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まさかお食べに事件@チリ [海外体験昔話]

                             2011年8月9日UP
  
DSCN2771.JPG1987年から1990年にかけて通算40日ほど仕事で首都のサンチャゴに出入りしていた頃の話。ある国の現地大使館に勤務する新婚さんがご夫婦でスキー場に連れてってくれるとの事でジョインさせて頂いた。
 
行ったスキー場の名は覚えていないが、サンチャゴの町から車で2~3時間ほど山を登ったと思う。フランスかドイツのリゾート開発会社が造ったと言う標高3000メートル超の雪質抜群の高級リゾートだった。ヘリコプターでヘリスキーをやっているお金持ちも居た。
 
招待のお礼に昼食代は小生が払う約束をしてレストランと集合時間を決め、スキーは新婚さんの邪魔をしないよう別行動をした。標高が高いだけあって動くと結構息がきれる。でもスキーヤーが少ないので快適だった。 落差が700~800メートルはあり、一気に滑ろうとすると膝ががくがくした。
 
DSCN2771.JPG昼食時の話である。新婚さんは何を頼んだか覚えていないが、小生はステーキと赤ワインを頼んだ。 会話が弾み、小生がステーキ皿の上の青物生野菜(多分クレソン)に手を出したとき「何をなさるんですか、まさかお食べになるのでは?」と言う奥様の声に吾に返った。
 
高級レストランだから大丈夫だろうと気を緩めていたのだが、ブラジルを除く中南米では当時、土の近くで育った青物野菜や、イチゴの様な果物を生のまま食べる事は日本人には厳禁であった。 火を通してあれば良いが、生のまま食べると間違いなく肝炎になり長期間寝込むことになる。 現地の人は身体に抗体があるようで全く平気で食べていたが、箱庭の無菌状態で育った日本人にその抗体は無いようだ。 木の上で育つりんご、バナナ、パイナップルやオレンジ等の果物は大丈夫だ。 但しイチゴは厳禁。
 
当時日本から中南米へのアクセスは、米国のマイアミ、ロス、ニューヨーク、カナダのトロント経由が一般的であった。直行便以外の乗り継ぎ便で時間に余裕がある時は、それらの都市で最後の新鮮生野菜サラダをたっぷり食べてから中南米各国に向かった。
 
以上、生野菜と肝炎の昔話でした。
 


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