をつけるには腕からの点滴では不十分とのことで首右側の太い静脈に変更され、日間ほどビタミン剤の大量投与をうけ、いざ外科病棟に移動。今日からの主治医は30台後半と思われる女医さんだ。

手術当日、初めて手術をうけることに若干の恐怖を覚えたが、家族や長兄(77歳、大阪から当日早朝到着)の手前、何とか平静を装い手術室へ一人で入る。入った所で麻酔科医や看護師らしき美女5人ほどが007の映画シーンの様な感じのスポットライトで明るく清潔感のある場所で出迎えてくれ、氏名を確認された後手術台へ案内された。人型の手術台に自分でのぼり脊椎への硬膜外麻酔注射をうけ、仰向けになって口に全身麻酔のためのマスクをあてられ「睡眠薬を投与します」と言われた迄は覚えているが後は全く覚えていない。_

寝ている間に3時間の手術は予定通り終わり、眼が覚めた時にはやたら寒気がして病室へ搬送される間ぶるぶる震えた記憶がある。口には酸素マスク、脊椎には痛み止めの点滴、尿管、おなかには腹水を出すドレインが左右2箇所、首からは抗生物質の点滴、鼻から胃袋には胃液吸引用のチューブが入った状態で5日間程過ごす。手術から日がたつにつれ酸素マスク、尿管、鼻のチューブと徐々に外してもらったが、鼻のチューブを抜いた夜、胃液のようなものを大量に吐いたため再度チューブをつけられた。

3月11日 術後3日目、病院5Fのベッドで大地震を体験。此れまで体験した事の無い異常にしつこい揺れに死ぬかと思ったが何とか助かった。 同じ病室の直腸癌摘出手術の若い方は揺れがおさまった頃、タンカーで戻ってきた。 後で聞いたところ、全身麻酔をかけイザ手術という段階で地震発生。手術中止となりエレベータが地震で動かないためタンカーに担がれ4Fの手術室から階段を通って運ばれてきたとのこと。

手術では字結腸癌とその前後10cm、計20cmの大腸と胆嚢を切除。また手術中にリンパ節に箇所と腹膜の膀胱壁側に箇所の転移が新たに見つかったため同時に切除。胆嚢には転移は無かったが胆石や9mm大のポリープが数箇事前に確認されていた為手術前に切除を依頼したもの。肝臓や肺には転移はなし。リンパ節への転移でStageIII、更に腹膜への転移が発見されたことによりStageIVの判定が出された。5年生存率はStageIIIで60~65%、StageIVで25~35%とのこと。

NEC_0099.JPG手術では執刀医の肉眼で発見できる範囲の癌は取り除けたものの転移を来した経路の中に、顕微鏡で見なければわからないような小さながん細胞が隠れている可能性もあるため、これを叩くため術後の補助化学療法としてmFolfox6なる治療を1クール(2週毎、12回)受ける事になった。

 3月21日~27日、副作用の強い化学療法を受ける前に自宅で栄養をつけるため一度退院した。右の写真は手術後2週間にして自宅近辺でリハビリに励む姿です。無意識に腹の傷口をかばうため動きがスローで未だ病人そのものだ。

3月28日再入院。 3月29日、Folfox治療をうけるため、MRIポートなる点滴用のポートを胸の皮下に埋め込む2度目の手術をうけた。このポートからチューブを中心静脈に14cmほどシュルシュルと差し込み、毎回の点滴時にポートに専用針を刺し(これが結構痛い)各種薬剤を流し込む。手術は1時間ほどかけて手術室で局部麻酔のみで執刀医と会話しながら進められた。全身麻酔と違い、この手術の方が恐怖感があった。痛み止めの注射、電気メスで皮膚が焼ける臭い。ポートを取り外すときにもう一度手術が必要と言う事で気が重い。

Folfox.JPGmFolfox6なる抗がん剤の点滴は、、毎回病院で吐き気止め点滴(15分)、抗癌剤エルプラットと5-FUの活性剤レボホリナートの点滴を2時間、その後抗癌剤の5-FUの急速静注(約10分)をうけた後に5-FU(フルオロウラシル)が風船に詰まったものがプラスティック製だが牛乳瓶の様な丈夫なビンに入った状態のものを自宅に持ち帰り46時間の持続点滴を続け、自宅にて抜針。 これを2週毎に12回繰り返すことになる。下の写真は入院中の3月30日に一回目の点滴治療(自宅用5-FU)を受けているところ)_

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抗癌剤の副作用:7月末時点で一応順調に9回目の抗癌剤治療をしているところだが、やはり点滴開始後の1週間ほどは食欲も落ち、吐き気、立ちくらみ、めまい、口内炎、指先と足先の痺れと皮膚の色素沈着、頭の脱毛等の副作用がある。抗癌剤はがん細胞の他に正常な細胞まで攻撃してしまうため各種副作用があるようだが、毎回の点滴前の血液検査で白血球や血小板がかなり減少しており、抵抗力がないため風邪や怪我は命取りになるので注意している。白血球や血小板を少しでも増やそうと副作用が少なくなったタイミングで出来るだけ散歩するようにしている。

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SSCN2726.JPGSSCN2725.JPG 左の写真は自宅で5-FUタンクを首からぶら下げて治療をしているところです。右の写真は家庭用5-FU持続点滴用タンクです。 中のゴム風船はしぼんでいるが病院から帰宅したときは大きく膨らんでいる。

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