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娘の結婚式 [体験談]

 
 
                    2013年9月20日UP
 
娘の結婚式

 
見事に晴れ渡った先々週の土曜日(9月7日)、娘がフランスのパリ郊外で結婚式をあげました。
私も、妻と息子と前日に現地入りし、参列することができとても嬉しかったです。
 
お相手はフランスの公務員です。親馬鹿ですが結構イケメンです。
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市役所での結婚式→古城に移り写真撮影→カクテル→参列者からのお祝いスピーチ→ディナ→ダンスパーティーと実に見事に計画され、新郎が一人でMCを務め、多少ハプニングは有ったものの素晴らしい結婚式でした。
 
フランスの結婚式は市役所 (メリ・Mairie) で行われ、市長又はその代理人が執り行います。
娘カップルの結婚式は、住んでいる場所がベルサイユ宮殿の近くの ボアンザン ル ブルトヌー・Voisins-le-Bretonneux 市なので同市の副市長が執り行ってくれました。
 

日本と違い新郎は、結婚式まで新婦の花嫁衣裳を見てはいけないようです。見ると幸せになれないとヨーロッパでは言い伝えられているようです。又すべてがレディーファーストなので、「あなたはこの人と結婚しますか?」という問いかけも当然 新婦側から先に聞かれます。フランス語が分からないと「ウイ・ oui」と言うタイミングが難しいですね。下の写真は結婚前に二人が京都に行ったとき描いて貰った似顔絵です。
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娘の衣装が彼の希望で、xx年前にお婆ちゃんに買ってもらって
成人式で着た、振袖姿だったため、妻も留袖を着て参列し和服の美しさを見せつけてきました。彼氏は勤め先の行事用礼服です。私は当初タキシードを着るか迷ったのですが、彼氏が何でもいいよと言うので、サラリーマン時代の背広姿で参列しました。参列者は普段着の人が多く結果オーライでした。逆にタキシードだと間違いなく浮いてしまっていたと思います。 
 
ブーケと車飾りは娘の友人からのプレゼントで、振袖に合う生花を近くの花屋さんに特注して頂いたようです。また新郎と彼の父、私と、証人として立ち会う男性のみが、娘のブーケと同じ花を胸に付けて出席しました。車飾りは扇をイメージしたデザインのものとのこと。

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結婚式場へは、副市長や参列者が入室した後に、音楽(曲名?)に合わせ、はじめに新郎が私の妻と入場、すこし間をおいて私と娘が入場しました。結婚式では、新郎新婦にそれぞれ2名の証人の同席が求められ、娘側証人として息子も立ち会いました。また式の間、新郎の縁者で以前日本で働いたことのある方に仏英通訳もお願いしました。40分位で式が終了。Mairie の前庭で記念撮影後、車で近くの古城に移動。

移動中は、花飾りのついた新郎新婦の車を先頭に、全車ハザードランプを点滅、そしてクラクションを鳴らしながら列をなしてゆっくりとシャトーに移動しました。クラクションの断続音に気付いた沿道の人々が手を振ってくれ、行きかう他の車は道を譲ってくれました。我々家族3人は新郎のお父さんの運転する2号車に乗りました。
 
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30分ほどで le chateau de dampierre と言う 500-600 年前に建てられたという古城に到着。すぐに新郎新婦の記念撮影が始まり、その後、カクテルと列席者のスピーチが続き、私も花嫁の父としてのスピーチをして来ましたが、途中こみあげる感情を抑えきれず、原稿があるのに読めない瞬間があり、娘の涙を誘ってしまいました。
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宴会場は猟を楽しんだ人々の食堂の様な一室で、壁にはいたるところに動物の角や剥製が飾られていました。テーブルには娘が徹夜で準備したと言うおしゃれな名札と折鶴、お持ち帰り用の日本製の飴が全員分配置されていました。写真撮影の合間に娘の友人たちが配置してくれた様です。
 
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料理はフランス料理のフルコースです。食後、友人たちによるスターウォーズの寸劇(新郎がスターウォーズフリークなのです)が入り、新郎新婦によるシャンペンタワーの後にデザートとコーヒーで一旦閉め、その後は夜通しのダンスパーティーでした。私たちはその前に退席しホテルに送って貰いました。 
 
結婚式の写真なので新郎新婦の姿をお見せしなければいけないのですが、事情により今回は上記の写真しかご紹介できません。お許しください。 
 
以下参考情報です:
 
★パリでの和服の着付け:
 
娘がネットで探したのですが、今回 Paris KIMONO さんにお願いしました。
妻の留袖の着付けとヘアーメーク(所要1時間)、娘の振袖の着付けと化粧とヘアーメーク(所要2時間)を自宅出張でお願いしました。着付けもメークもプロの技をお持ちで、娘は髪型を「振袖とその後のドレスに合う髪型にして欲しい」とリクエストしたところピッタリの髪型にしてもらっていました。妻の留袖は結婚式のみ着用の予定でしたが、着替えるタイミングを逸しその後のシャトーでのディナー終了迄の約11時間、着くずれしなかったようです。パリまたは近郊で和服を着る必要のある方はお勧めですのでコンタクトしてみてください。
 Paris KIMONO:
http://pariskimono.jimdo.com/ 
 
★ビズ (bise) の習慣:
 
ほっぺを双方片方づつくっ付けて口先でチュッと音を出すのをビズ(フランス語でキスの意味)と言います。会ったとき、別れるとき、女性同士又は男女を問わず親しい間柄の人達は必ずやります。娘の周りの人たちは、初めに右側のほっぺどうし、次に左側のほっぺどうしをくっ付けてビズをしていました。
 
初対面の相手でも女性同士ではビズが当然のように行われています。娘に言われる通りに、妻は相手の女性に初対面の時だけ「初めまして・アンシャンテ」と言った後にビズをしていました。 男の私は、相手が男性でも女性でも初めの頃は握手に留めていましたが、結婚式の終わった後の新郎(我が息子)やその親族、友人に対しては相手が女性でも極力ビズをするように努めました。親しくなったのに握手だけだと、折角親しくなったのに距離が空き拙い感じがします。フランス人の日常習慣なので、意識してビズするように心がけました。娘とも別れるときにビズしたら、流石に娘の方が照れていました。 
 
★今回 記念写真撮影と披露宴 で使わせて頂いたダンピエール城:
 
http://www.youtube.com/watch?v=8b24PLh-oAc
 
 
★フランスの一般的な結婚式の例  
  
マルセイユの、他のカップルのケースですが、一般的な結婚式の流れがよく分かるサイトを見つけましたので紹介します。英語ですが下に日本語字幕が出ます。
http://www.plandosee.co.jp/wedding/special02/case01.html 
 
 
★パリで美味しい日本料理店
 
restaurant Kifune
Adresse: 44 Rue Saint-Ferdinand, Paris, France (下の地図のA地点)
Téléphone: 01 45 72 11 19 (パリでのローカルコールは電話番号10ケタ全部が必要です)
  
妻と同郷の、友人の友人が20数年間パリの日本料理店「貴船」で寿司を握っている、というので
結婚式でお世話になった証人の皆さんを誘って9/10の夜10名ほどで行ってきました。
 
DSCN3128_rs.jpg場所はシャンゼリゼから凱旋門を過ぎて少し高層ビル街に向かった大通り右手の閑静な住宅街。地下鉄のOpera 駅からは8号線に乗って2駅目の、Concorde駅で1号線の凱旋門方向に乗り換え7駅目くらいの、Porte Maillot駅で下車、凱旋門の方向に徒歩で5分ほど戻った左手にあります。オペラ駅からは所要20分ほどでした。 観光客の姿は無くパリ在住の日本人ビジネスマン風のお客さんが多かったです。
 
結婚式で妻の家族が尋ねる筈だ・・・との友人からの事前メールもあったようで、お祝いにお店からシャンパンを2本もプレゼントして頂きました。 生魚が食べられない人は誰か?ステーキの様な肉料理は無いか?と多少心配ではありましたが、日本語メニューと内容が少し違うフランス語のメニューも有り、新郎のリードで注文がスムーズにでき助かりました。 俺は日本に行った事があるので、納豆を食べる・・・と言いだす人もいて、皆さん糸を引く納豆を興味津々で見守っていました。 おつまみ系を一通り注文し、お寿司とアサリ汁で閉め、10人で500ユーロ位で済みました。 シャンパン2本を提供いただいたのが大きく効いています。 感謝です!!!
 

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パリでは街中のオペラ座界隈にラーメン屋を含め多くの日本料理店が有りますが、殆どが中国人経営で残念な味のお店が多いと聞きます。「貴船」はそれらとは一線を隔し、日本の味と技をしっかり守っています。パリに行かれて一晩くらいは和食を・・・と思われる方には是非お勧めですので行ってみてください。
  
ネット上での評判も非常に良いですが、2013年9月現在、それらの高評価に間違いは無かったです。
 
http://www.geocities.jp/france_verso/cuisine/kifune.html
 
http://www.guide-restaurants-et-voyages-du-monde.com/restaurants.php?article_id=517&titre=Restaurant%20Kifune
   


コメント(2) 

コメント 2

Yoshinori

なれないフランスでの結婚式が無事完了し、おめでとう御座います。
娘の晴れ姿に感動し言葉に詰まったとありますが親としてまことの感情の表れとうれしく思います。
貴君はまだこれからも苦しい闘病生活が続くと思いますが頑張って下さい。生まれてくるであろう青い目をした可愛い孫のためにも。
by Yoshinori (2013-09-21 09:01) 

toshi

ありがとうございます。
頑張ります。みなさんをフランスまでご招待できなかったため、先ずは彼らを日本に呼び披露宴を計画したいと思います。多分年明けの2~3月頃になると思います。その際にはまたよろしくお願いします。
by toshi (2013-09-21 11:42) 

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